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250219_L.ボッケリーニ 弦楽五重奏曲 ホ長調 Op.11-5 G.27 ほか

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オープニング

今日 とある作曲家のお誕生日
クラシック音楽の世界でも ちょっと先輩 1743年のお生まれ
有名なところで言えば ハイドンより ちょっと後 モーツァルトよりちょっと前 ちょうど真ん中あたりの作曲家

あまり名前は有名じゃないんですけど 唯一 有名な曲が含まれている音楽 今日 聴いていこう。


L.ボッケリーニ 弦楽五重奏曲 ホ長調 Op.11-5 G.27

https://youtu.be/nhEhZxvVHgo?si=zWWbmA--WXnQbZGT


第1楽章 Amoroso: Andantino mosso
アモローソ=愛らしく。優しい。愛情を持って。
音楽でいうと発想標語 カンタービレ って書いてあったら 歌うように レガートって書いてあったら なめらかに  ドルチェ って書いてあったら 甘く 柔らかく

スピードはアンダンティーノモッソ 動きのある感じのアンダンティーノ
一般的に第1楽章は早く始まることが多い中 Allegro とかで
この弦楽5重奏曲は 第2楽章に 少し早い Allegro con spirito を置いて 第1楽章はゆっくり

2’50 ゆったりと進んでいく中で  音符を細かくして 急速な部分を作るような演出 その後 また 速度は変わってないけど 音符の細かさを戻してこの第1楽章終わっていく

今日お誕生日 ルイージ・ボッケリーニ  この曲の第3楽章 メヌエット ボッケリーニのメヌエットとしておなじみの音楽
6つの弦楽五重奏曲Op.11 という曲集の中から 第5曲
4楽章構成の弦楽5重奏曲

第2楽章 Allegro con spirito

ボッケリーニの弦楽5重奏曲 ボッケリーニ作品の中でも最も有名というか 第3楽章がよくお耳に入るはずの 作品11の5 今は お耳に入らないはずの第2楽章。この楽章が この音楽では一番大規模。

弦楽四重奏 よんじゅうそう曲 っていうのはすごくたくさんある 弦楽四重奏団 弦楽器4人 ヴァイオリン ヴァイオリン ヴィオラ チェロ 

弦楽四重奏というウィキペディアのページには 世界に存在する弦楽四重奏団がたぶん50団体以上 僕も久留米市の弦楽四重奏団のヴィオラ奏者

弦楽五重奏団 っていうのは 普通に考えて まぁあんまり無い というか たぶんボッケリーニのこの曲を演奏しよう っていうことになったら 弦楽四重奏団に 一人プラスする形になる

このボッケリーニさん ほとんどこのスタイル この曲と同じ構成 ヴァイオリン ヴァイオリン ヴィオラ チェロ チェロ という弦楽五重奏曲を 110曲も残してる

ボッケリーニが そもそも チェロとヴィルトゥオーゾとして活躍した音楽家であったことから チェロを厚く取り扱いたかったということが いちばんの理由 ボッケリーニはそれ以外にも ヴァイオリン ヴァイオリン ヴィオラ ヴィオラ チェロ の5重奏も 12曲を残していますし 弦楽四重奏も90曲 弦楽3重奏を42曲 とか とにかく弦楽のためのアンサンブル曲を重視して作品を残した ように見える方 今はほとんど演奏機会は無いかもしれませんが 交響曲も30曲以上を残してるらしく すごい作品数

モーツァルトがとんでもない数の作品を残してたり ハイドンが100番以上までの交響曲を書き続けていたり ヴィヴァルディのとんでもない数のヴァイオリンコンチェルトとか あの時代の作曲家が むちゃくちゃ多作に見える

たぶん たまたま その後の時代に 整理して残してくれた研究者が居た っていうこと 作品は散逸してしまったんだけど大天才みたいな人は居たんだろうな

で、 その時代の作曲家っていうのは それこそ 録音する技術なんかあるわけないし想像もしてないし、 その後 お金のためでも雇われてる王様のためでもいいけど 演奏会をやるとすれば 基本的には新作を用意して ボッケリーニの新しい五重奏 モーツァルトのピアノソナタ新曲 ハイドンの次の交響曲 っていうことになったはずで そんな感じでバカバカ数が増えていったんじゃないかと思ってる わかんないけど

で、 その後 たとえば ベートーヴェンあたりで 貴族とか大金持ちに対して 楽譜を売りましょうとか そういう時代が来て ブラームスあたりでやっと 一般民衆に 楽譜を買ってもらう なんていう時代が来て 音楽家が なんとか普通に食べていけるようになる みたいな流れなのでは

 第3楽章だけ ボッケリーニのメヌエット として有名 一応 この作曲家ピカイチの有名曲 第3楽章は お邪魔しないで聴いていただく。

第3楽章 一般にボッケリーニのメヌエット と呼ばれる音楽

第3楽章 Menuet: con un poco di moto


第4楽章 Rondo: Andante

ボッケリーニのメヌエット 第3楽章を聴いていただくもんですから ついでにほかの 第1楽章から4楽章も聴いてもらった っていうところで 今は第4楽章 ロンド

チェロがお得意だったもんだから チェロが2本ある弦楽5重奏をたくさん 110個も書いた ボッケリーニ 一応その後も いろんな作曲家が 弦楽五重奏曲 ぜんぜん書いてないわけではない ただ ヴァイオリンが2つ ヴィオラが1つ チェロが2つ っていう ボッケリーニスタイルの弦楽五重奏曲 というのは ほとんど無くて シューベルトの作品に例があるくらい

