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オリジナルアニメ「おもっちゃん」をつくってみた


創作する人 誰もが 一度は自作品のアニメ化を夢見たことがあるのではないでしょうか。

じつは私もその一人でして。

この記事では「無知識から初の短編アニメを作ってみたら…」というお話について、ゆるく綴っていきたいと思います。

目次
・アニメ作りに必要なモノ
・題材を決める
・背景とミニチュア家具?
・絵を描く
・集音とアフレコ
・ついに完成 短編アニメ

アニメ作りに必要なモノ

「iPad」と「iPhone」。
これさえあればどこでも漫画が描けるため
今までも とても重宝していたのですが、なんと性能はそれだけではないのです。

パソコンや特別な機材は用いず、
アニメーションの製作は「iPad Pro」と「Appleペンシル」で。
録音作業は「iPhone」で行いました。

iPadの愛用から2年以上経ちますが、今回はじめて触れる機能も多く、今更ながらその優秀さに驚きました。
創作に携わるアマチュアからプロの方まで、広く使われているのも納得ですね。

では、さっそくアニメ製作開始です。

題材を決める

私はnoteで、「おもっちゃん」という漫画を描いて載せています。


今回はこのおもっちゃんを元に、短編アニメを作ることにしました。

ストーリーの流れをおおまかにメモし、だいたいのセリフが決まったら 次の作業へ移ります。

背景とミニチュア家具?

アニメ作りの大きなネックになっているのが「背景」だと思います。
ジブリ並の美術背景を描こうとすれば 当然ハードルが高くなってしまいますよね。

そこで思いついたのが こちら。

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じつはこれ全部、
ミニチュアフィギュアなんです。

「ぷちサンプル」というミニチュアシリーズの収集が私の趣味のひとつでして、これを写真に撮って背景にすれば 作業時間を削減できると考えました。

とにかくぷちサンプルのフィギュアはミニチュアとしてのクオリティが凄いので、一度集め始めたら見事にハマりますヨ。

……リーメント(会社名)さん、
CMオファー待ってます。

絵を描く

背景写真を撮影し終えたら いよいよ絵を描いていきます。

…と、本格的にアニメ製作に乗り出す前に
まずは試作を。

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おもっちゃんというキャラクターは とてもシンプルなデザインなため、さまざまなアングルで描くのは さほど難しくありませんでした。

そして、写真と絵を合わせたものがこちら。↓

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う…動いてる……!
これだけでも感動です。

しかし、このほんの数秒のアニメを作るのに
なんと31枚もの絵が必要だったという事実。
背景が手抜きな上、簡単なキャラクターにも
かかわらず かなりの時間を要しました。

つまり何気なく観ているアニメには
これ以上の労力が掛けられているということ。
…改めて感動です。

これをいくつもの場面に分けて…
…と考えると気の遠くなる作業ですが、本当に大変だったのはこの後。

さあ、お次は録音作業です。

集音とアフレコ

アニメといえば音が大事。
無音と有音ではそのクオリティに大きな差が生まれます。

BGMは、iPadにあらかじめインストールされている演奏アプリでオリジナルの楽曲を作成。
効果音はiPhoneのボイスメモを使用し、生音を録音しました。

ちなみに個人的に いちばん楽しかったのが、
この生音の録音作業。

コツは、実際よりも耳障りのよい音を選ぶこと…!

たとえば具材を切るシーンでは、あえて包丁は使わず、まな板と手を使って音を出しました。
指でまな板を軽くノック。
気持ちのいい音に仕上がりました。

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ほかにも、炊飯器の炊ける音だったり。
鍋の湯を沸騰させたことで、より「らしさ」を出すことができました。

このグツグツ音は特にお気に入りのシーン。
ぜひ本編で 耳心地のよい音をお楽しみください。


そして、
最も苦労したのがアフレコ作業でした。

一人で作るということは 声優までも自身でこなさなくてはいけません。

この作業の何が大変だったかと言うと…

何度やっても棒読みになること。


そもそも自分には演技の経験など 一度もないので当然です。冒頭のナレーションだけで かなり 手間取ってしまいました。

録音特有の音質の悪さも相まって、このままアニメに声を当てはめても素人だと一発でわかるレベル。

しかし折角 時間をかけてきた以上、BGMが流れるだけの無声アニメには したくなかったのです。

録音のクオリティを上げるべくネットで検索したところ、たどり着いたのがこのアイテム。↓

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用意するのは…

・アク取り用おたま
・ストッキング

なんとこの2つだけ。

ストッキングをおたまにかぶせて…

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余ったストッキングの端をきゅっと結べば
完成です。

これはポップガードと呼ばれるもので、
「パピプペポ」などの破裂音を軽減させることができるのだとか。

そういえば歌手や声優の方は、黒く丸い形をしたネット越しに マイクをセットして声を当てていますよね。

さっそくこのお手軽ポップガードを試したところ、こもっていた声色が格段に良くなりました。

しかしこれだけでは音質は十分ではありません。一層クオリティを上げるため、さらにもう一手間。

ノイズ除去のために、今回 ひとつだけアプリを購入しました。
結果、非常によい買い物だったと思います。

通常であれば 1万円前後するiPhone用マイクですが、それも不要。
うっすら聞こえる騒音も 音源編集アプリならノイズ除去できます。

ボイスチェンジャー機能もあったので そちらも活用。たった610円で高品質な音源が手に入り大満足でした。
趣味程度であればこれで十分だと思います。

あとは映像に音源を合わせれば……

ついに完成 短編アニメ

↓こちらから視聴できます。


改めて…

今回の制作で、専門的な機材は一切使っていません。

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費用の問題から手を出しづらく思えたアニメーション製作も、今ではかなり気軽に始められるようになったと思いませんか?


もちろんノートの端っこに書くようなパラパラ漫画よりも 時間と手間が掛かります。

ですがその分、出来上がった自分の作品を観て
感動すること間違いなしです。

この記事を読んで「自分も短編アニメを作ってみたい」と思った方は ぜひトライしてみてくださいね。

そうそう。最後にもう一度だけ…

リーメントさん、
CMオファー待ってます。


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↓以下使用アプリ

「Clip studio」(月額980円)…アニメ製作
「ボイスメモ」…録音
「GarageBand」…楽曲製作
「wavePad」(600円)…音源編集
「iMovie」…映像・音源の合成

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漫画「おもっちゃん」
あわよくば「おもっちゃん」の書籍化を夢みて。