令和6年度 余市町 上下水道・国保等 特別会計予算 質問と答弁
【介護保険特別会計】
令和6年度 余市町の介護保険特別会計予算は24億6980万4千円。
年齢を重ねても、健康で安心して暮らせる町だと良いですよね。
健康を維持するための、介護予防等について質問しました。
※ちなみに、令和6年度 余市町の後期高齢者医療特別会計予算は3億7880万円です。
1、 介護保険特別会計予算書P15 3款 1項 介護予防・生活支援サービス事業費についてお伺いします。
① 令和6年度の予算は7820万、令和5年度は当初予算9065万と、前年より予算が減少している理由をお伺いします。
※R5年度 支出見込み額6933万8千円(2024年2月)
答弁「第9期の計画を元に試算した結果、このような予算となりました。」
② 本町における65歳以上で要支援・要介護認定等を受けていない「介護予防」の対象者は5363名いらっしゃるようですが、一般介護予防事業1回の開催に対し、参加人数は10名前後の事業が多いようです。予防介護事業を一度も利用した事のない対象者は何名ほどいらっしゃるのか、お伺いします。
答弁「介護予防事業を一度も利用したことのない対象者の人数は把握していません。」
再質問:人数は把握されていないとの事ですが、利用者さんが固定化されている傾向はありますか?
答弁「固定化の傾向はみられます。」
再質問:予防介護事業の利用状況を見ると、一回の開催につき10名程度の事業が多く、参加者が固定っされていると予防事業の参加率は全対象者の10%程度なのではと思ったのですが、参加者さんたちが交流しやすいように、アイスブレイクをする等、工夫はされていますか?
答弁「予防介護事業を委託している事業者さんに工夫して頂いています。」
再質問:体操などの事業が多いようですが、何に興味があるかは人それぞれだと思います。
外出をして、会話をするだけでも 認知症予防になると思いますし、予防事業のメニューを増やすことで、予防介護事業に参加する対象者さんが増える効果があると思いますが、余市ならではの食やワインを楽しめるイベントなど、新たな事業の予定はありますか?
答弁「食のイベント等の予定はありませんが、今年新たに取り組む予定の家族介護支援事業では、リハビリ食や介護者の健康づくりに関する情報提供や、家族介護者同士が情報交換できる場を設ける事を考えています。」
再質問:家族介護者の支援に取り組まれるとの事ですが、家族介護者が情報交換できる場などは大切だと思いますので、取り組んで頂きたいと思います。また、現在は食を楽しめるメニュー等は考えられていないとの事ですが、介護予防事業に参加すると、余市町内の商店街で使える割引クーポンがもらえる等の工夫をすることで、介護予防対象者の方たちが外に出て歩くきっかけを作ることと、経済活性化の両立を図る事も出来ると思います。高齢化が進んでおりますが、年齢を重ねて健康に楽しく暮らせる取り組みをお願いしたいです。
【国民健康保険特別会計】
余市町の国民健康保険特別会計予算は25億8500万円。
予防・健康づくりで交付金が増える保険者努力支援制度について質問しました。
1、 国民健康保険の保険者努力支援制度では、市町村の予防や健康づくりの取り組み状況に応じて交付金が交付されるようですが、令和3年度は357点、令和4年度は518点と点数が向上しています。令和5年度の取り組み状況と交付額の状況についてお伺いします。
答弁「令和5年度の交付金額は364万9千円、令和6年度の交付金額は483万円でした。」
再質問:令和3年度、4年度共に、地域包括ケア・一体的実施の点数が0点でしたが、今後の通り組みについてお伺いします。
答弁「介護保険事業になると思いますが、協議していきたいです。」
再質問:予防や健康づくりに取り組むことで、交付金が増え、将来的には支出が抑えられると思いますので、取り組みを強化して頂きたいです。
【国民健康保険の保険者努力支援制度】
国が実施している国民健康保険の保険者努力支援制度は、保険者である市町村・都道府県における予防・健康づくり、医療費適正化などの取組状況に応じて交付金を交付することで、市町村の国民健康保険の財政基盤を強化する制度です。
この他、全国的に増加している精神疾患患者の本町の状況と予防対策について質問をしたかったのですが、国民健康保険の管轄ではないとの事でした。
※全国の精神疾患患者は400万人程度と言われています。
【水道事業】
令和6年度 水道事業費用は7億3151万6千円。
「高い」と評判?!の余市町の水道料金。
予算書や決算書を見ると、水道料金を安くするのは難しいように思えますが、経費を削減するために出来る、ソフト面の工夫について質問をしてみました。
1、水道事業会計予算書の中の参考資料P26 1款 1項 1目 給水収益 水道料金 本年度予定額は5億5603万円と、前年度の予定額5億1214万7千円より増加の見込みとなっておりますが、増加の理由をお伺いいたします。
答弁「算出した結果、増加となりました。」
※水道事業費用の支出も前年と比較して増加している。
R6 7億3151万6千円 R5 7億1619万円
2、余市町水道事業のアセットマネジメント資料を拝見すると、財政収支見通し検討資料が掲載されていますが、2015年の有収水量は198万7千㎥、2058年の有収水量は112万1千㎥と、約半分の有水量になると予測されています。
水道料金据え置きのケースでは、2058年には年間3億円ほどの赤字になる見込み、水道料金の供給単価を現行の2倍程度に変更するプランでは、黒字になっていましたが、このプランでは4年後から供給単価が40円ほど値上がりする予定です。
余市町新水道ビジョンに掲載されているアンケート結果では、余市の水道料金を高いと思ている人が59.5%であり、値上げは町民の理解を得る事が難しいのではと考えます。
経費削減やダウンサイジングが必要だと思いますが、ソフト面の改善、例えば、薬剤の量や、作業時間の業務改革研究などはされているのかお伺いします。
答弁「アセットマネジメントの資料は、平成28年に策定されたものであり、見直しを検討しています。また、電気料金を削減する工夫や、薬剤を共同購入する、部分的に口径の小さい管に変更する等、職員も経費削減に頭を悩ませながら工夫をしています。」
再質問:職員の方体が様々な工夫をされている事がわかりました。経費削減の方法は様々ありますが、小集団のプロジェクトチームを作って自分たちで改善点を洗い出し、目標設定をして対策を立案して実行することで、作業時間の短縮や薬剤等の削減が出来る可能性が高いですし、小集団活動のプロジェクトチームで業務改善研究を進める事で生産性が高まる事の他に、心理安全性の高い職場環境を作ることが出来るというメリットがあります。
生産性の高い水道事業を行う事ができれば、結果として水道料金を安くすることが出来、町民のためになりますので、様々な改善を検討して頂ければと思います。
ちなみに、令和6年度 余市町の下水道事業費用は8億2185万7千円。
下水道事業も、水道と同じく経費削減・経営改善が必要です…。
しかし、水道事業の余市町職員10名に対し下水道の職員は6名であり、委託部分が多い為、まずは職員数の多い水道事業のほうがソフト面の工夫をしやすいのではと思い、今回は水道事業のみ質問をしました。
新しい余市町水道事業のアセットマネジメント資料を楽しみに待ちたいと思います(^^)
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