記憶と現実
夜になっても暑いのには変わらない。
しかし、どこか懐かしい音楽が、と言うよりも民謡に近いようだが、その音と風鈴の音が入り交じって涼しい気分にさせてくれた。
ただ、いつしか行ったお祭りであったが、もともとお祭りが簡素だったのか、自分が大きくなったのか、分からないのだけれどもあまりにも出来映えの良いものには見えなかった。
これがお祭りなのか。
そう感じた青年はその場を立ち去った。
そのとき、ある少女と出会った。
私ね、ディズニーランドに行ったことがないの。
けど、お金がないから行けないの。
お兄ちゃんは行ったことある?
その言葉を聞いた瞬間、
青年はディズニーランドに負けないお祭りを作り上げようと
ふと思い立った。
第一章fin...
続く
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