「法務のオンボーディングの話」
1.この話をすることになったきっかけ
先日、以前の同僚と会う機会があり、転職した際にオンボーディングがなかったという話になり、実はオンボーディングを実施していない会社って結構あるのでは?という疑問がわきまして(以前の職場はパッケージができてた)。
そこでTwitterでちょっと聞いてみたところ、どうもやっぱりそんな感じなのですが、じゃあスペースで話してみるか?という話にはなったのですが、個人的にオンボーディングは一回パッケージを作って、入社者が来た時に発動する作業ぐらいの認識だったので(そもそもオンボーディングとは呼んでなかった)、その作業の話でスペースもつ?と思って、ジャブ的に急遽にスペースをやってニーズがあるか探ってみようかとしたところ、思ったよりも参考になる反応とかコメントとかをいただきました。
せっかくなので、最近の自分の経験と、ツイッタでコメント&伺った話に加えて、自分がオンボーディングを受ける側だった際に教えてほしかったなーという事項を合わせて検討して、以下に列挙してみることにしました。
参考にさせていただいたのは、以下のツイート&スペースでのお話です。(勝手にすみません…)
2.オンボーディングで知りたい情報
オンボーディングといっても、対象者によってだいぶ内容が違ってくるはずなので、以下は、経験者の中途採用時のオンボーディングを前提に検討しています。また、対象会社が上場会社で公開情報はすべて事前に目を通していることも前提にしています。
オンボーディングで知りたい情報 ※順不同
①自部署の業務、組織、メンバー紹介
②自部門の業務一覧と役割分い担
③会社組織の説明・各部門のジョブディスクリプション
-主要な製品・商流(重要なor登場回数の多い商流)
-調達→販売はおさえたい
④グループ会社の状況・出資比率・役員派遣状況
※有報でわからないやつ
⑤自部署の現在進行中の主要プロジェクト
⑥個人目標設定の仕方、当年度の部門の方針
⑦社内規定の概要、とりわけ自部署所管規定
‐社内のインサイダー規制
⑧定例MTGの種類・頻度
‐自部署の会議とマネジメントの会議
⑨自社ひな型について
⑩登記簿が閲覧先(フォルダとか)
⑪契約保管状況(各部門管理であれば契約書を保有する部署と種類)
⑫研修実施状況
⑬各担当者の所在
役員会事務局、総会事務局、押印、決裁、IR、税務、ホットライン(公益通報)、内部監査、その他わからないことは誰に聞けばいいか(自分のメンター役は誰か)
⑭知財部門との業務の棲み分け
⑮前年の株主総会想定問答集見せてもらう
⑯顧問先法律事務所の状況
⑰社内用語集
⑱業界または会社特有の事情で読んでおいた方が良い書籍
3.おわりに
上記、抜けもれあるかもしれませんが、ぱっと思いつくのはこれぐらいでしょうか。中途採用のオンボーディング、ベースを各社共通にすればいいのになーと思っております。雇用の流動性に資する(知らんけど)。
もし、項目としてこれもあった方がいいんじゃない?というものがあれば、以下までお知らせいただけると、喜びます。そして追記します。
おしまい