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241113_G.ロッシーニ オペラ『アルジェのイタリア女』『絹のはしご』『セビリャの理髪師』序曲ほか

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オープニング
八女市の市長選挙 34歳 経産省キャリア経験の若者 簑原さんに決まった 決まった以上は簑原さんが市長で良かった と思う八女市を作っていただきたい

今日の音楽の話  今日ロッシーニの没日 この番組にとっても ひさしぶり オペラの序曲聴きましょうか 序曲ばっか聴きますよっていう日

ロッシーニ オペラ『アルジェのイタリア女』序曲

今日はロッシーニの没日 亡くなった日 今日はロッシーニのオペラ限定で。

ロッシーニ 若い頃の出世作 カルロ・コッチャっていう日本語ではほとんど情報の無い作曲家が 次の公演まで1ヶ月しかないのに これ予定してる作品間に合わないよっていうことになってさあ大変。

で 近頃すごい作品作って こないだすごい芸術家だからって兵役を免除されたばっかりのロッシーニくんっていう子がいるから あの子ならもしかしたら 次の作品作ってくれるかもしれない って 1ヶ月前の段階で 依頼が来る

それで へへーん お安い御用だい! で 作ったオペラの序曲がこちら

オペラ アルジェのイタリア女

アルジェのイタリア女 日本のオーケストラのコンサートでもプログラムによく登場する よく登場するっていう意味は オーケストラ音楽のコンサートで たとえば 一番最後に だれとかの交響曲 その前に だれとかの協奏曲 さらに一番初めに アルジェのイタリア女 みたいな形で演奏される場合があるっていう 序曲を持つオペラ

福岡に住んでると 毎日オペラが上演されていますっていうわけではないし ホイホイと公演を見に行くっていうわけにはいかない

東京周辺で数年に1回くらいか日本でも上演されている という段階でけっこうな人気作だと判断することになる 

福岡でもオペラは上演が大変

僕らも コンサート企画するときに考えるん あれ演奏したい これ演奏したい って思う オペラは 規模もでかいし 歌手だオケだって出演者も多いし プロじゃないと出来ないところも多い 舞台装置もいるし小道具もいるし衣装もいるし とにかくお金がかかるから 失敗できないし っていう感じなんじゃないかなと思う。


オペラってそもそもどんなふうなものか っていうのも よく知らないという方もお聴きかもしれない  舞台には基本的に歌手の人が演技する 伴奏は舞台のすぐ下 いつもは客席の部分 ほとんど見えないところから音をだすオーケストラ その場所オーケストラピット。 会話は歌になっていて  状況を表したり気持ちを表現したりする 独り言も基本的に全部歌。 主役の人になるとずーっと歌ってて 大変。

舞台にはちゃんと状況のセットが組まれていて 衣装を来た歌手のみなさんが歌う劇 がオペラ

今日聴いてるのは そのオペラが始まりますよ っていうタイミング みんな劇場にやってきて 席に座った いよいよ始まるぞ で演奏される曲 特に序曲  まだ歌手は出てこなくて オーケストラが 暗いピットから オープニング曲を演奏する その部分だけを今日は楽しもうという話。

オペラが出来た頃 16世紀。 オペラの序曲はシンフォニアって呼ばれてまして まぁ合奏 っていう程度の言葉 その シンフォニアだけを演奏する演奏会を考えた人がいて それが後の交響曲などに発展していくことに。


フリートーク

次の曲 この曲 まつおが はじめて聴いたクラシック音楽のレコードに入ってたのをすごい覚えてる音楽 ほかのも入ってたかもしれないけど 印象が強かった音楽


G.ロッシーニ オペラ『絹のはしご』序曲

ロッシーニ 絹のはしご 絹のきざはし 

絹のはしご 絹のはしごを使って登ってくるのは うら若い女性Aさんと秘密で結婚している相手Bさん男性 結婚してるなんて思ってない後見人の家に住んでる 夜だけ通ってくるBさんがいて Bさんがいる間に誰かが入ってきてヒヤヒヤしながら隠したりしてる

で厳しい後見人は Aさんの 結婚相手Cさんを探してくる CさんはBさんとも知り合いで 結婚させるわけにもいかないから Cさんと町で会ったときに Aさんは後見人に無理やり結婚しろって言われてるだけだからやめとけ みたいなことをいう Cさんは 色男の自信があるもんだから そうこうしてるとAさんは 従兄弟の女の子にCさんを押し付けようって考え始めて その計画を進めてると Bさんに誤解されてBさん怒り始める
みたいな ドタバタ これまだ序盤戦 っていう おもしろオペラ


