バトンの衣装を着て殺戮

バトン部に入ったのは、なあぜなあぜ?
小学校のときからの友だちMちゃんに誘われたからです。おとなしい私が運動部に入ったことを、両親は意外に思うと同時に、いいことだと考えていた節があります。
先輩との上下関係の中で積極的な性格に変わることを期待していたのかもしれませんし、身体を動かすことはよいことだと思っていたのかもしれません。
私の数少ない友だちの中でも、Mちゃんは一番明るい子で、クラスの中でも目立つ存在でした。背は私と同じくらいで、ショートカットがよく似合っていたのをしっかり覚えています。
私が離れた高校に進学して引っ越すことになったときも、忘れないでねとポロポロ泣いてくれたっけ。あれから何年たつんだろ。元気でいてくれてるかな。バトン部の衣装でミミズロードを初めて駆け回った話をしようとしてたら、Mちゃんのことを思い出しちゃったよ(笑)
でも、高校に入った後でMちゃんと会ったのは2回か3回だけ。そのうち1回は中学校の同窓会でした。クリーム色のドレスに伸ばした髪をきれいに束ねて、大人になってたよね。そのとき何の話をしたかは忘れたけど、ステキな女性に変わっていました。
中学のときの私は、自分の性癖を自覚して、友だちに対する激しい劣等感があったので、MちゃんはじめAちゃんともSちゃんとも、本当の意味では向き合えていなかったのかもしれません。
どちらにしても、Mちゃんから誘われることがなければ、バトンなんてやってなかったです。これは今でもはっきりと言える。
ただ中学校に入ったとき、春の部活紹介でバトン部の先輩たちを見ながら、こんな衣装を着てミミズロードを駆け回れたら楽しそうだなと、子ども心に妄想していたのは確かです。小学校の5年生くらいから始まったミミズ退治は、そのころ既に、私の秘密の楽しみになっていました。雨降れ!って毎日思ってましたもん(笑)
バトン部の衣装は青基調のノースリーブで、フロントに赤と白の斜めストライプが入っていて、その下に英字で校名があしらわれていました。青いスコートは白いストライプが2本入ったミニのひだスカートで、今思い出しても超かわいい。
足下は真っ白な短いソックスに、フレッシュメイトという黒い上履き。靴の横についていたトリコロールが好きでした。
以前書いたと思いますが、この上履き、靴底がギザギザしていて、全体に魚の鱗のような丸いパターンが深々と刻み込まれていました。滑らないようにという配慮なのでしょうけど、それは同時にミミズや蛾の身体を容赦なく引き裂ける、暴力的な靴底ということでもありますよね。
こんなかわいさ全開の衣装に残酷な靴を履いて踏み潰しを楽しめるなんて、最高じゃないですか?
ただお楽しみが堂々とできるようになるのは、だいぶ後になってからでした。バトン部の衣装は全員分はなくて、着て練習できるのは夏祭りの発表に参加する中2と中3の先輩たちだけでした。なので、中1のときは先輩たちを見ながら悶々としていました(笑)MちゃんやSちゃんとも、早く着てみたいよね、という話をよくしましたけど、脳裏に思い描いていたシーンはぜんぜん別のこと。夏祭りで注目を浴びる、キラキラした自分の姿を想像していた友だちに対して、私はミミズロードでどれだけひどいことができるか、ということだけしか考えられませんでした。

初めてバトンの衣装を着たのは中2になった春のこと。いつもの部活の練習は体操着かジャージを着るんですが、夏の発表前にサイズあわせをするということで、初めて衣装を身につけました。
最初の感想は、あれ?意外とぴっちりしてる?という感じ。トップスが身体に密着する、その締めつけられるようなフィット感も、私にとっては興奮のひとつでした。
スコートの短さもそうです。アンスコを下に履いているとはいえ、こんな短いスカートを今まで履いたことのない私にとって、強烈な体験でした。最初に衣装をあわせたとき、隣にいたSちゃんが、わっ!短い!と息をのんでいたのを覚えています。普通なら恥ずかしくて顔が赤くなったりしますよね。でも私は、中2のころには既に野外で踏み潰しオナニー(笑)を始めていましたから、えっ!こんなに短いのなら、着たままだと超オナニーしやすいじゃん!と邪な妄想が頭を駆け巡っていました。
足下を飾る黒い上履きを買ったのも、ちょうどそのころ。夏祭りに向けた練習が始まるので、靴を履き馴らしておくために洗い替え分と2足買って、交替で履いていました。知っている方もいると思いますが、バトンやチアリーディングの足の動きってかなりハードで、靴底が擦れるのも早いんです。力強くアスファルトを踏みしめたり、踏み込んだ足で一回転したりするので、2ヶ月もたつと靴底の波形のパターンが消えかけてしまうほどでした。なので、中3の部活引退までに何度も買い替えていましたね。
中学の登下校のときは、以前の話でも書いたダークブラウンのローファーを履いていたのですが、夏祭りが近付くと、部活で黒のフレッシュメイトを履くことが増えたので、学校に行くときから履いていることが多くなりました。

