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250122_芥川也寸志 『弦楽のためのトリプティーク』エリック・サティ『ジュ・トゥ・ヴ』など

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オープニング~ 

1月22日はカレーの日

今日一人目にご紹介する作曲家、日本人なんですけど 今日ご紹介するのはその曲じゃないんですが 代表作をひもとくと インドにもけっこうゆかりのある方で 芥川也寸志さんとおっしゃいます。

今日おすすめしたい音楽 僕が弦楽器の演奏をするので 贔屓目で選んだ音楽でもありますが こちらの音楽から聴いていただこうと思います。

芥川也寸志 弦楽のためのトリプティーク 

全部の楽器が同一のメロディを弾くトゥッティで始まりまして全体的には前へ前へ突き進んでいくような雰囲気 これからどこへ行くんだろう 不安と期待が入り交じるような音楽

芥川也寸志 弦楽のためのトリプティーク
3楽章からなる音楽の 冒頭 第1楽章から

弦楽のためのトリプティーク 弦楽のための といいますので 弦楽器だけのために作られた音楽 弦楽器 ヴァイオリンとヴィオラとチェロとコントラバス という楽器群のうち ヴァイオリンを二部に分けて ファーストヴァイオリン セカンドヴァイオリン あとは ヴィオラ チェロ コントラバス の5つのパートに分けることを 一般的に弦五部

オーケストラの楽器編成を書くときは管楽器や打楽器を フルートいくつ オーボエいくつ・・・ってたくさん紹介したあとに 弦五部 弦楽器はたった3文字

楽器構成には 弦五部 って 3文字しか書いてない

1月のこの番組 先週もメモリアルイヤーの作曲家として 今年はどうしても いちばん目立つ そして人気も高い作曲家として 生誕200年 生きていたら200歳の ヨハン・シュトラウス2世をご紹介した

今週は その他の メモリアルさんたちということで こちらは生誕100年 生きていたら100歳 芥川也寸志さん と 僕が好きな代表曲 弦楽のためのトリプティーク


トリプティーク という言葉

芥川さんより 30年くらい先輩 タンスマン っていう人がいて ポーランド系のフランス人 ピアニストで作曲家 アレクサンデル・タンスマン

その方の作品に こちらは弦楽四重奏なんですが トリプティーク っていう 3楽章からなる音楽があって 芥川也寸志さんその音楽をよく聞いていた まあその音楽からのオマージュとして名付けられている。

トリプティークというのはもともと美術用語で 三連画のこと
フランダースの犬っていうアニメ オランダ側の北ベルギーのはなし

物語の一番最後ばかり有名だと思うんですが ネロっていう絵が大好きな少年が主人公 ルーベンスっていう画家にあこがれている 大聖堂に飾られているルーベンスの絵が見たくてしょうがない彼は 人生に絶望するほどの悲しみを受けて その 大聖堂に向かって 後を追ってきた 飼い犬のパトラッシュといっしょに 月明かりでその絵を見上げて ルーベンスの絵が見られた幸せと 現実世界の悲しみをまとって 神に召されていく

大聖堂の 真ん中に マリア被昇天 マリア様がこの世では亡くなって、天上の神様の世界に召されていく絵  左にキリスト昇架 キリストが十字架に上げられるところ  右に キリスト降架 キリストが十字架から降ろされるところ 3つの絵で完結する絵 それが トリプティーク

ルーベンスの三連画のこと調べてたら山田五郎さんの動画見つけまして


弦楽のためのトリプティーク 3連画のこと 当然というか 芥川也寸志の弦楽のためのトリプティークも 3楽章。 タンスマンの弦楽四重奏トリプティークも3楽章構成

作曲した芥川也寸志さん お父さん 文豪芥川龍之介さん 龍之介の三男

芥川龍之介が早くに服毒自殺して亡くなっている

龍之介が亡くなったのが 三男也寸志がまだ2歳の頃 父の遺品であるSPレコードを愛聴し、とりわけストラヴィンスキーに傾倒した 

ストラヴィンスキー 聴いたことある方はおわかりになると思うんですが 2歳で傾倒できるもんなんだと 僕らが聞くと ちょっと難解で わかりにくい音楽

小さい頃からそういう音楽に親しんでいると いろいろと知らないところが見えてくるところもあるのかもしれない

僕がまだ子供の頃 1980年ごろでしょうか NHKを通じてお茶の間の顔としておなじみになったのをはじめとして テレビ・ラジオを通して日本全体に クラシック音楽の普及につとめた方で 覚えていらっしゃる方も多いんじゃないでしょうか 年齢を重ねてもダンディで最新の外車を乗り回し、変わらず女性にモテた先生 童謡の作品もたくさん。

小鳥はとっても歌が好き
こおろぎちろちろりん
ぶらんこゆれて おそらがゆれる

今日は弦楽器だけのオーケストラのために作られた 早い遅い早いの 3楽章だけのシンプルな音楽 弦楽のためのトリプティーク で 生誕100年 芥川也寸志先生 ご紹介しました。



