【妊活】天国にいる息子からの学び
私は去年に1歳の息子を天国へと見送りました。
小児がんでした。
詳しいことは飛ばしますが、がんの種類、病状などかなり悪いもので、約8か月の闘病生活は過酷で地獄でした。
亡くなって10か月経ち、生きていれば2歳。
最近やっと落ち着いて息子の死について考える余裕ができてきました。
妊活しているからこそ、息子の死について理解できるようになった部分もあると思います。
息子がいなくなって、生活意識が勿論変わりました。
まず、健康に生きてることに感謝するようになった。
ヒトとのくだらないマウンティングに興味がなくなった。
SNSを辞めて自分の人生にフォーカスできるようになった。
これらは一部ですが、息子が死を通して私に教えてくれたものです。
正直、息子が病気になるまでは私の人生は順風満帆そのものだった。
受験も就職も、その後の結婚も全部うまくいきすぎてた。
もちろん努力だってしたけれど、正直運任せなところもあった。
だからすごい平和ボケしてたし、自分と違うフィールドの人と交わろうとしなかった。
日本や世界のニュースでさえ興味なかった。
でも息子が旅立ち、どん底に落ちて、なんども死のうって考えた。ぶっちゃけ今でも考えることはある。
でも息子が生きれなかった”今日”。
私が代わりに過ごしてやらなきゃっていう想いがあって、私はまだ生きてる。
そんな中で、やっぱりもう一度妊娠したいって生に対する執着も出てきて、人間ってほんとにおもしろい生き物だな、って思う。
闘病中は今まで全く考えもしなかった、子供のがんという世界に飛び込み、自分が想像するよりも子供の病気が身近なものなんだとわかったし、それを支える家族の苦労、金銭的な問題、夫婦をはじめとした家庭内の事情、支えてくれる医療スタッフの方の想いに触れることができた。
そして今度は妊活を通して、妊活をする人たちの気持ちがわかるようになって、妊娠の奇跡を理解するようになって、ヒトとしてまた成長した。
すごく言葉に表しにくいけど、無知な自分を成長させに息子はきたのかな、なんて思う。
息子が生きてたらたぶん今頃SNSを見て羨ましがったり、見栄を張ったり、自己中心的な生活をしようとしたりしてそのまましょうもない欲にまみれてお婆さんになっていってたはず。
もちろん息子には生きててほしかった。けど、息子のおかげで、この地獄、苦労、努力を通して、他人のことも理解が深まったし、何が自分にとって大切なことなのか、ようやくわかった。
自分が死ぬまでに分かってよかった。
それに生きることと死ぬことの価値。
これが理解できる人って世の中にそんなにいないと思う。私も100%理解してるとは思わない。でも生と死の価値をすごくすごく深くまで考えた人って世の中にそんなにいないと思う。こういう危機的状況がないと。
何が言いたいのかわからなくなってきたのでこの辺にするけど、
息子よ、あなたのおかげで私は今ここにいる。まだ自分がどうやって人生に幕を下ろすかわからないけれど、
死ぬことも生きることも同じくらい重みがあるんだよね。
ちゃんとままは死ぬまで生きる。
あなたに会うその日まで!