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マクドの思い出。金木犀がハンバーガーを初めて食べた日
私は、たまにマクドのハンバーガーを食べたくなります。
ここで、余談ですが、マクドナルドを一般に関東では「マック」関西では「マクド」と呼ぶようです。私は、元々関東人ですが、今は関西にいるので「マクド」と呼ぶようにします。
なぜ、食べたくなるかというと、思うに、子供の頃、初めて食べたハンバーガーの味にショックを受けたためではないか。それが、トラウマになっているような気がします。トラウマの使い方が違いますが、これは、いい意味でのトラウマととらえて下さい。
日本のマクドナルドの第1号店は、1971年7月20日に、東京銀座の三越1階にオープンしたそうです。1966年生まれの私が5歳の時です。
私の実家は東京の郊外ですが、家の近所にも、でき始めたのが小学校の低学年の頃だったと思います。その頃、父と2人で車に乗っていた時にマクドを見つけました。父も食べてみたいと思ったのか、私は買いに行かされ、私は、ハンバーガーを2つだけ買いました。父にそう言われたのか、記憶は定かでありません。
私は、多分、マクドに限らず、ハンバーガーというものを食べたのが、その時初めてだったと思います。食べたときの感想が、「こんなうまい食べ物があるのか!」でした。
まるで、戦後、「進駐軍」からチョコレートを貰って食べた子供の感想のようですが、当時は本気でそう思ったのです。ちなみに、今ではさすがにそこまでは思いません。当時、食べた物とは別物のように感じます。
私は、ハンバーガーをペロリとたいらげました。よほど欲しそうにしていたのだと思います。父が「食べるか」と言って、自分のハンバーガーを半分くれました。当時の父と言えば、今の私よりずっと若い40歳くらいだったと思います。1つでは全然足りなかったでしょうに、子供の為に半分くれた父のことを思うと、なにか泣けてきます。
今の若い方は、多分、もの心付く前から、食べていたと思いますので、「初めて食べた日」の記憶のある人は少ないのではないかと思います。
私は、そんなエピソードを、今でもはっきり覚えていますので、マクドがたまに食べたくなるのかと思っています。