フリーランスエンジニアの"生存戦略"なる言葉が示すところ
ソフトウェアエンジニア、とくにフリーランスでエンジニアをしている人は常にお金の不安と戦っているし、仕事が切れないように必死で色んな工夫をする。
しかし先日フリーランスエンジニアの集まりに参加したときに「生存戦略」という言葉がたくさん飛び交っていたのを聞いて違和感を感じた。たとえばこんな感じだ。
この人たちはフリーランスになって得たいものがある筈だと思った。
しかし口をついて出るのはどうやって生き残るかということが大半。
無いとはいえないが、単純な技術への興味とか作りたいものとかサービスの構想とか、典型的なエンジニアが会話で用いるキーワードが出てこなかった。
この技術は需要があるとか、このスキルセットならおいしい案件にありつけるとか、そんな話ばかりで結局のところは金の話しかしていない。
それがエンジニアにとって幸せなんだろうか?と感じた。
金に追い立てられてせかせかと働くのが大半のフリーランスの現実ならば、それはとても他人から憧れられるようなものではない。
金と手に職と自由を手に入れるためにフリーランスを目指す人にとって、
案件を切らさないために必死に営業し、需給バランスで学ぶスキルを選び、
孤独によるデメリットを解消するためにコミュニティに所属する現実のフリーランスエンジニアの働き方を見たらいったいどう思うだろう。幻滅するだろうか。
しかしそれが大半のフリーランスエンジニアの現実なのである。
キラキラした世界は幻想だと思ってよい。