2024/10/08
朝の西武新宿線は奴隷船よりも劣悪なすし詰め状態になる。これが本当に奴隷船だったら俺たち乗客は鉄道会社の財産として扱われ鷺ノ宮より少し手前あたりで「お前たちが消えれば保険がおりるんでなぁ!」と大型のサーベルを持った車掌が舌なめずりをしながら乗客を後ろから袈裟切り。死体となった乗客たちは走っている電車から次々と足蹴で落とされ西武鉄道沿線は治安組織すら立ち寄らない地獄の土地と化すのだろう。中井や落合などが比較的物件価格が安い土地となっているのはこういった理由があるわけだ。プレイステーション3の発売日、有楽町前のビックカメラに多くの人が押し寄せ大混乱となっていた時にある男が発した名言「物売るってレベルじゃねぇぞ!」。西武新宿線の朝はこれと正に同じ状況が毎日起こっているのだ。人乗せるってレベルじゃねぇぞ!と誰かが言わないかなと思っているが誰も言わない。社会という歯車に動かされる人々は仕事に行く前の電車の込み具合など気にしている余裕などないのだろう。社会人など頭は仕事とポルノのことでいっぱいなのだ。
AV男優が四六時中SEXのことを考えているかと言えばそうではないらしい。AV男優をやっているからといってSEXが大好きなわけではない。むしろAV男優をやっているからこそ自身の本来の性質の前にセクースという大きな壁が立ちはだかることに煩わしさを覚えることもあるのだろう。しかし残念なことに普段懇々とサラリーマンをやっている奴らは休日のセクースが大好き。ケの日があるからハレの日が成り立つのだがAV男優は常にハレの日だと思われてしまう、ということなのだろう。AV男優の苦悩である。
話は電車に戻る。電車の中で周りを見渡してみると若い連中は大体スマホをいじっていて目が合わない。しかし、おっさんなどは携帯を触りもせずただぼーっと過ごしているのだから俺とよく目が合うのだ。よく銭湯に行った時にゲイかどうかは視線で分かりやすいという話をよく聞く。しかし、こと電車に至っては視線を中空に彷徨わせている人間など俺のようにオドオドしているやつか全てを諦めたような顔をしているおじさんくらいしかいない。故におじさんとよく目が合う。おじさんは俺と目が合うとなにか思い出したかのようにスマホを取り出し爪で画面をトットッと叩く。しばし観察しているとおじさんはなにやらニヤニヤしている。何を見ているのか。どうせポルノだろう。セクースビデオなのだろう。社会人など頭はポルノのことでいっぱいなのだ。