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世間話が恋しい

2,3日に一回、スーパーのお花屋さんで花を買います。店員さんとなじみになって、毎回、「今日はどの花が良さそう?」と聞いてみたり、店員さんから「これは静岡県産ですごく持ちがいいですよ」と教えてもらったり、「このカーネーションキレイですよね~」と共感しあったりするのがとっても楽しい。ほんの数十秒の会話です。

でも、この1年近く、その会話が出来なくなってしまいました。彼女は私を見つけると会釈をしてくれるのですが、お互いにマスクをしているから気づかないこともあります。お花も手渡しだったのが、自分で包んでセルフサービスになってしまいました。あ~つまらない。

そんな会話をしたからって選ぶ花に変りはないのですが、お花を買う時のウキウキ感が共有できなくて寂しいのです。

私は同じマンションに長く住んでいるので、結構顔なじみの住人がいます。理事会で一緒になったことがある高齢の男性たちは、会えば色々と話をしたがります。正直なところ、ちょっと面倒だな、と思っていました。

でもそれも今はお互いに控えがちです。エレベーターに乗り合わせても無言で背中を向けたまま。となると、お元気なのかしらと心配に感じています。

ご近所づきあいなんてしていないほうだし、するつもりもないのですがでもこうしてみると、案外、関わっている人が自分の周りにはいました。そして、そういう人達が生活者としての自分の存在を感じさせてくれているみたい。声をかけてくれる人がいる、かける相手がいるって、承認ですよね。コロナ禍の発見です。

平常な生活に戻っても、忙しくても、声をかけたり挨拶したり、大切だってことは覚えておきたいと思います。


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