芥川也寸志先生 若い頃は 自分の作品を持って 当時は国交のないソ連に密入国して 当時のソ連で作品が出版された日本唯一の作曲家だったりして その頃の話とかも面白い

今年 一番目立つ メモリアルイヤーの作曲家は 多分 先週ご紹介した ヨハン・シュトラウス2世  今日は 一応 抑えておきたい メモリアルイヤーの作曲家 というつもりで ご紹介してますが 次は 没後100年 ジャスト こちらの方


エリック・サティ ジュ・トゥ・ヴ

フランスの エリック・サティ という作曲家 ジュ・トゥ・ヴ という音楽 テレビ・ラジオ いろんなところから聞こえてくるのでおなじみだという方も多い曲 

ただ この音楽 エリック・サティ の音楽としては すごーく 普通 というか 一般受けを狙ったもののようにも感じる というくらいは エリック・サティの ほかの作品が だいぶ ハイブロウなものが多い

今聴いてるこの音楽 ジュ・トゥ・ヴ あなたがほしい アイウォンチューっていう意味

サティが作った シャンソン 歌の歌詞 このタイトルも サティにしては普通過ぎる気がする

有名なところでは 『官僚的なソナチネ』『犬のためのぶよぶよとした前奏曲』『冷たい小品英語版)』『梨の形をした3つの小品』『胎児の干物』 犬のための本当のぶよぶよした前奏曲 とか なかなかの変なタイトルが多い

ドビュッシーやラヴェルに影響を与えたとはいうものの、 「音楽界の異端児」「音楽界の変わり者」の異名で知られる方

ただ 今もよく聞かれる音楽はたくさんあって ヒット曲はとても多い

今年 無視できない メモリアルイヤーの作曲家 没後100年ジャスト 音楽会の異端児 エリック・サティ 




ディスカバー・ザ・クラシックス
【説明】ディスカバー・ザ・クラシックスというコーナーは元になった音楽とその音楽をカバーした他のジャンルの音楽などを並べて聴いて貰うコーナーです。


ペルシャの市場にて

曲の初めから 西洋の音楽ではないなと感じると思うんですよね
で まもなく 男声の合唱が始まります

今日聴きたいのはその 合唱の部分のカバーだと思っておいて下さい

バクシーシバクシーシアラー バクシーシバクシーシアラー
メルシーメルシー

最後 フランス語でお礼をいうのも面白い

この合唱聴いて あの曲だってわかった方
いらっしゃったかな
いらっしゃったとしたら
なかなかするどいと思うんですが

https://youtu.be/Nxn-wrZrSXk?si=cM1F6Y3899XZWXAQ

うなずきマーチ
1982年の楽曲です。
できればうなずきトリオの音源が欲しいところ
いまのところ 大瀧詠一トリオで うなずきマーチ




番組後半はたくさんのメッセージで盛り上げていただきました。ありがとうございました。



フリートーク以降

ここまで ご紹介したメモリアルイヤーの作曲家
生誕100年 生きてたら100歳 芥川也寸志さん
没後100年 音楽会の異端児 エリック・サティさん
生誕150年 アルバート・ウィリアム・ケテルビーさん ペルシャの市場にての人

うなずきトリオ っていうのは
ツービートのビートきよし
紳助・竜介の 松本竜介
B&Bの島田洋八 の3人
今で言う じゃないほうの3人

ツッコミを入れる以外はうなずいてるだけ みたいないじられ方
おれたちひょうきん族の番組内で ネタのひとつとして扱われた歌

F.クライスラー 美しきロスマリン
今年 生誕150年 
オーストリア ウィーン出身 フリッツ・クライスラー
ウィーン高等音楽院 今のウィーン国立音楽大学
特例で入学します 
何歳でしょう  7歳

10歳で首席で卒業
そこからパリ音楽院 世界一の音楽大学 コンセルヴァトワールです
で 12歳で首席で卒業
もう意味がわかんない
そんな天才

ベートーヴェンやブラームスヴァイオリン協奏曲カデンツァとかドヴォルザークスラヴ舞曲集のヴァイオリン用編曲など ヴァイオリンの世界に残した偉業は数え切れない偉人

https://youtu.be/2AdNant8vIE?si=DcbezEUVGakr9lnX

F.クライスラー テンポ・ディ・メヌエット

https://youtu.be/apqJQY18HLU?si=2kgEaNdKfo2u1byn

F.クライスラー 愛の喜び

https://youtu.be/oiXTyqaOFnE?si=CJwKmgiRoRHwSgWm

L.アンダーソン 『ザ・タイプライター』
今日は最後のメモリアルさん
没後50年 ルロイ・アンダーソン
聴いて頂いてるのは ザ・タイプライター
そのまんま タイプライターが コンチェルトのソリストの位置でタイプライターを奏でる音楽




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