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トマソー

8/18

午前中に、『コンビニ人間』を読み終えた。
終わり方が意外でおもしろかった。
確かに私のからだを構成するいろいろな物質たちは、日々入れ替わっているけれど、私が同一性を失わないのはフシギ。
私を私たらしめているものって何なんだろう。


午後は少し昼寝した。

夕方から、地元の友達に会って、
一緒にイタリアンを食べに行った。

ピザとキッシュが美味しかった。
その子は、恋愛の話とか愚痴とか、
そういう疲れるような話じゃなくて、
他愛もない話をよくしてくれるからありがたい。

「この“トマソー”って、トマトソースのことかな?笑」とかね。


友達の少ない自分なので、
帰省の折に、声をかけてくれるのはその子くらいで、優しいなと思う。
久々に会えてよかった。


寝る前に『夢十夜』を読んだ。
ずっと、死の匂いや諦念みたいなものが滲んでいて、それでいて生に無頓着なような、
やけに達観した雰囲気が漂っていて、
とても好きだった。

有名な、木の中に形のある像が埋まっていて、それを掘り出しているだけという話が載っていた。

私は第一夜が好きかな。

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