50代
うちの犬は今8歳。6月生まれで、今年誕生日を迎えたら9歳になる。人間の年齢にあてはめると50代ってことになるのかな。
もう確実に追い抜かれたわけね。
犬は年寄りになってもかわいい。そう感じるのは人間だけなのかもしれないけれど、かわいいものはかわいい。
ええ年なのにすり寄ってきてかまってかまってと訴える。人間も年取ったからといって人恋しいのは変わらず、ほんとは甘えたい生き物なんだろうね。それが体裁気にして隠しているだけで。
今日のレンズは UV TOPCOR 50mm F2 で、カメラはα7Ⅱ。M42マウントで使えるようにと部品調達してああでもないこうでもないとやったのでこれも思い入れのあるレンズになった。
レンズ自体は1969年頃の製品のはず。ということはこれも50代だ。F2 とはいえなかなかええ感じのボケなのである。
東京光学の製品はレンジファインダーの Topcon 35-L で体験して、こりゃええわ、と興味が湧いてミラーレスで使えるレンズを探した。そこから UV TOPCOR に辿り着いたわけ。
Topcon 35-L は1957年発売だからさらにずっと古い。
製造されて50年以上経ったカメラやレンズで今ぼくが所有しているのは、Super-Takumar 55mm F1.8 、minolta SRT101 と ROKKOR-PF レンズ、KONICA AUTOREX P と HEXANON AR レンズ、 レンズファインダーのKONICA autoS2 といったところかな。NIKKOR-H Auto 50mm F2 もかな。ほかにももしかしたらあるかもやけど、わからんようになってきた。
とにかく50代の愛すべき人や犬やモノたちが身の回りにあるってこと。
ぼくの50代はまだはじまったばかりで、いきなり世の中がたいへんな状況になった年になった。それでもそれなりに生活はできていて、もしかしたら50代ってすごくおもしろくて楽しみがいっぱいある年頃ではないか、と思っている。
肉体の衰えについては楽観視しにくいけれどこれはしかたない。けどそれはそれで必要な衰えでもあり、そこを敢えておもしろがるってのがいい。
うちの犬も若い頃の体とは違ってきている。軽やかに見えるけれど、足を踏み外すこともあるし若い時の身のこなしとは明らかに異なる。
顔も白くなってきて、皮膚はたるみ、シミが増えた。でもますますかわいい。
古いレンジファインダー機とか、めっちゃカッコイイと思う。この年になってはじめて使ってるんだけど、ロマンを感じるわ。
フィルムカメラはフィルムや現像やらの費用がかさむので、デジタル化した今、この年だからこそ楽しめる娯楽かもしれない。デジタルがなかったときはフィルムで撮ってたんだけどね。全部プリントまでして、アルバムに整理してた。もう考えられない。
犬がいない生活も、もう今や考えられない。
でもうちの犬も老犬になりつつあるのか。初代の犬は老犬になれなかったので、老犬との暮らしをこれから楽しもう。
40代は子育てと仕事で充実してた。子育ては卒業したので50代は違う暮らしになる。自営業だけど働き方改革もいいよね、と思う。
親のことは気になるけれど、自分の健康も気にしながら、やりたいことして50代を楽しもう。
肉体は抗うことができぬとも余りあるほどおもろい予感
TOKYO KOGAKU UV TOPCOR 50mm F2 / SONY α7Ⅱ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?