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お彼岸の夕景

お日様が真西に沈む秋分の日。
夕方散歩はフィルムカメラで。

曼殊沙華の里に持って行ったカメラにフィルムを詰めて、まだ残っているのでそれを使い切る。
現像に出したいから。

36枚撮りがほとんど残っているのでパシャパシャ撮る。
もったいないようだけど、撮り切って出したい。

はじめて出した店で、しばらくして電話がかかってきた。
機械のトラブルで予定していた時刻よりも遅くなるということで。

そうか、それはしかたない。ということで一旦帰宅して、庭仕事をすることにした。
ずっと気になっていたけれど、暑くてなかなか手が出なかった庭の手入れ。

お彼岸の連休はそんなことしながら終わっていった。

多くのことが思うようにいかずにいくらかの妥協をしながら過ぎてゆく。

起こる出来事を了解しながら、受け止めたり流したりして。

2時間くらい経って、現像ができましたと連絡があって、また20分ほどかけて店に行った。
どんな出来栄えか、楽しみにしながら。

フィルムで撮った写真はそれなりに味があって、やっぱりデジカメで撮るのとは違うなあと思う。

デジタルでも再現できるよ、という人もいると思うけれど、オレにはできない。

昨日撮った写真たち。最後のほうは消化試合みたいなところがあった。

たぶんこのフィルムの現像をするときに何かトラブルがあったんだろうな、と思わせる跡があった。

お店の人はそれにきっと気づいただろうに。

ま、そういうことはあるわなあ。

失敗は成功のもとだから、失敗を許容しないというのは正しくないと思う。
ミスは起こるもので、水に流しながらやり過ごしたほうがみんなのためだ、ということは多い。

西の空に沈んだお日様は、また明日東の空から昇って来てくれるんだから。

また明日。

ムカついて切り捨ててたら捨てられて行き場がなくて泣くことになり

AI NIKKOR 50mm F1.8 / Nikon New FM2 / Kodak GOLD 200

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