レビュー Radio現場 vol.7『ウイちゃんは介護する人を助けたい』
オンエア;2021/01/28
・まとめ;2021/12/11
Radio現場・第7回のレビューになります。今回は、ツイッターで呟いた全33ツイートを順次並べるという構成であります。改めて読み直して、その方が伝わり易いように感じましたので!
何はともあれ、ウイちゃんこと宇井良美さんのプロフェッショナリズムに心打たれた回でして、初聴きした車内の光景が、文を読むと 1年後の今でも思い出せるという素晴らしい回であります。
1. 今日2021/01/28、やっと少しばかり余裕ができました!おめでとう!自分!!2回通しで視聴しましたよ、Radio現場 Vol.7!(#Radio現場 vol.7『ウイちゃんは介護する人を助けたい』)今回は「お昼の放送とコロナ禍と素面の吉田さん!」アゲていこー ゲストはウイちゃんこと宇井吉美さん。本記事でもウイちゃんで統一させてもらいました。子どもさんの声がかわいい。
2. ウイちゃんの会社 abaの理念「テクノロジーでだれもが介護できる社会をつくる」そして、排泄ケアシステム“Helppad”の底力よ。
3. ウイちゃんがテクノロジー開発でまずしたことは、「現場に飛びこむ」こと。もう発想がロバート・デ・ニーロとか松田優作じゃないですか。
4. モリチカさんの、日曜の一番混んでる日に、利用者さん連れてディズニーへ行った話。利用さん「いつか行きたいね、ディズニー」からの「じゃあ今行っちゃおうよ!」「覚えているうちに行ってこよー!」からのミニーちゃんの耳。その行動力。
5. レンチンでコロッケ丸焦げエピソード…コロッケはチンしたらびしょびしょになるものなのに。吉田さんの「理系ですよね?理系?」
6. 車いすユーザー向けの服を作るお仕事の話;年金で服に使えるお金は、いって1万円くらい。服買ったらコロッケ買えんわ!が素敵な回収。
7. インクルーシブ・デザインって言い過ぎて、インクルーシブになってないのでは?インクルーシブ=誰ひとり取り残さない的な。みんなが着られる服なのに、「インクルーシブ」って掲げると車いす使っている人ユーズに限られてしまう矛盾。
8. 急に横文字を持ってきて提案すると「何それ、おいしいの?」になってしまう。謎の言葉を真正面に出してそこから興味を持ってもらおうという試みであろうか?そのルアーではなかなか釣れないのが現状なのだろう。
9. アパレル関係は、ターゲット像を絞って売るのが流れなのに、インクルーシブのコンセプトは「誰にでも」。だから商売がむつかしくなる。こういうミスマッチ、介護現場の取り組みでもよくあるように思います。
10. 排泄センサー“Helppad”の話;ハタチの時に現場の声を聞くウイちゃん。「どんな介護ロボ(センサー)があったらいい?」→「オムツを開けずに中が見たい」
11. “Helppad”は服を着たままナゼか排泄を感知してしまう。そのココロは“においセンサー”。より深掘りし、現場がセンサーに求めるもの2点=①「絶対に体に機械をつけないでほしい」②「小も大も両方検知してほしい」びろうな話で申し訳ないですが、数字の7が転んだら〜へ の場合はどうなんだろうかという素朴な疑問。
12. マット式におい感知センサーの克服しなければならなかった点①褥瘡予防との両立②コスト(センサー本体だけでも10万円スタート)特に②は、いわゆるAI技術でローコストのセンサーでも大丈夫なように工夫。そこに知恵がある。
13. ウイちゃんのターゲットは「介護をする人を支援」すること。ケアサポーターだ!
