モノラルTVと俺
子供の時、モノラルTVでゲームをしていた。
スーパーファミコンのゲームは設定でモノラル/ステレオと音楽設定出来たはずで、多分モノラルTVで遊ぶ俺のような貧しきキッズはそこで設定を変えるべきだったんだろうけど、
うおおおゲーム遊びてえええって毎日思っていた俺少年はオプション画面なんて見ないで即ゲームをはじめていたから、モノラルTVでステレオ設定という状況で遊んでいたのだと思う。だから作曲者の思惑より欠けた音でゲームを楽しんでいたことになる。
おっさんになって、YouTubeとかで懐かしいゲームBGM!みたいなのを聴く。
余計な音がある。そう感じる。
モノラルTVが出すことができなかった音が俺にはノイズになってしまっている。
あと、でかい音量で遊んでいると親から文句を言われるから比較的小さめで遊んでいた、ということも影響しているのかもしれない。
今後俺が老人になり、懐かしいBGMを聴かせておけばジジイは落ち着くねん理論で介護士ロボが
「貴方ハ昔、聖剣伝説2ヲ遊ンデイマシタヨネ」
とか言って聖剣伝説2のBGMを聴かせてくれてるのに、
街の曲はこんなにジャカジャカしとらんわい!これだからロボは人間の機微が分からなくて困る…
とか文句を言う未来が来るかもしれないと思うと、今からそのロボに申し訳がない。