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241016 A.ドヴォルザーク『弦楽セレナードホ長調 作品22 B.52』など

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【本編】のYouTubeリアルタイム配信動画のアーカイブがこちら(放送局による著作権違反対策のため音楽は流れません)

https://www.youtube.com/live/m-3ZFjUZnmk?si=G1k1WV46GI9uQn64

オープニング
八女市黒木町が真夏日
彗星が見えるとか
先週は番組途中で失礼した 平日の同窓会でした

今日の音楽 ドヴォルザークの弦楽セレナード 弦セレ 
有名な弦セレ3つ 
ドヴォルザーク 若い頃 作曲家を目指しながら 生活も大変 作曲ではなくて演奏家 ヴィオラ奏者として生計を立てていた そんなドヴォルザークに 作曲家としての将来の希望が見えてきた そんな時代の音楽で そのへんの話もしながら


A.ドヴォルザーク 弦楽セレナードホ長調 作品22 第1楽章

アントニン・ドヴォルザーク の 弦楽セレナード ホ長調 作品22 という曲 第1楽章 弦楽セレナードっていう音楽は 特に決まった形式があるわけではない

弦楽器だけの合奏曲 弦楽器の数 特に決まってるわけじゃない 一般的には 各楽器 チェロまでは たぶん3本ずつから 多くても普通のオーケストラの編成のまぁ半分くらい 1stが4プルト8人とかの人数で演奏される場合が多いかな なんで 各パート1本ずつの 弦楽5重奏とか じゃダメなのか たとえばヴィオラでいうと 同じタイミングで4つ音を出さないといけない場所があったりするから そういうときは 音を分割して 自分の担当の音をちゃんと出すっていうお約束をすることになってて なので 全パートの楽譜を検討したことはないけど 最低でも3人くらいは必要

で どうして 今日 この曲聴いてるかっていう話 こないだ ヴィヴァルディの四季 聴いた 11月2日に行われる 久留米室内管弦楽団の定期演奏会で取り上げる いちばん有名な曲だといって おすすめした そのコンサートで こんどは いちばん大きい曲として取り上げるのが こちらドヴォルザークの弦セレ



第2楽章

短調ではじまるの踊りの楽章 Tempo di valse ワルツのテンポで という第2楽章です 短調ではじまるんですがすぐに明るい部分がやってくる

ドヴォルザーク 幸せが重なった時期に作られた曲 暗くなんて作りませんよ っていうくらい幸せ状態

幸せその1 この曲を作曲した頃 結婚したばっかり

おねえちゃんといもうと 女の子二人の音楽の家庭教師をしていて その妹のほうと結婚 ホントはドヴォルザークがおねえちゃんのほうが好きだった初恋の人 おねえちゃんが好きだった歌がチェロ協奏曲の3楽章を彩っている

今日はこの楽章と この次の楽章 少しだけ後半をカット

第3楽章

第3楽章 急速な楽章 スケルツォ ヴィヴァーチェ
活発に 元気に っていう意味

ある形をファーストバイオリンが弾くと 次に ヴィオラ 次にチェロ みたいな 追いかけっこをするような形

この曲は まだ若い時代の作品 ドヴォルザーク33歳 結婚したばっか 作曲家としてはまだ花が咲いておらず 嫁さんが来たのもアルバイトの家庭教師での まぁ 結婚できたんだから それはやっててよかったけど

貧乏というわけでもないにしても 思いっきり作曲家として頑張れる環境にはもうちょっとだった 結婚もした これから頑張らないと という時期 この弦セレを作曲するホントに直前 目指していた オーストリア政府奨学金に合格当時の年収の倍を超える額の奨学金を5年間にわたって受給できることが決定した

今の給料 来月から倍 5年間 その間に いろいろスキルアップしていい

これがドヴォルザークの幸せその2 この曲はそんなタイミングで作られた

第4楽章

美しい美しい第4楽章 ラルゲット この曲唯一の緩徐楽章 幸せなモデラートの第1楽章 第2楽章で少し落ち着いた雰囲気をもったワルツ 第3楽章勢いのあるスケルツォ そしてこのやわらかな緩徐楽章第4楽章を経て 次がフィナーレ 第5楽章がやってくる

2つの大きな幸せがやってた 結婚もして とりあえず5年間勉強できるお金も入ることが決まった もう一つドヴォルザークにもしかすると一番かもしれない幸せが

お金もらえることが決まった オーストリア政府奨学金 っていう奨学金 この奨学金の選考者に名前を連ねていたのが ブラームス  ドヴォルザークという作曲家を語るうえでは ブラームスっていう存在無しでは語れない

ブラームスを語るうえでは シューマンっていう作曲家無しでは語れないん すでにビッグネームだったシューマン先生が 出版社に売り込んだり 雑誌に記事を書いたりしたおかげでブラームスは名声を勝ち得て 音楽家として大きくなった それと同じことを ドヴォルザークにしたと思ったらいいのか

