少しでも
今朝の散歩も NOKTON 23mm F1.2 と X-Pro3 のセットで出た。
同じ風景を別のレンズやカメラで撮ると違いが何となくわかるかもしれない。ほんの少しでも。
まったく同じ場所や条件で撮り比べるってのは不可能だし、そこまでやろうとは思わない。
そもそも比べることにどれくらい意味があるのかってとこもあって、オレみたいに細かいところはあんまり気にならないタイプにとっては、正直ようわからん。
自分が気に入って、使いたいと思うレンズを使って撮ってたらええやんね。
でも目の肥えた方はレンズの違いを見抜く。すごいなあと思う。少しだけでも、レンズ選びの参考になればこれ幸い。
けっこう暗めな朝なので、絞りは開き気味になる。
開放こそがそのレンズの個性だという人もいる。
ある値度以上離れると開放でもかなりくっきり写る。ボケの感じは好みによるだろうけど、いいんじゃないでしょうか。
これくらいの画角でボケに頼らずにええ写真というものを撮れたらいいなあと思うけれどもこれがなかなかオレには難しい。
まあそんなに簡単なもんじゃないし簡単じゃないからおもしろいんやろね。
しかし若人がうまくてカッコイイ写真を撮っておられるのを拝見して、羨ましくなる。短期間でどんどん上達なさったんだろうなと想像する。
やっぱオッサンになってからでは若い人のようにはメキメキ実力をつけるってのは困難なんでしょうね。悲しいかな。
それは何事にも言えることで、仕事においてもまさにそうだと思っている。
だから若い時にググんと伸びておかなくちゃ、ならないんだよとこれからの人には伝えたい。
おっさんになってからだとそう思うように伸びまへん。
よく経験がものをいうとか言われるけれど、それも正しいようで正しくないと思う。
経験だけしてもそれを消化して栄養にしていかなければ何にもならない。
同じことを続けているだけではせいぜい維持はできても進歩できない。少しずつでも小さなチャレンジをしていく必要がある。
オッサンになってくるとチャレンジが億劫になってくる。
ある程度自分がこれまでやってきたことで何とかなってしまったりするからね。
そして、身体的には衰える。
オールドレンズ遊びにハマって MF レンズを当たり前に使うようになったけれど、ピント合わせに苦労することがある。
AF が必ずしも思い通りのところにフォーカスしてくれるとは限らないので、 一長一短なんだけど、AF ってすばらしい、と思うことが増えた。
このレンズは MF なんだけれど、ピントの山はつかみやすく、ピントリング動かしたら即座に拡大像になってくれるので助かる。
モーターがないからレンズは軽くコンパクトでたいへんありがたい。
年とともにこの軽いということのほうがありがたいと感じる。
電子接点がある MF レンズっていいわあ。絞り値も記録されるし。
いいレンズ使ったらいい写真が撮れるってのは正しいと思う。いいレンズじゃなくてもいい写真は撮れるし、いいレンズでも大したことない写真になるというのも当たり前の話。
所有欲を満たされる機材を使って、満足度の高い写真を撮れるように、日々楽しんでいきたい。
機材の沼にどっぷりつかってしまって、腕のほうがついていってないのを何とかせねば、と思い続けてこれまた長い。
オッサンの上達はゆるやかなのよねえ。
いちおう、上手くなりたいとは思ってる。少しずつでええから。
今朝撮ったやつは Lightroom で Pro Neg. Std にして明るさをトーンカーブでいじってみた。そんな時間かけてられへんからちょこちょこっとやるだけなんだけど。
トーンカーブっておもしろ難しいね。明るさに関してだけ、ほんのちょっとそういうことかってのがわかった。ような気がしている。
奥深すぎ。
ここ数か月はようやく RAW 現像をはじめてみて、撮ってる写真が変わったかどうかわからんけど、ちょっとおもしろいなって思ってる。
やってみたことないことをやってみるっておもしろいね。
使ってみたことないレンズを使うってそれだけでワクワクするから、たぶんそれはやめられないんだと思う。
でも、何となく、何でもかんでもって状態からは抜け出せそうな気がしてきた。というかそうありたい。
庭でバッタが生まれたみたい。そういう季節だ。
上のは F2.8 で撮ったやつ。
下は開放。
近接の開放はボヤボヤだわ。オレがうまくピント合わせられへんだけではなさそう。寄る時は絞ろう。
庭の土佐水木にセミの抜け殻が。うちの庭で生まれたセミってことだな。
夜のうちに羽化したんだろう。
いつの間にかヘクソカズラの花も咲いてる。
身の回りでも、知らないうちにいろいろ起こっている。ほどほどには変化に敏感に暮らしていたいね。
変わるなら少しでもよく変わりたい衰える身であったとしても
VOGTLANDER NOKTON 23mm F1.2 / FUJIFILM X-Pro3