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240911【本編】A.ドヴォルザーク『チェロ協奏曲 ロ短調 作品104 (B.191) 』

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オープニング
暑さは緩んだ気もするけどここ数年は7月8月の暑さがひどいかった反動で涼しく感じているところもある 9月だからといってまだ熱中症アラートとかも出てるし相変わらず気をつけて エアコン使いましょう

10年この番組やってて 人気あるのにこの番組で取り上げたのを僕が覚えてない音楽を今日の番組前半と番組後半も聴いていただきたい 3日前9月8日お誕生日だった アントニン・ドヴォルザーク ドヴォルザークはまた近々弦楽セレナードを聴いてもらいたいと思ってる
まずはこちらの音楽から とある協奏曲の第1楽章の冒頭部分

堤さんだ♡ 番組ではアリサ・ワイラースタインさんというアメリカの女性チェリストとチェコフィル&イルジー・ビエロフラーヴェク指揮での演奏を聴いていただきました。


A.ドヴォルザーク チェロ協奏曲ロ短調 作品104 第1楽章 Allegro
クラリネットが陰鬱な感じで第1楽章のテーマを提示して始まる音楽 協奏曲っていうのはステージ上にオーケストラがワンセット置いてあって、そのオーケストラとは別に ソロ楽器 普通の演奏家よりもすごく上手な人がオーケストラの前で一人主役として活躍する音楽
で、今日ご紹介しているこの音楽、イントロというとおかしいけどソロが出てくるまでとても長い時間 3分ほど 曲自体も約40分ほどあってボリュームも十分

クラシック音楽の曲名 省略されたりして愛称がついたりすることがある
ベートーヴェンの交響曲7番 ベトシチ とか
さっき今度取り上げるって言った 弦楽セレナードなんてのは 弦セレ って省略されたり

メンコンって呼ばれる音楽がある 
メンデルスゾーンの コンチェルト  ヴァイオリン
チャイコン チャイコフスキーのコンチェルト チャイコもバイオリンコンチェルト ピアノコンチェルトもやたら人気あるので チャイコンだけだとヴァイオリンコンチェルトかピアノコンチェルトかわからなかったり
要するに 人気のある協奏曲は ナントカコンと省略される場合が多い

今日聴いているこの音楽 ドボコン
ドボ ドヴォルザーク の コン コンチェルト 
までしかわからない
ドボコン と言ったときは この曲 チェロ協奏曲のこと
ドボルザークのヴァイオリン協奏曲もある。イ短調のこれも素晴らしい作品 おそらく 超越するほどの人気がこちらのチェロ協奏曲にある ドボコンと言えば日本ではもう自動的にチェロ協奏曲。

今日まず この曲あんまり知らないっていう方に覚えていただきたいのは 日本では ドボコン と省略したら チェロ協奏曲 っていうことと 今日聴いているドヴォルザークのチェロコンチェルト以外に タイトルが省略されるほど人気のあるチェロコンチェルトは存在しないということ 

要するに 世界的にそうなのかは知らないけど チェロコンチェルトといえばドヴォルザークですという  別格の人気を誇るチェロコンチェルト


A.ドヴォルザーク チェロ協奏曲ロ短調 作品104 第2楽章 Adagio ma non troppo

ドボコン 第2楽章 第1楽章も省略したが 第2楽章も冒頭からではなくて 曲の序盤 ソロとオーケストラによる魅力的なかけあいの部分少しカットして オーケストラの強奏の部分から。

ドヴォルザークはこの番組でもさまざまな音楽取り上げますので 過去にご説明したこともあるが ブラームスに見出された方 
ドヴォルザークは繁盛していたお肉屋さんと宿屋を経営しているお店に生まれた 大金持ちというわけではない お父さんはどっちかっていうと 音楽家になるなんて夢みたいなことを考えないでうちの商売を継いでくれないかなと思っていた 少なくともメンデルスゾーンみたいな家が金持ちで何不自由ないっていう人じゃない

で ドヴォルザーク 故郷のチェコのボヘミアで仕事をしながら ウィーンの音楽家のための奨学金に応募する で その審査員が 当時が絶頂期だった ブラームス

若い才能あるチェコ人 そんなドヴォルザークにブラームスは出版社を紹介したり 自分が成功したハンガリー舞曲のような 家庭のピアノで演奏するための楽譜の出版をすすめたりする ドヴォルザークのこれはスラブ舞曲っていって 今はオーケストラにも編曲されて みなさんおなじみの音楽

