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2023年10月 保育施設・上下水道施設・ごみ処理施設・農村活性化センター視察

2023年に「よいち未来」の会派で行った視察についてまとめてみました。

【保育所視察】


余市町内の保育所を視察させていただきました。


中央保育所


 
中央保育所は、定員60名のところ現在の利用者は33名。
 定員割れしていますが、0歳児~2歳児のクラスは満員だそうです。

大川保育所も、定員60名のところ現在の利用者は50名と定員割れしていますが、同じく0歳児~2歳児のクラスは満員との事でした。


大川保育所


 
ちなみに、私は息子を無認可保育施設に預けているのですが、保育所に入れない0~2歳児で常に満員状態です…
 
3歳を過ぎると幼稚園等を含めて受け入れ先が多くなるのですが、0歳児~2歳児は預け先も受入数も少なく、保育園等への入所を申し込んでも待機になることが多いです。

また、保育所で働く保育士さんの就業時間を聞き驚きました。
 
早番7:30~15:50
遅番9:30~18:50
 
子育てをしながら保育士を続けるのは時間的に難しいとの理由で、妊娠・出産を機に離職する人も多いとの事でした。
 
このような要因もあり、保母さんの人数が減少して、0歳児~2歳児の受入数が減少する悪循環が生まれるようです…。
 
預け先や受入数を増やして頂くのが一番の解決策なのかもしれませんが、
育休期間を長くする、一度職場を辞めても、同じ条件で復帰出来るようにする、など…

様々な対策が必要だと感じた視察でした。



【浄水場・下水道管理場視察】


 
「なぜ余市町の水道代が高いのか?」
 
「下水処理代も高いのか…?」
 
その謎がわかった視察でした。


膜ろ過装置。


膜ろ過装置の模型。白い糸状のものがフィルターです。


高性能な膜ろ過装置の浄水フィルターは、なんと1本あたり1千万円!
 
それが156本も…
 
そして、フィルターは8年~10年毎に交換が必要だそうです。



こちらは下水処理場。汚れた水が微生物の働きにより、きれいになっていく様子がわかります。



下水処理場の脱水器。 こちらも更新が迫っているとのこと。 お値段は一式6億円程…
下水処理場の地下。床下には処理した水が流れています。


 
ちなみに、下水を処理する工程で電気を使うのですが、昨年の下水処理場の電気料金は電気料金の値上げで、年間600万円も増えたそうです!
 
そこで、自然エネルギーを使った自家発電を検討するなど、少しでもコストを抑えようと努力されていることがわかりました。


下水処理場の敷地内に建設中のし尿等受け入れ施設。
よいち未来のメンバー。



【ゴミ処理の現場視察】


 
一般廃棄物最終処分場「余市クリーンセンター」を視察させて頂きました。
 
豊丘のクリーンセンター敷地内に2カ所ある埋立地。
 
燃やせないゴミと、燃やせるゴミを焼却した後の灰を埋める場所ですが、第1埋立地は12年間でいっぱいになり、現在は第2埋立地にゴミを埋めていました。


ブルドーザーの後ろの土地は、ゴミがいっぱいになった第1埋立地。 草で覆われていることもあり、教え頂かなければ埋立地だとわからなかったです。




危険な為、埋立地は遠くからの視察でした。 奥に見えるのが埋立地。ゴミが見えます。


 
 
ゴミを埋めた場所に雨が降ると、汚れた水が発生するため、浸出水処理施設で水を安全に処理してから川へ放流しているとの事。
 
ゴミの処理には、長い時間と労力、お金がかかっているのですね…。
 
「燃やさないゴミ、特に土に還らずに残るプラスチックを減らさなければ…」
 
そんな事を改めて思った視察でした。

[追記 リサイクル回収されたプラスチックごみはどうなっているの?]

てっきり、プラスチックごみは回収後、もう一度プラスチック製品として生まれ変わっているのだと思っていたのですが…

先輩議員に聞いたところ、回収されたプラスチックごみは圧縮して「燃やすごみ」を燃やすときの補助燃料に使用されているとの事でした。



【余市水産加工排水処理施設】

余市町水産加工団地内に、水産加工排水を処理する公害防止施設として建設され、昭和51年から操業しているそうです。

現在は3社、4事業者の利用があり、1日100t程度排水しているとの事でした。


接触酸化方式で水をきれいにしているそうです。



曝気槽が並んでいます。


【余市町農村活性化センター(メッセ・アップルドリーム)】



毛利衛宇宙飛行士記念植樹のりんご木。


 農村活性化センターでは、醸造用ぶどうの栽培特性試験や、北海道の栽培条件を活かすりんご品種の選定と栽培法の確立試験など、様々な試験が行われているそうです。
 
ぶどう、リンゴの他に、梨やブルーベリー、カーランツなど、1031本の樹木があり、どの品種が余市町での栽培に適しているのか、病気の対策はどのようにすればよいのかなど、日々試験を重ねているとの事でした。


ちょうど、収穫の時期でした。


「緋の衣」


 

[追記 ブルーベリー畑にはソーラーシェアリング施設も。]


後日、エコビレッジ推進プロジェクトさん主催の「第2回余市エネルギー自給勉強会」に参加させて頂きました。



 
余市町農村活性化センターのブルーベリー畑に設置されたソーラーシェアリング施設は、導入に600万円程かかったそうです。
 
多い日は90kWhの電力が作られるとのこと。
 
作られた電力は施設に利用し、余剰電力は売電しているそうです。
 
余市町で今まで積極的な再エネ活用が行われていなかった理由の1つとして、
余市町の再生エネルギーのポテンシャルの低さ(町中は風が強くない…など)があるそうですが、
 
農地を活用したソーラーシェアリングは、余市町のエネルギー自給率を高めてくれる手段の1つになると感じました。


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