14. 吉田さん「ケアしていない家族が、ケアする人を怒る。そこに人へのリスペクトや感謝があるのかい?」※だいぶ意訳です。 施設介護している側としても「入所したら我慢するのがアタリマエ」といった風に、ステークホルダーへのリスペクトが不足している部分が多々あるんじゃないかと。そこをお互い補完できたら良いのにな。「お互い様」の空回りがない社会でありたい。
15. ウイちゃん「介護を担う人がいるから、大部分の人が介護しなくて済む」
16. 介護という仕事は、専門的な勉強をほとんどしてない人が担っている。いわば「介護現場を支えているのは介護未経験者」の状態。とっつきやすさはあるんだよなぁ。間口が広いというか。個人的にはそこが好き。
17. 介護の初任者研修130時間。理想と現実のギャップに苦しむ新人。葛藤の連続である。ニチイのテキストはいいことが書いてある。資料集も買ったよ!byウイちゃん。
18. 初任者研修の求める介護って、とてもレベルが高い!→受講した人は「130時間しかやってないんだよ!」ってなる。ちなみにドラクエⅪのクリア時間は約50時間、ペルソナ5で約100時間、モンハンのヘビープレイヤーは200時間以上らしい。
19. “Helppad”が排泄検知したデータと職員の記録から、利用者の排泄パターンを自動生成するアプリケーションもある。これによりベテランさんが職場を去っても「施設全体のノウハウが下がることのない」システムが構築できる。
20. AIでマネジメント、という概念は聞こえてくるけど、ここまで具体的な話はこれまで聞いたことがなかった。ここで個人的に考えるのは「災害時・停電時のこと」。データの蓄積を電脳に任せ、緊急事態への備えと行動を人脳がまかなう。戦略的な動きの再構築、一人や小集団が新しい環境でできることを探る・作戦を立てる。それなら自分が役を担っていけそう。
21. 「排泄には生活全体を整える力がある」なぜならば、制御がむつかしいから(生活のボトルネックとなりうる)。投薬、食事、レク等々、排泄のタイミングに追従する。
22. 「排泄は介護現場における最大の課題であり、最高のソリューション」小便と大便が、小便利どころか大便利に。
23. 吉田さん「利用してる者の肌感としても、その考えは合ってる」「排泄のしくじりは一番嫌だ。最後まで抵抗感がある」
24. 自分ごと;日々の介護中の会話で「申し訳ないね、こんな汚いことさせて」「いいですよ、それどこじゃない」と言い合うことがあって、“それどこじゃない”という言葉が、なんか気に入っているのですが、好きな理由が自分でもよくわかっていないのです。
25. 排泄と時間;排泄時間は、食事や睡眠のように自分では決められない。一方で、制御できないがパターンは分かる→排泄ってドラマチックだ!お決まりでないからスリル・ショック・サスペンス!
26. 吉田さん「排泄を気にして、なまものや辛いものを控えることがある。排泄のために(食べることの)QOLが下がる」排泄を他人に任せることへの抵抗感が、好物を食べるという選択肢を減らす。好きな食べ物が怖くなる。
27. 今回は、55分から65分の10分間は必聴。時間のない人はここだけでも!っと思うくらい。
28. 排泄センサーの検証実験。いきなり臨床ではやらない>じゃあ、基礎実験は自分で!おむつ装着して出す!の心意気である。こんなもん、映画化決定。お話しを聞いて、うっかり「オレもおむつ穿かなきゃなー」って思ってしまいました。
29. 臭いを落ち着かせるデータが必要だったりするので、最初の1時間は出しちゃいけない、出した後1時間はとっちゃいけない。もう神々しいわ。
30. 物理的に、おむつに押されてしまって、全ての便は出ない、ということは初めて知りました。
31. ウイちゃん「ユーザー体験を完了するために、ヘルパーさんにおむつを交換してもらった」「上手な人に交換してもらうと、全てを委ねる気持ちになる」…介護者は、菩薩か如来か。「本当に尊厳にかかわるものなんだなって」という言葉にグッとくる。
32. あと、おむつ交換体験の際「この時、便は出なかったのでユーザー体験は to be continued...」
33. ウイちゃん「もの作りにおいてユーザー体験は一番重要だと私は思ってるので」吉田さん「この寄り添いブームのなか、この人は寄り添うんじゃなくて“成っちゃてる”んだよなぁ」
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