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#38 障害者同士の結婚。

こんばんは!

今日は、障害者同士の結婚について書きたいと思います。

いろいろな相談を受ける中で、その中には、「好きな人ができました」という相談も時折あり。

お相手さんは、同じく通所している仲間だったり、スタッフに対してであったり、時々実習生さんを好きになったりと…

男女がそこに集まれば、そういうことなのです。

相談を受けたら、「よかったね」と伝えてました。
好きな人ができるのは、ただそれだけで、すてきなことなのです。

ただし、ごにゃごにゃ言い出した時には、「相手は自分の願うようには変わらないものですよ」と、バシッと返していました。

そんな中でも、忘れられないカップルがいました。

不安が強く、落ち込むと数日どーんとなる強迫性障害の男性と、からっといつも笑っている知的障害の女性。

2人はたがいの凸凹を上手に埋め合うように、距離を縮め、凸凹がゆえに終わらない喧嘩もしていました。

周りもスタッフもみな、その2人が大好きで見守っていましたが…
「結婚をしたい」との話しが2人から出た時にはざわざわと…

なぜなら
・女性の方は、当時施設に入所していて、お金の管理は、施設としていました(あれば、お金をパーと使ってしまいます)

・不安が強い男性はその故か、常にいろんな女性に声をかけてしまってしまい、たびたび喧嘩をしていました。

・2人とも婚姻歴がありお子さんがいましたが、育てることができず、施設にお願いをしていました。

すぐに、その場はなんと返事をしていいのか悩んだ気がします。

双方の主治医や関係者を交えてのカンファレンスでは、少なからず反対の意見もありました。

結論、
お2人は結婚をしました。
女性は年齢のこともあり、自ら避妊手術をしました。

結婚後、お2人はよくお揃いのお弁当を持参してくるようになったのですが、味見にいつもくれる卵焼き。

試行錯誤してるのか、毎回違う味付けでした。
そのうち2人の味に落ち着くのでしょうね。

障害があってもなくても…結婚したいを含め、自分自身の願いは大事にしたいし、大事にされたいよね!と、いうお話でした。 

では、また明日。

BY.スグロ