回覧
木曜の午後、用事から帰宅してしばし犬と戯れた。
犬を吸うという表現をするんだけどまさにそんな感じ。
そのとき、玄関のチャイムが鳴った。
オレしかいないから出てみると近所の民生委員の方だった。
何事かと思ったら近所に回覧を回すのを手伝ってほしいという。
年末のゴミ捨てに関して環境局から届いた文書を回覧しなきゃならないんだって。
このあたりは自治会が存在しないので、クリーンステーションを使用しているエリアの単位で周知させたいってことだった。
地域のことをお世話してくれてる方には協力しないわけにいかない。
日本全国どこでもだろうけど、自治会が形骸化しつつある。担い手がいない。
しかしながら災害時には近隣住民同士の助け合いがもっとも大切だということも明らかだ。
公務員OBとか公立学校の教職員OBの方にはぜひとも率先して地域活動の役割を担ってもらいたいと思う。
オレが言うまでもなくもちろんそういう方はきっと退職後には地域のお世話をされているとは思うけれども、そのわりに衰退が進んでいるような気はする。
そんなこんなで環境局の事業者からのおねがいという文書の回覧板を作成することになった。
さっそくダイソーに行ってクリップボードを買って、渡された名簿を参考に回覧順を一覧表にした。
表札で名前は知ってるけれども顔がまったく浮かばない人が多いことをあらためて認識した。
近所づきあいが乏しくなって久しい。
時代の流れである。
ゴミを出しに行ってたまたま会った人にはおはようございますくらい声を掛け合うほうがいいと思うし実際挨拶を交わす人はいるけれども、その人の名前を知らない。
防犯という点でも大事な近所づきあい。
特にお年寄りの一人暮らしは要注意だ。孤独死ってのが実際にある。
だからといって、声を上げて立ち上がろうとまでは思わない。
とりあえず、今回の回覧が少しでも役に立てば。
微笑んで挨拶交わすゴミの日に名前は知らぬご近所さんよ
LUMIX S 50mm F1.8 / LUMIX S9