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貧乏性

金曜の朝は久しぶりのオールドレンズを Z5 につけてみた。

EBC FUJINON 55mm F1.8 という古いヤツ。
たまたま見た動画でジェットダイスケさんが紹介されてて、そういやオレも持っていたよなって引っ張り出した。

M42 マウントの古いレンズなんだけど、確かによく写るいいレンズ。
この時間が暗すぎて。

もっと感度上げたらいいんだろうけど、これくらいでもいいんじゃないかなと思わなくもない。

長いこと使ってなかったレンズ。手に入れてからもそれほど使ってなかったかもしれない。
次から次へと50mmのレンズを買い漁っていたから。

ほとんど使わないのになかなか処分できない性分で。こういうのを貧乏性っていうんだろう。
もったいない、とか、せっかく手に入れたんだから手元に置いておこう、なんてことを思ってしまう。

けどたまにこうして何かのきっかけで引っ張り出して再び使う日が来ることがある。
そしてそれが思いのほか掘り出し物でなんだこんなええのを眠らせていたのか、ということがほんとにたまにある。

元々いい色が出るよなあ、とは思っていて、フィルムカメラで撮ったヒガンバナがすごくよかったのを覚えている。
フジノンレンズって発色がいいと思う。

オールドレンズはこうやって長く楽しめる遊びなのよね。

どうせ売却しても二束三文だし、捨てるのは忍びないからって奥のほうにしまい込んでるのを、そういえばあれ持っていたよなと使ってみるのも楽しい。

周期的に眠らせているのを使おう。
もったいない気がする。
貧乏性なので。

中学卒業前に祖父母に買ってもらったスタジャンがあって、いつの間にか全然着なくなった。
百貨店で買ってもらったいいものなのに、好みが変わったのか、ずっと押し入れの中だった。

30年以上の月日が経過して、息子が気に入って着るようになった。
先日も着てて、置いといてよかったなあと思った。

カメラもあれやこれやと買ってしまって、余るほどある。
でもなかなか減らせない。
いつか息子が使いたいと言い出したら役に立つかもしれないし。

新しいものはこれからどんどん出てくるだろうから、古いものを使い続けることの価値は上がるんじゃないかと思っている。

フィルムカメラなんかは大事にしておいたほうがいい気がする。

デジカメだと Df なんかは時が経つほどに置いておいてよかったなあってなりそうだ。
Zf に乗り換えるのはいいけど、Df は手放さずに、というほうがいいんじゃないかなあ。知らんけど。

そのうち一眼レフが再び注目される日が来るんじゃないだろうか。

廃れゆくものは、手に入れたくても手に入れられない、となってから価値が上がるからね。

思い出がつまったカメラは、壊れても捨てられない。
貧乏性だから。

そういえば持ってたはずだあのレンズ引っ張り出して写す思い出

EBC FUJIFINON 55mm F1.8 / Nikon Z5

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