精神年齢について

先日、結構前に登録した診断サイトから精神年齢の結果のメールが届いた。

実年齢より一回り近く低い結果だった。

よっしゃー、精神が若返ったぜとはならないんだよな。

精神年齢は知能検査に基づき算出されるようだが、日常使われる「精神年齢」の高低というものは、大人っぽいとか子どもっぽいとかそれぐらいのニュアンスでしか使われていないような気がする。

特に精神年齢が低いということはネガティブな意味合いで使われていると思う。

精神年齢診断の検索結果からテキトーに選んだこちらのサイトを見てみた。

どうやって算出してんだというのはさておき、このサイトの診断結果だと、実年齢より若干低い結果だった。

選択肢の中から極端なものを選ぶと見つけられた中では最低が0歳、最高が69歳だった。

他のサイトでも似たような選択肢があり、精神年齢が低い結果につながりそうなものだと、自己中や感情のままに行動するとかその辺のワードが該当する。一方で、高い方だと、自制心があるとか他人を尊重できるとかそういったものが該当すると思われる。

実際は、人間の成長度合いや環境でそういう風になるのだろうが、子ども/大人はこうあるべしというレッテルが貼られているような気がしないでもない。

で、何が精神年齢の違いを生み出しているかと言うと、世間によってつくられた、その年齢層(実際は大人/子どもぐらいの区分け)に求められるイメージだろう。実年齢と精神年齢にギャップがあるときに、それが引き合いにだされる。

仮に、子どもっぽくあれと言われたり、思われたりすることがあるのは子どもの内だけで、人生のなかでは短期間の話だ。

一方で、大人っぽくあれ、というかそれが自然であるように社会では求められている。

ただ、社会人になって労働をしていると精神年齢が低いと思わざるを得ない場面に立ち会うことが多々ある。

結構我慢して大人っぽく振舞っている人が多いのかもしれない(おそらく多い)。人間は元来わがままなんだと思う。

ある程度の年齢になったからといって、急に考え方などが変動するとも思えない。時間よりも経験の種類の方が、影響が大きいのだと考えられる。

社会に出る年齢が早い方が同年代よりも大人びているとかそんな話だ。

ただ、歳を取るとキレやすい話を聞くように、精神年齢は実年齢とともには増えないので、精神年齢が低い人はずっと低いままかもしれない。たまたま、それが許される、問題にならないような環境で生きてきただけのような気がする。

それぞれの立ち位置によって、子どもっぽさの中の大人さ、大人っぽさの中の子どもさ、一応どちらもそれぞれのギャップの良さというものがあるのだろうが、実年齢は増えていくだけなので、精神年齢が実年齢よりも低いということはちょっといいのかもしれないと考えている。

適度な自己主張や願望は必要だ。


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