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声はあの頃のまま

友だちに手伝ってくれないかと頼まれてちょっとしたイベントへ。
イベントといってもちょっと堅苦しいやつで、ネクタイを締めて。

手伝いの内容は写真撮影。
同じ職業の人たちが集まる場所。
オレも同じ職業なんだけど。

友だちは学生時代の同級生で、そいつが実行委員長。
京都や大阪からも同級生が参加し、久しぶりに会えた。

いつの間にか中堅以上になって、会場にやってきている人の多くは年下だ。
卒業して30年になろうとしているんだから当たり前だな。

この30年で数えるほどしか会ってない同級生。
でも会うとあの頃を思い出す。
風貌はそれぞれそれなりに変化しているけれども、声はあの頃のままだ。

オレたちの職業は子に継がせる人が多い。昨日久しぶりに会った友だちはどちらも同じ学部に入って学生をしているという。
家族全員同じ職業って、ちょっとオレには想像できない。

ただそれだけ恵まれた職業であるともいえる。
確かに、自分に合えばいい職業だと思う。

遡って考えてみると、それぞれなるべくして今の姿があるのかなと思った。
これも当然のことで、その人の本質は変わらない。

声だけじゃなく、話している言葉の根っこはあの頃のままなんだなあと思った。

根っこは変わるわけない。

刻まれた皺に月日を思いつつ声を聞いたら変わってないね

HD PENTAX-DA 55-300mm F4.5-6.3 ED PLM WR RE / PENTAX K-3Ⅲ

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