そんなある日、部活終わりにバトン部の衣装のまま初めて帰宅したのは、中2の中間考査の終わった5月中ころでした。
その日は昼過ぎから雨が降り始め、バトン部の中2,3が体育館に集まって、衣装を着たあわせ練習をしました。中1は筋トレと基本練習です。私はあわせ練習の中で、バトンを水平に回すフラットリストの引っかかりを先輩から指摘され、30分くらいかな?残って練習したんです。最初は同じく先輩に注意されたSちゃんと一緒だったんですが、少ししてSちゃんも帰ってしまい、私はひとりで体育館の隅で練習していました。基本まじめなんですよね、私。次の練習までにできるようにしておこうと、そのときは真剣でした。そのうちに少し暗くなってきたのに気付き、体育館を閉めて帰ることにしたんです。
体育館を出るととっくに雨はやんでいて、中体連に向けていつも遅い時間まで練習するテニス部や野球部のかけ声が聞こえてくる以外は、静かでした。
水たまりをよけながら部室にたどり着くと、もうみんな帰った後で、ガランとしていました。
「私も早く帰ろっと。」
着替えようとバトンを置いたとき、私は雨が降っていたことを思い出して、自然と笑みをこぼしていました。もちろん、ミミズロードにミミズがうじゃうじゃいるだろうことを想像したからです。
それなら、バトン衣装のまま帰ろうか?
やってみたいよね?この衣装と靴でひどいこと。
決心した私は、もうためらいませんでした。思いきってアンスコを引き下ろしました。スコートの下は薄ピンクの下着だけ。薄い布一枚がなくなっただけで、激しい背徳感が湧き起こります。
私は、制服をスポーツバッグに詰めると、鍵をかけて部室を出ます。校舎に戻って部室の鍵置き場に鍵を返すと、黒い上履きをしっかりと履き直し、たくれたゴムバンドを表向きにして短い白ソックスを引き上げました。立ち上がると、まとめたポニーテールがふわっと揺れます。

期待と興奮で、自然と早足になっていたと思います。制服の入ったスポーツバッグや傘を揺らしながら、足早に薄暗くなりかけた雑木林を抜けると、果たして目の前の通学路には、くねくねとしたミミズたちが這い出していました。胸が潰れそうでした。私ははっきりと興奮していました。
「ふふっ。それじゃ、一曲目からかな…。」
私は最初のミミズの前に立ち止まって、両足を揃えました。そう、私は夏祭りのパレードの曲を口ずさみながら、ミミズの上をひとりでパレードすることにしたのです。
「ららっら~♪」
私は小さな声で一曲目のマーチを口ずさみながら、思いきり最初の一歩目を足下のミミズに振り下ろします。
ぶちゃっ!
かかとに確かな感触を感じながら、私は二歩目を叩きつけます。
びちゃっ!
「っ!らら~♪」
私は上履きの靴底越しに感じる柔らかい存在を思いきり踏みにじりながら、足下を気にしない素振りで、三歩目、四歩目をアスファルトに叩きつけていきました。さっき練習したばかりのフラットリストの動作を傘で真似しながら、踏みしだいたミミズの上で半回転をして、ポーズを決めます。
「ララ~♪……ハァハァ……」
一曲目が終わるころには、私はかなり興奮しきっていました。足下の感触から、ミミズたちがどうなっていたのかは、これまでの経験からちゃんと分かっていましたし、さっきまでみんなとまじめに練習していた華麗な動作が、そんな残酷な結果をもたらしていることに、後ろめたい興奮を感じていたのです。
足下を見下ろすと、想像以上の光景が待っていました。いつもより激しく両足を踏み下ろしたせいで、白いソックスにミミズの肉や内臓が点々と赤黒い斑点を残して、ひどく汚れていました。上履きは黒いのであまり目立ちませんでしたが、ソックスはかなり染みが残りそうな状態です。
「なにこれ!このクソミミズ!」
日ごろ友だちの前では決して口にしないような呪いの言葉を吐き、私は足下に蠢くミミズのかたまりに向かって右足を引き、全力で蹴り込みます。滑るような感覚とともに、ミンチと化したミミズたちがちぎれながら吹き飛びました。それを追いかけていくと、這い出してきた新しいミミズと一緒に踏みつけて前後に挽きにじります。ポニーテールが揺れるたびに、アスファルトと靴底の溝に挟まれたたくさんのミミズが、赤黒い何かに姿を変えていきました。

