2023年12月5日 余市町教育施設視察
よいち未来の会派で、学校などの教育施設を視察させて頂いたレポートをまとめてみました。
【東中学校】
東中学校では、主に不登校問題について伺いました。
全国で小中学校の不登校児童・生徒は30万人ほどいるそうで、日本全体の問題になっています。
原因は様々だそうですが、校長先生によると、スマホがある事でON・OFFの切り替えが上手に出来ずに、気持ちを休める時間が無いことも不登校が増えている原因の一つと考えられているそうです。
東中学校では、「不登校対策委員会」を設置し、不登校生徒の現状把握をしたうえで、一人一人に最適な支援プランを考案して対応されているとの事でした。
また、「SOSの出し方の教育」「相談する事について考える」授業を行い、スクールカウンセラーのポスターを各階に掲示して、相談しやすい環境づくりに取り組んでいました。
【登小学校】
木のぬくもりが伝わる、あたたかな雰囲気の校舎。
児童数は13名で、学級が異なる生徒が同じ教室で学ぶ「複式学級」の為、教室に黒板が2つありました。
校長先生は、
「教員が働きやすい環境を作る事で、子どもたちの学びの環境が良くなる」と考えているそう。
先生も子どもたちも、学校での時間を楽しんでいる様子が伝わってきました。
教育熱心な保護者さんが多いそうで、土日に開催されるカヌー体験やワイン造り体験などは、基本的に先生は関わらずに「おやじの会(PTA)」が運営しているそうです。
その他、保護者の方の運営で、余市の食材を活かした給食を提供する「よいち給食デー」が月に1度開催されているとの事でした。
「もともと、頭の良い子が多いので…」と、校長先生は謙遜されていましたが、R4、R5の全国学力学習状況調査では国語も算数も全国平均を上回る正解率!
様々な取り組みが、結果として表れているのだと感じました。
そして、保護者と学校が協力することで、子供たちが学ぶ環境を変えていくことが出来ることを実感しました。
毎月15日には「登小の日」として、学校見学の受入れを行っているそうです。
※詳細は登小学校のWebサイト「お知らせ」をご覧ください。
[登小学校Webサイト]
【黒川小学校】
授業を拝見させていただき、授業内容の進化を感じました!
それもそのはず。黒川小学校では、新しいかたちの学びの授業力向上推進事業に取り組んでいるそうで、教員の方たちも研修を受講して、日々授業の向上に努めているとの事でした。
令和5年度の全国学力学習状況調査結果分析概要の資料によると、国語科の数値は道平均及び全国平均ともにうわまわる結果で、
特に、「書く事」の数値が全国平均100に対して121.3と高いことがわかりますが、これは授業で「多読多書」を取り入れた効果だそう。
主体的・対話的で深い学び(アクティブラーニング)の実現に向け、授業を改善されているとの事で、今後どのように授業が変化するのか楽しみです。
また、ここ数年で学童を利用する児童が増えたため、来年はクラスの増設を予定しているとの事でした。
給食もいただきました。
私たちがいただいた給食は1食280円だそうですが、麺類やパンのメニューは、ご飯に比較して材料費が高くなるとの事でした。
黒川小学校には5名の給食調理員さんが300名分の給食を作っているそうです。
調理器具は古いものが多く、キャベツの千切りなども包丁で切っていると聞き驚きました。
野菜を切る機械を導入するのに100万円ほどかかるそうです…。
美味しくて栄養価の高い給食を低価格で提供出来ているのは、調理員さんの努力と、季節により仕入れ先を変更する等、様々な工夫のおかげなのだと感じました。
【余市水産博物館】
12月10日まで開催されていた「左川ちか blues」企画展は、気にいった「推詩(おし)」をテイクアウト出来る嬉しいサプライズがありました。
また、アイヌ関連の展示がリニューアルされて、新しい展示が追加されていました。
そして、画像は小さくてわかりにくいのですが…
北前船にちょこんと乗っている「土器じい」が、可愛いサンタクロース姿でした~。
【余市町図書館】
令和3年に開設された電子図書館。
図書館で図書カードを作り、電子図書館の利用を登録すると、家にいながら様々な電子図書を楽しめるそうです。
ちなみに、図書カードの有効期間は3年。
私の図書カードも有効期限が切れているので、今度作り直さなければ…と思いました。
※電子図書館は、余市町図書館のWebサイトからご覧いただけます。
【余市町図書館webサイト】
https://www.yoichi-lib-unet.ocn.ne.jp/TOSHOW/asp/index.aspx