G.ロッシーニ オペラ『セビリャの理髪師』序曲

ロッシーニ さらに有名なところで オペラ セビリャの理髪師 序曲

フィガロ3部作 っていう作品群 オペラ・ブッファ 笑えるオペラ の仲間  18世紀フランスの劇作家ボーマルシェの3部作の戯曲 フィガロ3部作 なんですが その 真ん中 第2部の部分をモーツァルトがオペラにしている。フィガロの結婚。

そこから30年経ってロッシーニの時代が来て ロッシーニが第1部 セビリャの理髪師を書いた 両方とも今も人気オペラで上演機会も多い。頭が良くてアイディアに溢れたフィガロという若者が 偉い人とか大金持ちとかをギャフンと言わせる痛快コメディ。

3部作で1・2・部が人気 第3部どうした。 タイトルを『罪ある母』  フランス6人組のダリウス・ミヨーっていう方がオペラにしてる あまり 人気があるとは言えないようで 舞台も今はかからないらしい。

さっきの話で 交響曲に発展していくシンフォニアの流れと もともとのオペラの序曲 別系統として進化していく中で シンフォニアが進化していった オーケストラだけのコンサートで成長してきた音楽は 意味を与えない っていう決まりになっていく だからあえてタイトルも付けない。
この音楽は 音楽1番 という名前で 歌詞もなければ意味もない 音楽そのものが美しい 楽しい 悲しい という 純粋な音楽を楽しむ という流れに

ハイドンの交響曲 百いくつもある中で 副題すごいたくさんついてる 時計 とか 軍隊 とか 物語がありそうだけど 基本的には 自分でつけたものはほとんど無い

モーツァルトの交響曲 あだ名があるやつは基本的に 演奏された土地 リンツ! とか献呈された貴族の名前 ハフナー! とか。それも自分でつけたわけじゃない。

ベートーヴェンも 基本的にはそうだけど 名前だけ 英雄 と 書こうとした みたいな逸話があったりはするし 第6番交響曲 田園 っていうちょっと実験的な 風景を表してみよう みたいなことをやったりしてる
そのあたりの時代まで 音楽は風景を表したり物語を表現するものではなかったわけ。

そんな中で タイトルどころか意味のあるオペラを彩っていく 序曲 がまた 音楽の世界に影響してくる といったらいいのか。 

その後表題のある交響曲の起源として ベルリオーズの幻想交響曲っていう音楽が生まれ 先週パガニーニの話でも活躍したフランツ・リストが 意味のある単一楽章の音楽 交響詩 というものを発明して 音楽と物語は また合流するような形になる。 

そんな 物語を含んだ音楽が19世紀から20世紀の序盤まで盛んに作られていた というような歴史になるのが オペラのオープニングテーマ 序曲を起源として 我々踊らされてきた歴史みたいな。


ディスカバー・ザ・クラシックス
【説明】ディスカバー・ザ・クラシックスというコーナーは元になった音楽とその音楽をカバーした他のジャンルの音楽などを並べて聴いて貰うコーナーです。



G.ロッシーニ オペラ『ウィリアム・テル』序曲 (スイス軍の行進

一般にはいちばん浸透してるロッシーニ。
ロッシーニ フランスに行ってからの作品なのでフランス語で書かれてる。
ギヨーム・テル これが フランス語 日本では主に オペラ ウィリアム・テルの序曲

第1部 第2部 第3部 第4部 っていう ぜんぜん違う音楽を並べて作ってる独創的で素晴らしい序曲 今は 第4部(スイス軍隊の行進)という部分聴いてる。

今日のカバーですが
僕でも生まれる前日本のジャズドラマー  フランキー堺を中心としたジャズバンド フランキー堺とシティ・スリッカーズ コミックバンドの最盛期クレイジーキャッツの原点

そのシティスリカーズのディスクに この曲の カバートラックがある。 長らく絶版で 再販されて 普通に新品が1800円くらいで買えるので探してみて。この第4部よりも前のメロディも出てくる。





番組後半はたくさんのメッセージで盛り上げていただきました。ありがとうございました。

フリートーク

11月10日 エンニオ・モリコーネの誕生日 ニュー・シネマ・パラダイスとか有名作品はリクエストを待って、今日は若い頃のマカロニウエスタン作品に寄せたモリコーネ作品聴いていく
 

https://youtu.be/x9DEJps2UYw?si=F6nvwkE98tqhRDuU

E.モリコーネ ウエスタン(ウエスタン)


https://youtu.be/jHxvcfJtapk?si=Km2zwDJYMDuB2kG-

E.モリコーネ 夕陽のガンマン(夕陽のガンマン)


https://youtu.be/ueIeLIivHhU?si=eBu4IORptw2gT3R6

E.モリコーネ Ecstasy of Gold(続・夕陽のガンマン)


https://youtu.be/BNb8DVfN6iA?si=OP7BuxczsmD6uFQk

E.モリコーネ 続・夕陽のガンマン(続・夕陽のガンマン)


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