私は道路の反対側に渡ると、まだ無傷なミミズたちを処刑しながら、今来た道を戻っていきました。股間の火照りがもう我慢できません。傘とスポーツバッグをまとめて持つと、空いた右手をスコートの中に押し込みます。もちろん、下着はもうトロトロでした。触れるたびに快感の波が高まり、私はもっともっとひどいことをしたくなりました。
いつも雨の帰り道にローファーでやっているように、ミミズを蹴り寄せて一ヶ所に集めました。集めた数十匹のミミズの上にゆっくりと左足を乗せ、体重をかけます。
ぶちゅっ…ぶりゅっ…
私の体重に負けて、弾けるミミズの中に上履きが沈み込みます。右足も乗せて、両足で揺れるように前後に体重を移動させると、靴底からはみ出していたミミズたちが激しく身体をくねらせながら、ねじれ、ちぎれていくのでした。
両足の靴底が完全にアスファルトに届いたことを確認して、私はミミズから飛び降りました。目の前のミミズの様子を見た瞬間、私は狂ったようにオナニーを始めていました。
ミミズたちは靴底のパターンをきれいに残して、無数の肉片に分断されていました。え?こんなにきれいに跡が残るの?というくらい、その跡はきっちりしていました。靴底にある魚の鱗型の丸いでこぼこが、どれくらい磨り減っていたのかもはっきり分かるくらいです。
クリトリスに刺激を与えながら、私はかかとを上げて靴底を見てみました。
「………なにこれ。すごい…」
一面にミンチと化したミミズたちが貼り付いていました。ミミズの中に点々と、上履きの靴底の出っ張った溝が刃のように覗いています。この無数の出っ張りが、ミミズの柔らかい身体を引き裂いて磨り潰して挽きにじったのです。つま先の方の出っ張りはやや溝が深く、ちぎれたミミズの肉片がぎっしりめり込んでいました。
こんなにかわいいバトン衣装を着て、こんなにステキな上履きを履いてるのに。私ったらひどい。残酷。悪魔みたい!
部活ではいい子の顔してるのに、エロくて変態で最悪!
そう思うと、もう止まりません。私は目の前にMちゃんがいる妄想をしながら、下着の上からクリトリスをこすり上げ、激しく揉みしだきました。
「……なにこれ?部活の衣装着てなにしてるの?」
「Mちゃん……私、みんなには言えないけど、ミミズ踏み潰して気持ちよくなる変態なの。」
「はっ?意味分かんないんだけど!気持ち悪いよ。友だちだと思ってたけど、こんな変態だったのね。」
「そ、そうなの。ほら、靴底見て。こんな赤黒くて、ミミズでぐちゃぐちゃだよ。こんな残酷なことしながら、気持ちよくなっちゃうんだ。」
「おとなしいいい子だと思ってたのに。さっきもパレードの練習してるふりして、ミミズ踏み潰して気持ちよくなってたんだよね?」
「そうなの。私変態なの。」
「超気持ち悪い!こっち来んな!ゴミ!クズ!」
「あっ!Mちゃん!」
私はMちゃんに罵倒されることを妄想しながら、達してしまっていました。背徳的な快感に押し流されながらも、蠢き続けるミミズの群れに向かって、小刻みに両足を叩きこみます。ぶちゃっ!びちゃっ!と鈍い音が響きます。クリトリスを押し込み、そのたびに断続的なエクスタシーを感じながら足を振り下ろすと、ますますミミズが混ざり合った肉塊となり、ソックスの汚れが増えていくのが分かりました。

両親が帰る時間に間に合うようにと、私は少し急ぎながらも、数回激しくオナりながら帰宅しました。帰るころには下着はベトベト、ソックスは赤黒く染まっていました。
私はバトン部の衣装や下着を脱いで普段着に着替えると、ソックスを丸めて裏庭のポリバケツに捨てに行きました。証拠隠滅!
そういうずる賢いところも含めて、私はそのころから、自分の中にいい子ではないどす黒いものがいることを自覚していました。そんな自分を友だちになじられたい、罵倒されたいという思いが、オナニーの快感を増幅させていました。

初めての激しい踏みつけでソックスを汚してから、バトン衣装で雨のミミズロードを通るときは、ソックスを脱いで素足に直接黒い上履きを履くようになりました。
黒は汚れが目立たないのですが、夏場は腐ったようなミミズの臭いが残るので、定期的に洗濯してはいました。それでも、赤黒い靴底の色は落ちませんでしたけど。
当時のこんな私のことをMちゃんが知ったら、ゴミのように罵倒したでしょうか。それとも心配して泣いてくれたでしょうか。もしかして、MちゃんやAちゃんもミミズ踏み潰して気持ちよくなってたりして(それはないよ笑)


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