訃報
水曜の朝、仕事はじめてしばらくして友人から電話があった。
おっちゃんが他界した知らせだった。
半年前のゴールデンウィークにあまりよくないって話を聞いた。
そして先々月、直接お会いする機会ができてお顔を拝見することができた。
人の命は限りがあるからいつかその日がくる。
いい人生だったと思えたのではないだろうか。
オレの父は58であの世にいってしまったから、おっちゃんはそれより30年くらい長くこの世で暮らしたことになる。
もともとオレの父より年上だったのよね。
何年生きるかなんてのも人それぞれ。
若くして亡くなる方も少なくない。
ほぼ毎日どなたかの訃報が届く。
知り合いの悲しい知らせはつらい。
亡くなり方も人それぞれだ。
自分はいつどういうかたちであの世に行くのかな。
あと何年あるのか、と考えるとそれほど長くないことに気づく。
長くても30年くらいしかない。
次の阪神の日本一が38年先なら見届けることができないことになる。
人生はあっという間だ。
そんなこと考えるとやりたいことはやっておかないと。
家族の迷惑にならない範囲のことならば。
今朝もレンズは MC ROKKOR 58mm F1.2 で。後期型なので1973年くらいの製品。すでに生まれて50年くらい経過しているぞ。
カメラは S5Ⅱ。
このへんの大口径標準レンズはガラスの塊って感じでズッシリ重い。
重さも含めて F1.2 のオールドレンズたちにはどれも魅力がある。
開放で撮るだけで楽しめる。
他界したおっちゃんは窓から海が見えるからっていつまでも団地の5階に住んでいた。
そのせいで家から出られなくなった。
救急車を呼んで、隊員に運んでもらうのも一苦労だったらしい。
最後は自宅ではなく病院だった。
でも眺めのいい家で暮らすという希望を貫いてよかったんじゃないかな。
自分にとって大切なことを守り続けるってステキだと思う。
ご冥福をお祈りします。
おばちゃんに見送られゆくおっちゃんに心の中でさよならを言う
MINOLTA MC ROKKOR 58mm F1.2 / LUMIX S5Ⅱ