賢者と天使
こんにちは。更新が遅くなってしまいました。
確かに言われてみればイカよりもタコの方が具体的で複雑な造形で作られている気がしますね。
イカは神が一筆書きで描いた感じもします。
そう思うと、タコ足配線にも納得です。
私の悩みがひとつ、解決に導かれました。
ありがとうございます。
さて、今週は、自分の黒歴史をふと思い出してしまい、
なんだか気恥ずかしくなるなどしていました。
申し訳ないのですが、ここに二つの話を供養させてください。
大学生の頃です。
友人がよく「賢者タイム」という言葉を
日常会話で使っているのを聞いていました。
会話の内容から、「これまで盛んであった事柄が、急に勢いをなくすさま」という意味のネットミームだと思っていました。
ある日、サークルの幹部での話し合いで、
盛んに行われていた議論が唐突に停滞しました。
私はおちゃらけた様子で「賢者タイムかな?」と一言。気を利かせたつもりでした。
すると、あからさまにみんなが居心地悪そうな顔をし、
1人が「みんなの前ではあんまり言わない方がいいよ。」と言い、場が流れました。
その時の空気は、今でも鮮明に思い起こされます。
二つ目のお話をさせてください。
私には好きな実況者がいます。
その実況者は実年齢としてはおそらくアラフォーで、
周りの人から年齢いじりをされるようなキャラクターの男性です。
私はその実況者が声色ひとつかえず
自身を指して「ピュアピュア天使」と言ったのを大層気に入りました。
そして、その実況者ネタが通じる友達同士で
自分を「ピュアピュア天使」と呼ぶことを面白がっていました。
ある日、全く異なるコミュニティで遊んでいる時、
当たり前のように「ピュアピュア天使なので…」と
発言しました。
しかしその瞬間「しまった」と後悔の念が私の中を駆け巡りました。
今の私には「アラフォー」の「男性」が「ピュアピュア天使」を名乗る面白さは出せない。
今の私はただ、自分のことを紛うことなく「ピュアピュア天使」だと思い込んでいる
「リアルにキツすぎる女」だ。
空気が一瞬冷えるのを感じ、その場は流れましたが、
心臓の拍動はいつにも増して速く、そして大きく私の鼓膜を震わせました。
以上が今週思い出した黒歴史となります。
賢者と天使は、二つの教訓を残しました。
言葉を使う時はまずその意味を正しく知ってから。
そして、仲間うちのノリは公にしないほうがいい。
こうして人間はまた、思慮深さを手に入れていくのです。
答えはいつも、沈黙なのです。
ハンターハンターとサランラの夜明けは
私に大切なことを教えてくれました。
………
いや…ひとつだけ。
ひとつだけ…あの時の自分を肯定する方法がある…
賢者になり、時を操ればいい。
背中に大きな翼を携え、「純血《ピュアピュア》天使」になればいい。
私は過去の自分を肯定するために、
何もかも…変えてみせる。