ドヴォルザーク 奨学金もらって ブラームスと親しくなって 3年ほどたったところ ブラームスが 若い頃 ハンガリー舞曲 っていう舞曲集の ピアノ連弾 二人で弾くピアノの楽譜を 大ヒットさせてる それと同じようなやつを ドヴォルザークに 君の故郷の音楽を連弾にして楽譜売ったら良いじゃん ってすすめて できたのが スラブ舞曲 これもまた大ヒットする

絵に書いたような見事なストーリー
これが幸せその3


第5楽章

最終楽章 フィナーレ Allegro Vivace
しゅっぽっぽ この第5楽章 鉄道を真似したとしか思えないリズムで突き進んでいきます ドヴォルザークは鉄道好きとしても知られていて ドヴォルザークの作品の中には鉄道を思わせるリズムとかが出てくる曲たくさんある

特に交響曲第9番新世界よりなんかは 鉄道の音の影響は間違いない 第4楽章の始まり方なんて完全に機関車が走り出すシーンです ただ こんなにしゅっぽっぽなのに この弦セレの5楽章を鉄道になぞらえた記事が ネット上にもあんまり見当たらないんで僕もちょっと不安になった こんなにしゅっぽっぽなので 鉄道の影響じゃないはずがない と僕は思ってる

まぁそういうわけで
弦楽セレナーデ いちばん人気なのが このドヴォルザークと もう一人チャイコフスキーの弦楽セレナーデ さらに10年ばかり時代を下ってエルガーの弦セレがもう一つ有名 作曲したのはドヴォルザークがチャイコより5年位早かったらしくて この3つで三大弦セレ もしかすると 弦楽セレナーデは ドヴォルザークが作ったからこそ流行したのかもしれない

交響曲などよりは音も少なくて そんなに長くなくて気軽なので 弦楽セレナーデ 有名なやつだけでもぜひお試しいただきたい



ディスカバー・ザ・クラシックス
【説明】ディスカバー・ザ・クラシックスというコーナーは元になった音楽とその音楽をカバーした他のジャンルの音楽などを並べて聴いて貰うコーナーです。


A.ドヴォルザーク 8つのユモレスク 作品101 より 第7曲 変ト長調
ドヴォルザークで いちばん有名なメロディ

ユモレスクって言うとこの曲って思っちゃいそうですが ユモレスクっていうのは ざっといえばジャンルの話で ドヴォルザークが 8個作ったユモレスクの 7個目がこの曲 本名を言えば アントニン・ドヴォルザーク 8つのユモレスク 作品101より 第7曲 変ト長調

もう変ト長調 って言うだけで なんか 口が回りにくい 馴染みがない調性 変ト長調

安田祥子さんと由紀さおりさん 妹の由紀さおりさんは バラエティ番組でも引っ張りだこだった方 志村けんさんのコントとかで大活躍
もともとお姉さんと一緒に童謡歌手として子供の頃から活躍されていたところ 夜明けのスキャットがヒットしちゃって ソロ も バラエティも ってなった方 今年で77歳 まだお元気だそう


フリートーク

我々のオーケストラ 小さい方のオーケストラは 指揮者を置かないことに決まってるらしくて この曲 ドヴォルザーク弦セレも指揮者なしで演奏する 指揮者ってあの棒持ってふにゃふにゃして何やってるかわかんない人よね っていう人もいるかも 指揮者無しであの曲演奏するって 狂気の沙汰 はっきり言って 

番組後半なんですが 明日 ショパンの亡くなった日 10月17日 でこないだ ディスカバーのコーナーで ファンタジーアンプロンプチュ 聴いた ジルコンさんのリクエスト 幻想即興曲 で ショパン聴こうと思ったわけ

で ショパンの入ったディスクあさってたら こっちにしよ ってなったやつを今日は聴いてもらう

ピアノソナタ第0番『奏鳴』 / 角野隼斗
角野隼斗 すみのはやと  チャンネル登録者数は129万人、総再生回数は1億7400万回を超えている ピアニストYouTuber かてぃん 
小学校ニ年生の段階で作曲をしていて 天才作曲家としてテレビ出たことあって 開成高校 僕が大学を受験する頃は日本一 東大 東京大学に合格させる高校だった天才高校に入り 当たり前のように東大に入り 東大入るときは東大行こうかピアノで東京芸大行くかを考えて まぁ東大のほうが幅があるかぁって東大選んだっていう もう情報が溢れてしまうひとなんですが まぁ すみのはやと かてぃん の名前くらいは覚えといていい

実質的なピアニストデビューが2018年 その後国内はもちろん海外からもオファーが殺到 クラシックも弾くジャズもポップスも まったく 底の見えない活躍 ディスクも今後たくさん出るでしょう 今日は ファーストフルアルバム HAYATOSM ハヤトズム というディスクから 



番組後半はたくさんのメッセージで盛り上げていただきました。ありがとうございました。

その後かけた音楽は以下の通り

ティンカーランド / 角野隼斗

大猫のワルツ / 角野隼斗

F.ショパン ワルツ第6番変ニ長調作品64-1『子犬』 / 角野隼斗


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