ブラームスのおかげもあって 名声を確立していったドヴォルザーク チェコの作曲家としてチェコの音楽を確立したとまで言われるようになったドヴォルザークに 一通の依頼。 まだ出来たばかりのニューヨーク・ナショナル音楽院の創立者・理事長からの手紙

チェコの音楽を確立したあなたに アメリカの音楽を作ってほしい そのために自分のあとのナショナル音楽院の院長を引き受けてくれないか という依頼

ドヴォルザークはいったん断ったが 最終的にアメリカに行くことを決心 めっちゃギャラが良かったっていう話も そして約4年間 ドヴォルザークのアメリカ時代が始まった

今日聴いているチェロ協奏曲はそのアメリカ時代の最終盤に作られた音楽


A.ドヴォルザーク チェロ協奏曲ロ短調 作品104 第3楽章 Allegro Moderato

協奏曲は3楽章構成の場合が多い 交響曲って4楽章構成が多い
ベートーヴェン以降の交響曲は4楽章の構成が一般的で協奏曲は急緩急の3楽章の構成が一般的
例外 ブラームスのピアノコンチェルト第2番とか4楽章
あくまで一般的に

ドボコンの第3楽章 最終楽章 今日は第3楽章終盤抜粋
第2楽章で ドヴォルザークのアメリカ生活の最後で書き上げた話した

ドヴォルザークの恋愛感情の話をしようと思う

ドヴォルザークはアメリカに渡る段階で6人の子供がいて そうなるとお金もかかって だから アメリカ行きのギャラにもなびいちゃったかも っていう話だった 要するに 奥さんとはちゃんと家族として豊かな生活を送っていたという前提で

もともとドヴォルザーク プラハでお金持ちのお嬢様の家庭教師をしていた時代があって 教えていたのが 二人の姉妹 そしてその妹がドヴォルザークの奥さん アンナさん

そして有名な話としては そのお姉さん ヨゼフィーナさんが ドヴォルザークの初恋の人だと言われる

アメリカから帰ったドヴォルザークにものの一月ほどで悲しい知らせ お姉さん ヨゼフィーナさんが亡くなった

ドヴォルザークはこのチェロ協奏曲 もともと ヨゼフィーナが生前よく歌っていた曲をこの音楽には忍び込ませていた この第3楽章に 64小節も その音楽を書き足して ヨゼフィーナへの哀悼の思いを託す この音楽の終結部近くの独奏チェロが弾いている部分です そう思いながら聴くとまた格別かも

本日はドボコン ドヴォルザークのチェロ協奏曲ロ短調 作品104 カットしながら第3楽章まで



ディスカバー・ザ・クラシックス
【説明】ディスカバー・ザ・クラシックスというコーナーは元になった音楽とその音楽をカバーした他のジャンルの音楽などを並べて聴いて貰うコーナーです。


https://youtu.be/93ysTLgAF9k?si=NONVIOEkyMQSRqiV

J.S.バッハ 無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV1007 第1曲プラエルディウム
ドヴォルザークのチェロ協奏曲聴いたので ユーモレスクでも聴いていただいてもよかったが せっかくチェロだったのでチェロのバイブルと呼ばれるこの曲。ヨハン・セバスティアン・バッハの無伴奏チェロ組曲第1番 第6番まであってだいたいどの曲も人気はあるんですが  運命のジャジャジャジャーンとかツァラトゥストラかく語りきのアレとかの例をまつまでもなく なんというか 冒頭がいちばん人気が高いパターン 一番よく聴かれるのがこの曲 プラエルディウム プレリュード 前奏曲


この曲ばっかり聴かれる印象もあるんで 今日はディスカバーの後もこの曲の続き

今日のカバーなんですけどJ-POPの人 と思っていいのかなと思います。分島花音さんとおっしゃるんですが J-POP初の チェロ・ボーカリスト と言われてる 主に歌う人なんですけど

間奏とかで ギターソロやってる間に後ろにあるチェロを持ってきて アレ立って弾いてるのかな チェロでソロ弾くスタイル 気になったら検索してみて下さい僕もあんまりよく知らないんだけどチェロを弾きながら歌う人がいるっていうんで 僕1stアルバムだけ持ってまして この曲のカバーで始まります

https://youtu.be/m72oLcPIxvc?si=w45blKnV6JJpIAJO

真紅のフェータリズム / 分島花音


番組後半はたくさんのメッセージで盛り上げていただきました。ありがとうございました。

後半にかけた音楽はディスカバーのコーナーのカバー元、無伴奏チェロ組曲第1番の前奏曲以降の音楽をそのまま流しました。


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