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スカウトプラットフォームに踊らされるのはもうウンザリなのでスカウトなんてスパッとやめたらどう?という提案

スカウトメールにうんざりしている。
「あなたの経歴に魅力を感じました。ぜひお話させてください!」みたいな誠実さのかけらもない文章が綴られている良くあるアレのことだ。

一昔前とちがって最近のスカウトは新卒のエンジニアにすらバンバン送られるような代物になったと感じる。私はいくつかのスカウトプラットフォームにエンジニアとして登録しているが一日あたり4通くらいスカウトメールがくる。スカウトの文面なんてどれも大差ないものだから一日に4通おなじ形式のメールが一か月も連続で届いたらウンザリを通り越してイラついてくる。

何がもっとも良くないかというと、
スカウトの文面だけで送ってくる会社を胡散臭いと判断してしまうことだ。

良い事業、良い組織、良い技術選定をやっている会社なのに、
スカウトの文面がテンプレ臭いだけでクソ会社だとレッテルを貼られてしまう。これが実に勿体ないと思うわけだ。

たしかにSES事業しかやってない手配屋のような残念な会社が
数うちゃ当たる方式で雑に送っているケースもある。
しかし基本的に自社開発で採用にお金が回せている会社は儲かっている。
よほどのことがない限りクソブラック会社なんてことはない。

スカウトを送る側も受け取る側も同じようにうんざりしている。
送る側はとくにウンザリしているだろう。
下の記事を見ると面白いことが書かれていたので紹介する

5年ほど前、スカウト返信率は10%あたりが目安となっていました。しかし今では中途経験者採用の場合、5%というのが一つの目安になるほど低下してきています。このスカウト返信率に対する対応策というのが一つの明暗を分けます。

スカウトの内容を改善し、スカウト返信率を高めようという動きがメインストリームになればまだ健全でしたが、そうはならなかったようです。返信率10%の時代に100通送ることで10通返って来ていたのであれば、返信率5%の時代であれば200通送りましょうという発想です。KPIとして返信率ではなく、スカウト送信数に置いていると言えます。発想が営業のテレアポと言いましょうか。

会社は返信率を高めるために丁寧なスカウトを送るんじゃなくて、
数をたくさん送ることに注力するというわけだ。
これではテンプレのようなスカウトが送られるのも無理はない。一日に200通もスカウトを送れば雑な仕事になるに決まってる。
キーワードでフィルタしてテンプレの文言の2行くらいを個人用にカスタマイズして送付するような雑な仕事しかしなくなってくる。こんなのは繁華街にいるナンパ師とやり口が変わらない。
街頭のティッシュ配りほうがまだ生産性のある仕事をしている。

というわけで企業側はもうスカウトプラットフォームなんて使わなければいいと思うんだがどうだろう。

沢山スカウトを送っても返信率も悪いし、
雑なスカウトが大量に送られてきた側はマイナスイメージを抱く。
下手をすればSNSに会社名を晒される危険性もある(さすがにここまでされるのは珍しいけど)

採用のためにスカウトプラットフォームに金を払って大量のスカウトを送るなんて金も時間もムダだ。リターンの見込みがない掛け捨ての保険金をひたすら盲目的に払い続けてるような虚しさがある。

であればいっそのこと、スカウトプラットフォームなんて解約すれば良いのではないか。その分の金と時間を使って会社の福利厚生を改善してみれば良いのではないか。社員に投資すれば少なくとも従業員満足度は上がるし、従業員は知り合いをリファラルしやすくなる。

もしくはスカウトなんて効率の悪い方法ではなく、副業からタッチポイントを作るというのはどうか。いきなり正社員を採用するのはハードルが高いので副業で採用するところから始めて段階的に正社員に移行してもらうほうが建設的かもしれない。

企業の採用担当者が無意味な掛け捨ての仕事をせず、きちんとリターンのある投資として報われる仕事ができる世の中であってほしい。

「スカウトを丁寧に送りましょう」
「RPAを使って効率的に大量のスカウトを送れるようにしましょう」

なんてのは正直、採用担当からすると辛すぎる。
もっと見返りのあるやり方を模索すべきだと思った。

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