九秋のコスモス
オールドレンズでコスモス撮りたかったのよと言いながらも、こっちのカメラでも撮りたかったのよねえ。
K-3Ⅲをカスタムイメージ九秋(KYUSHU)で。このために急遽買った HD PENTAX-DA 21mm F3.2 AL Limited をつけて。
このカスタムイメージは使えるレンズが限られているからね。
RAW でも記録して、そっちの写真も混ぜこぜで。
コスモス畑は広角レンズでも楽しいよねえ、ということで。
オールドレンズは 55mm 。
同じ場所で撮ってるけれど、ずいぶんと異なる写真になった。
同じ人間が同じ場所で同じ時間に同じ被写体をとっかえひっかえしながら撮って、この差が生まれるのが自分でもおもしろい。
まあ当たり前の話なんだけどね。カメラとレンズが違うと全然違う写真になる。
色味が変わるだけでもずいぶん印象変わるしね。
上が九秋、下がいつもの RAW 現像。
実際の色に近いのは RAW で現像したほう。といってもフィルターもついてるし肉眼で見たのとはちょっと違うけど。
妻と犬が一緒だったんだけど、ほとんどコスモスしか撮ってない。
8割は逆光。9割かも。
レンズやらカメラの設定やらでいろんなコスモスが撮れるのがおもしろい。
先週は明るい秋晴れの10時ごろに恭仁京のコスモスを撮った。
NIKKOR Z 40mm F2 でコスモス撮りたいなあということで撮ったやつ。
青空にコスモスってのもよかった。
夕方の光になるだけでずいぶん違うけれど、あの日は X-E4 に NOKTON 23mm F1.2 をつけたのも持って行ってて、そっちでも撮った。
これもまたよかったのよねえ。
こいつらをここにも持ってきて撮ったらまたおもしろかったかもしれないけれど、K-3Ⅲを使いたかったのよ。
見比べると PENTAX のやわらかさを感じる。ここがオレが PENTAX 好きな理由。
人がどう思うか知らないけれど、PENTAX の写りにはやさしさを感じるのよ。
これは K-3 でもというかその前から感じてて、おかげでPENTAX使い続けている。K-3Ⅲでもそのやさしさを感じることができてうれしい。
このカメラは真っ黒仕様なんだけど。
Nikon はクールだと思う。ちょっと硬めというか、品があってカッコイイ系。それもいい。
PENTAXはまた違う路線なのよね。
コスモスのやわらかさというかあたたかさをうまく撮ってくれてるような気がする。
このレンズは HD コーティングだし開放 F3.2 なのでとってもシャープなんだけれども、やわらかい。めっちゃいい。
とってもコンパクトで驚く軽さでフードもユニークで気に入った。
コスモス畑に入ると、つい白を探してしまう。ピンクや赤を背景に白を撮るのが好きで。
52のオッサンがコスモス畑っていうのもちょっとアレやけどなあ。
予備のレンズも持ってたけれど、この場で交換するのもリスキーだし、このレンズで撮り切ることにした。
このいい光はわずかな時間しかないからね。
しかしまあ最高の時間にこの場にいられてほんとによかったわ。
太陽が山に隠れてしまうと、嘘みたいに様子が変わるから。
ここは周囲を低い山に囲まれていて、鉄塔があって電線がある。
コスモスには鉄塔と電線がセットなのよね、オレの中では。
靴下の千代治さんの工場から近い。法華山一乗寺もこの近く。
コスモスといえば志方。第二神明が混んでることもあるけれど、早めに出たのでスイスイ来れた。
コスモス畑には16時くらいには着いておきたい。そこから太陽が隠れるまでは1時間弱。
意外と早く日陰になる。
今年は3か所会場があるみたいで、行ったのは東飯坂会場。高畑会場が便利でわかりやすいけれど、そのぶん人も多い。
ここからの帰りに高畑会場沿いを通ったけれど、まだたくさん車が止まっていた。
車は一方通行になっている畦道に縦列駐車になる。運転が苦手だとちょっとこわいかも。
カスタムイメージ九秋はコスモスに向いているかというと、かなり好みがわかれるんじゃないかなあと思う。
本来の色からはずいぶん変わるからね。
だけど、シックになって、こっちが好き、という人もあると思う。
写真によって、九秋がいいなと思うのもあるし、そうでもないのもある。
けどこれからの季節、この色で撮るのはちょっと楽しみだと思えた。
秋の楽しみがひとつ増えた。HD DA70mm でも使えるから、そっちでも撮ってみようか。いやしかし広角の21mm、買ってよかったわ。
コスモスまつり、堪能させてもらいました。ありがとうございました。
秋色のコスモス畑満開で鉄塔見上げあの日を思う
HD PENTAX-DA 21mm F3.2 AL Limited / PENTAX K-3Ⅲ