コラッツ予想解明への新解析手法の紹介5ー 問題の意味が小学生でもわかる数学の高額懸賞金歴史的未解決問題
第4章 奇数の分類とS変換の関係
今回の記事(5回目)をご覧になる前に「第1章 新手法の紹介の前に」をご覧ください。
また第1章には各章へのリンクが貼ってあります。
「(続)コラッツ予想解明への新解析手法の紹介」では第C1章からご覧ください。
第C1章には(続)新解析手法の各C・章へのリンクが貼ってあります。
4.1 前章までの概要
第2章2.1&2.2では、初期値として27を例にとり、奇数$${No}$$のみを追跡して1に到達するまでの各ステップの奇数の値を縦軸にとったグラフ(上図左)のCS振動(上図中)を導く式、C変換$${\bm{c(No)}}$$を紹介し、全てのステップ点のCSプロットが(数値が大きい程)CS直線式の”近く”に存在している(上図右)ことを紹介しました。
第2章2.3では更にCS直線式(上図右実線)は初期値$${No}$$に依存しない直線式であることを示し、どんな初期値に対しても全てのステップ点のCSプロット点が(数値が大きい程)CS直線式の”近く”に存在していることを証明しました。また$${c(No)}$$の世界では偶数は必然的に考慮しなくてもよいことも説明しました。
新手法記事では正奇数$${No}$$のみ追跡するとしています。例えば$${13 \to 5 \to 1}$$で2ステップと数えます。コラッツルール(奇数なら3倍して1を足す。偶数なら2で割る)に従う世界では特有の数字配列があります。例えば、1ステップで1に到達する奇数は$${1,5,21,85,341,\cdots}$$と無数にあります。1に限らず、3の倍数を除く正奇数$${mo}$$(3の倍数には到達しませんので、これを除く正奇数)は、これに到達する無数の要素からなる奇数列があることは第3章で説明しました。この奇数列を$${\bm{cs(mo)}}$$と定義しました。上記奇数列は$${cs(1)}$$に相当します。
C変換を施したCSプロット点はx座標もy座標も0以上1未満の範囲になります(上図右)。正奇数$${No}$$にC変換,$${c(No)}$$、および以下で定義するS変換$${\bm{s(No)}}$$を施して、こちらの世界に上記の特有数字配列を引き込みたいわけです。こちらの世界をCS空間とよぶことにします。
第4章は任意の正奇数$${No}$$を初期値とするCSプロット点をCS直線式に”近く”でなくて”完全に”のせる方法の直前の章でもあります。単に形式的にのせるのではなく、コラッツ予想特有の数字配列$${cs(mo)}$$との関係を導き出すための章であります。
第4章までの知識があれば任意の正奇数を初期値としたステップ途中の正奇数も含め全てCS直線式に乗せることができる山となる章です。
下図は初期値27の場合のCS空間でのプロット点とCS直線(実線)の例です。完全にプロット点はCS直線上にあります。C変換とS変換を交互に組み合わせることにより可能となります。一般コラッツ空間の数字ツリーがCS空間では、この2直線上に全て乗ってしまうのです。
交互組み合わせは第6章6.2での説明となります。
第4章までの変数・定義語・関数
$${N}$$、$${No}$$、総ステップ数、ステップ番号、
CS振動、C変換、CSプロット、CS直線式、3C+1変換、
3S+1変換(一般)コラッツ空間、CS直線、S変換、
CS空間、tツリー、
$${6t+5}$$型、$${6t+1}$$型、$${4t+3}$$型、$${8t+1}$$型、など
$${c(No)}$$、$${z_{s}}$$、$${f_{c}(x)}$$、$${f_{s}(x)}$$、距離$${D}$$、
$${Nc}$$、$${Ns}$$、$${m_{o}}$$、$${m_{c}}$$、$${m_{s}}$$、$${t_{c}}$$、$${t_{s}}$$、$${t}$$、$${cs(mo)}$$、$${Mo}$$、$${s(Mo)}$$、
4.2 S変換の定義と具体例
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