勤労青少年ホーム条例廃止についての 質疑
※令和6年余市町議会第4回定例会 質疑と答弁をメモを元にまとめました。詳細は会議録でご覧いただけます。
「この余市町勤労青少年ホーム条例廃止については委員会でも質疑致しましたが、再度質疑させていただきます。現在、勤労青少年の利用が無く、老朽化が著しく安全が確保できないとの事で、勤労青少年ホーム条例の廃止はやむ負えない事なのかもしれませんが、勤労青少年ホームを集会の場として利用している区会や老人クラブが集会の場を失うことで活動を存続出来ない状態にならないよう支援が必要だと思います。廃止となる令和7年3月末までに、勤労青少年ホームを集会の場として利用している区会や老人クラブは替わりとなる集会場を確保できるのか、調整の進捗についてお伺いいたします。」
答弁:区会や老人クラブからは、大川小学校が使えないのかなどの声がありました。黒川会館など他の施設が使えないか見学する等、代替え施設を探していますが、まだ代替え施設の調整がついていない団体もあります。
「委員会で質問した際、役場担当者から区会や老人クラブに廃止時期を伝えたのはここ数カ月のこと。区会や老人クラブからは、替わりとなる集会場を調整するために、せめてあと1年ほど廃止を延期して欲しいとの声もあったようですが、集会場の調整が整っていない状態で勤労青少年ホームを廃止することは、地域のコミュニティそのものを分断することにつながりかねないと思います。今後、本町は公共施設の統廃合を進めてく計画になっておりますが、今後も同じような問題が発生する可能性が高く、今回の廃止の進め方は、本町の未来に大きな影響を与えるものになると考えます。公共施設の統廃合は町に必要な取り組みであることは認識しておりますが、地域のつながりを守ることは町の使命ではないでしょうか。集会場の調整が整うまで廃止を延期する等、町民と丁寧に話し合い、合意形成を図りながら廃止を進める必要があると思います。現時点での勤労青少年ホームの廃止は時期尚早ではないかと考えますが、見解をお伺いします。」
答弁:最近まで6団体の使用がありましたが、天井が剥がれ落ちるなど建物の老朽化が著しく、安全性を保てない為、やむなく廃止を進める事となりました。
※天井を修繕するには850万円程かかるそうです。
「余市町自治基本条例には、「余市町の自治の主体は、町民を基本とすること、町はコミュニティが自治の推進に大きな役割を果たすことを認識して支援をする事」、とありますが、今回の勤労青少年ホーム条例廃止の進め方は余市町自治基本条例に沿って進めたと言えるのか、見解をお伺いします。」
答弁:令和4年12月に「青少年ホームが廃止になった場合どのようにしますか?」とヒアリングを行い、町政懇談会でもこの件について伝えました。自治基本条例に沿って進めたと認識しております。今後も丁寧に調整を進めていきます。
私の他に3名が質疑しました。
採決の結果は可決。
勤労青少年ホーム条例は令和7年3月末で廃止となります。
今回の議案はどのような視点で判断するかにより、正解が異なるものだと感じました。
財政面や合理性の視点から判断すると、お金をかけて修繕する等の選択は考えられませんので「廃止」という判断になると思います。
ですが、「町民に寄り添う」事を最重要とした場合、どのような判断が良いのでしょう…?。
コミュニティの繋がりや信頼関係の構築はお金に換算することは難しいですが、一度失うと取り戻すことが難しいかけがえのないものです。
何を大切にして何にお金や時間を使うのかは、その町によって異なると思いますが、何事も町民と町が丁寧にコミュニケーションを取りながら進めていくことが大切だと感じます。
【余市町公共施設の在り方の検討】
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