【Vol.8】大阪梅田で地域とフラットに関わる大学職員・甲斐 莉枝子さん
今回お話を伺ったのは、関大職員としてコワーキングの運営などをしつつ、地域や万博の活動にも携わる甲斐莉枝子さん。
大阪梅田という都会の中で、地域にひらけた活動をどのようにされているのか?今に至った経緯などをお伺いしました!
活動について
ー普段されている活動を教えてください
関西大学梅田キャンパスにて、異業種交流事業と地域連携を担当しています。
梅田キャンパスは専有学部がなく、広く一般に開かれていることが大きな特徴。関大の出島として新たなチャレンジを行っているキャンパスでもあります。
梅田キャンパスでは、大きく分けると起業支援事業(スタートアップカフェ大阪)・リカレント事業・コワーキングスペース事業(異業種交流サロン)の3つがあります。
私は主にコワーキングスペースの運営に携わっていて、2017年の4月から現在の仕事をしています。
ー主に担当されているコワーキングスペースについて、もう少し教えてください
梅田キャンパスでは、先ほどの3つの事業を柱として、世代や業種を問わず多様な人が集い、学び合える場を設けて、誰もが「考動」を実践できるコンテンツがあるのですが、そのなかで、私が担当しているコワーキングスペースでは、「多くの人が集い、繋がる場の創出」を担っており、人と人が自然と交流できる、多彩な“仕掛け”を用意しています。たとえば、ほろ酔い部、カメラ部、アート部、IT部といった「部活」が自主的につくれる仕掛けを設け、同じ趣味や志の仲間と、自由に交流できる機会を増やすなど、あらゆる大人たちが気軽に集え、気づきや刺激が得られる場所を目指しています。
また、裏目標としては、新しい関大のファンを作りたい、という想いがあります。
会員様の半数は、これまで本学にご縁のない方々なのですが、ここでの出会いがきっかけで、本学事業への連携など、新たなかかわりがいくつも生まれています。
長く利用される方の中には、母校のように情熱を持って本学を見守ってくださる方もいて、とても嬉しいです!
ちなみに、会員さんの6割は会社員です。
本当のサードプレイスとして、資格取得や残業後に使っていただいている方が多いですね。
コワーキングスペースってなかなかハードルが高いので、そういった方が最初の一歩として使える場所でありたいと思っています。
だからこそ、社会貢献の意味合いが強い場になるような価格設定であったりもします。
それぞれが自分をアップデートできるような場でありたいですね。
拠点について
ー活動されている場所(まち)について教えてください
大阪梅田駅にほど近い、茶屋町を中心に活動しています。
ーその場所(まち)の好きなところ、想いを教えてください。
2017年から梅田や茶屋町で地域連携の活動をしています。
キャンドルナイトや梅田ゆかた祭、UMEDA MEETS HEART、チャリウッドなどのイベントに関わる中で、これだけ大学・専門学校・商業施設がフラットに繋がっている場所ってすごく珍しいし、面白いなと。
「歴史あるまち」と「新しいまち」がいい感じにミックスされた場所なので、地域のネットワークがユニーク。このエリアの魅力だなと感じます。
地域の団体同士のコラボの話や、何かする際に私の施設を使ってください!という話もよく聞きます。これって良い関係が築けているからできることだと思うんですよね。
まちを構成しているすべての人がフラットに関わっているのがとても素敵で。
本学としても、こうした土地柄ゆえに、専門学校やMBSさん、池田泉州銀行などの企業や、地域の人方々と様々な取り組みができました。
そんな中、地域連携をきっかけに、うめだ100人カイギというコミュニティを発足しました。
うめだ100人カイギは、うめだに纏わるおもろくて素敵な人を毎回5名ずつお呼びし、その人がどんな人か、どんな人生を歩まれているかを語っていただき、参加者とゆるーく繋がる、という活動です。
これまでご登壇いただいた方は、肩シンガーソングライターから学生、会社員、飲食店の方まで肩書関係なく、さまざま。
大きなまちだからこそ、いろんな人がいる。うめだ100人カイギを通して、このまちの魅力を積極的に発信したいと思っています。
最近について
ー最近面白いと思っていることはありますか
(即答で)万博!
これまた、地域連携のつながりで万博を契機としてまちから万博を創る活動を勝手にしているdemo!expoと出会いました。demo!expoの皆さんは、(いい意味で)変な人たちの集まりで(笑)。
仕事でもないのに、大阪・関西万博をこんなに真剣に考える人たちがいるんだ!しかもキラキラしててめちゃくちゃ楽しそうやん!!!というのがまず衝撃で。
活動スタイルはまさに大人の青春。
「こんなことしたらみんな喜ぶんちゃう?」「もっとおもろいことしよーや」みたいな話し合いを夜な夜な大の大人たちがしているのですが、とてつもなく青春感があって。
この感じが、コロナ禍の学生になかったなあ、とふと思いました。
そこで、万博をきっかけに学生にもはじけてほしい!と思い、demo!expoの力を借りてEXPO大学関大キャンパスというイベントを開催しました。
万博なんて学生は興味ないと思っていましたが、もやもやを抱えた学生や何かやりたいと思っていた学生も多くて、EXPO大学は超満員。
EXPO大学をきっかけに関大万博部ができました。
関大万博部は、発足から1年足らずですが、部の単独で5つのプロジェクト、コラボで2つのプロジェクトを今まで実施してきました。
万博って、不思議なくらいにフラットなワードで。はじめましての人も仲間として出会えるんですよね。
万博部生がチャレンジしている姿を見てもらうことで、万博のワクワク感を伝え、万博をきっかけに様々なことにチャレンジする人が1人でも増えればと思っています。
そのために、1つでも多くのチャレンジをしていくことが、今私にできることですね。
今後について
ー今後やってみたいことはありますか
2025まではとにかく万博!
大阪にある関西大学が盛り上げんかったら誰が盛り上げるねん!という気持ちのもと、学生とともに地域の人も巻き込みながら盛りあげたいです。
まちが元気になることを、たくさんやっていきたいです!
ーつながってみたい方はいますか
関大と一緒に何かチャレンジしてみたい方、大募集です!
最後に
ーお会いできる場所、機会はありますか
関大の梅田キャンパス2階におります!
ー閲覧者に一言お願いします
まちと人が大好きなあなた!きっと面白いことをしたいと思っていらっしゃるはず…
ぜひ甲斐に会いに来てください!
関大を起点に、地域とフラットに関わる甲斐さん。
万博というビッグイベントも力にして、ご活躍されている姿が印象的でした。