それは ジョルジュオンスローっていう 弦楽四重奏にコントラバスを加えた弦楽五重奏曲をたくさん残した方の影響 ということで ボッケリーニとは関係なさそう となると ほとんど ボッケリーニ独自の制作スタイルで残された 110曲 ということになるわけ。

110曲もある中で 今も 曲が聴けるボッケリーニの弦楽五重奏曲の音源は この曲を中心に存在するけど数少ない 楽譜もおそらくボッケリーニの研究者の方の元には揃ってるのだろうけど 出版されて僕らが手に入るのはそんなに多くないかも 探したこともあんまり無いけど。

ボッケリーニ イタリアのお生まれ お父さんもチェロコントラバスの奏者で 13歳でチェリストとしてデビュー 20代 パリやウィーンで名声を極め 25歳くらいで スペインの王子様に呼ばれて 後の半生はスペインですごして なので ギターを使った五重奏とか スペインらしい作品もたくさん残されている モーツァルトと同時代の それでも 今日きいた メヌエット以外は 少し 作曲家の歴史としては 隠れ気味 の方




ディスカバー・ザ・クラシックス


【説明】ディスカバー・ザ・クラシックスというコーナーは元になった音楽とその音楽をカバーした他のジャンルの音楽などを並べて聴いて貰うコーナーです。



A.ポンキエッリ 歌劇『ラ・ジョコンダ』よりバレエ音楽『時の踊り』

ボッケリーニにちなんだ音楽というわけではないが 時代は軽く100年近く下った 同じイタリアご出身 近年ではあまり上演機会は多くない 数多くのオペラを作曲した アミルカレ・ポンキエッリ 歌劇 ラ・ジョコンダ より バレエ音楽 時の踊り という音楽

オペラの中でのバレエ音楽 オペラを上演するだけでも大変なのに そこにバレエが踊れる方が必要になる というゴージャスな作り お話の中に 大金持ちのお屋敷の バレエのための部屋 舞踏室がシーンとして作られていて そこでバレリーナたちによって踊られる音楽

この音楽 10年前に この番組で初めて ディスカバー・ザ・クラシックス というコーナーを始めたときに とりあげた曲で そのときは ブリーフ&トランクス  カテキン という曲をご紹介した

今日は すごく有名な この音楽のカバー すごく久しぶりに持ってきた気がします。

フランク・シナトラの娘さん 僕が生まれるより少し前でしょうか アイドル歌手として活躍された ナンシー・シナトラの ヒットナンバー 

アミルカレ・ポンキエッリ 時の踊り のカバー
ナンシー・シナトラで レモンのキッス


レモンのキッス / ナンシー・シナトラ




番組後半はたくさんのメッセージで盛り上げていただきました。ありがとうございました。



今日は モーツァルトと同時代くらいの作曲家 ルイジ・ボッケリーニ 

ボッケリーニのメヌエット 小学校でお掃除してたときに流れてたとか そんな思い出 そういえば 今黒木小学校から 掃除の時間 給食の時間 って 音楽が流れてる気があんまりしない 学校で そんな時間帯って 今も音楽流れてるんですかね? 僕にとってのボッケリーニのメヌエットなんていう音楽は それこそ 脳髄に浸透した音楽になってるんで そういう時に美しいクラシック音楽とか 流してあげてほしい

さてここから 久しぶりに持ってきたディスク

どうやったらそんなキャリアになるのかなとも思うヴァイオリニストなんですが 川井郁子さん のディスク ちょっとだけ 聴いていこうかと思いまして持ってきました

エル・チョクロ / 川井郁子

タンゴ・ギタリスト アンヘルビジョルドが作曲した アルゼンチンタンゴ エル・チョクロ スペイン語でトウモロコシっていう意味

川井郁子さん ホントにいろんなジャンルの音楽をヴァイオリンで弾く人

ソロのヴァイオリニストっていうと それこそ ベートーヴェンとかメンデルスゾーンとかブラームスとかのコンチェルトを弾く っていう人もいれば 川井さんみたいに あんまそんな感じがなく いろんなジャンルの音楽をいろんなスタイルで演奏する っていう感じ ビジュアルもお美しい方でもありますし 葉加瀬太郎とか 高嶋ちさ子とか そっち方面 なイメージは強い 良くも悪くも言われると思うけど

恋のアランフェス / 川井郁子

アランフエス
御存知の通り 本来は ロドリーゴ作曲の ギター協奏曲
川井さんにかかるとこんな感じ



お別れの曲
イン・ザ・スペース / スペクトラム

スペクトラム イン・ザ・スペース
今海外で快進撃 っていうニュース

アメリカの 日本の歌 チャートで 4位にチャートインした
子供の頃 このカッコよさに痺れた層は多かったはず
1979年に結成たった2年1981年に解散した
日本のジャズ、フュージョン、ブラス・ロックバンド。
金管楽器(ブラス)をメインにした日本で初めてのロックバンド
新田一郎 Tp. Vo. 裏声の新田さんのボーカル
サウンド的には EW&F アースウィンドアンドファイヤー

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