Death Note 真理②
*この記事を読んでくださる前に、ここで殺人や犯罪行為を決してお勧めしていないことをご理解していただきたいです!!!
今回は前回に引き続きデスノートの魅力や奥深さをお伝えできればなと思います!
なんといっても主人公夜神月について話さずにはいられません!彼は自分だけが裁きをくだせる唯一無二の存在だと錯覚し、死に値する犯罪者を片っ端からデスノートに書き連ねる様はもはや潔いです。まるでシリアルキラーと似たような思考回路だと思いました。彼の行いはとんだ迷惑行為ですが、結果的に犯罪率が激減し平和な暮らしをもたらしたので、この世の不条理さに不満を抱える人々からしたら、彼は救世主のような存在なのです。
そこで支持者を得るキラはLから牽制されながらも世の中を着々と改革していきます。とても恐ろしいなと今でも感じる部分は彼の人々を洗脳してしまうカリスマ性と高田清美との再会です。彼女もキラ崇拝者の1人で、「キラ王国」というテレビ番組のキャスターを務めます。
私の考察では、テレビ局はコンテンツの善し悪し関係なく視聴率を重大視し、世間の流行りに乗ってこの「キラ王国」を制作したと解釈することができます。さくらテレビの制作者、出目川仁が良い例です。
また、一体どの情報が正しいのか誤りなのか判断するために国民全員が情報リテラシーを身につけるのは大変困難なことだと思います。そこにつけ込み、高田清美は正当な情報としてキラの情報伝達の役割を務めながら信奉者の層を厚くさせます。
ここでライトと高田清美が手を組んでしまった以上キラ信者たちの勢いはもう止まりません!キラに抗うものは警察だけで、完全にキラの思うがままの革命が起こっている状態なのです。
このことから言えるのは実際に私たちにも当てはまるということです。デスノートはフィクションなので、現実味が無いようにも感じられますが、こう言ったマスメディアの情報操作や人々の思考や動向を長期にわたり操るアジェンダセッティングなど実際に起こりうる話だと思うと恐ろしいですね。デスノートはこのことを風刺しているように感じます。
そして、ライトの荒れ狂う姿はどうみたって異常者です、しかしこじれた彼の正義は多くの人々が求める理想であり、一体何が善で悪なのか考えさせられる作品です。原作の最後の方のページで登場するあの謎めいた女性は信仰者の1人で、キラは最終的に殺されてしまうが思想は生き残り続け、キラに代わる新たな崇拝する人物を求めていることを示唆しているのではないかと個人的に思います。
小畑健先生と大場つぐみ先生の別作品、天使と幸福のために生きるをテーマにした「プラチナエンド」は「デスノート」とは正反対な設定なので興味深いところです!早く購入して漫画日和の生活に浸りたい!
話が四方八方してしまったかと思いますがデスノートの魅力をうまく伝えられているといいです!
ここまでお付き合いいただき有難うございました。