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レビューRadio現場 vol.37『ごちゃまぜで社会は変えられるか?』feat.濱野将行さん(12分弱で読めます)

21時スタートになったライブ配信なのですが、テンション的には深夜番組のノリのRadio現場!

息子さんの野球チームが遂にライバルに勝った!ので普段よりも呑んでいる吉田さん。

『ごちゃまぜで社会を変えられるか?』今回は本のタイトル丸パクりだそうで。

そんなさりげなくの著書の番宣から始まりました!今回のゲストは濱野将行さん。
職はOT!そして年齢は30歳!(2022年現在)
一般社団法人“えんがお”の濱野さん!
さわやかゲストさん。

えんがお って「光あるところに影があるのでは?」とワクワクしながら闇を見出そうとしている吉田さん&森近さん。
そんなハードル高い前フリからの、濱野さんと えんがおのご紹介を!
ひさしぶりにスライドでプレゼンテーションが!
「画面に映ってないだけで、聴いてる人がいるってことですね?」と濱野さんより軽いジャブが!

リアタイの人数は秘密だ!!

スライドのタイトル「誰もが人とのつながりを感じられる社会を目指して
めちゃ本格的プレゼン!
25歳で えんがおを立ち上げた濱野さん。エグい!
濱野さんは、地域の孤立しているお年寄りをどうやって若者とむすびつけるか?をテーマに活動をされているそうです。

濱野さんの会社の特徴は、徒歩2分圏内に、6軒の空き家を活用し ①地域の皆が集まる場所と若者が勉強する場所(コミュニティハウス) ②地域食堂 ③遠方からの活動体験者などの無料宿泊所 ④シェアハウス ⑤障害者グループホーム……などを構え、それぞれの施設が交流するところが、ワクワクポイントなのだそうです。

第1層協議体委員とは?>そもそも「協議体」とは、地域に支え合いの輪を広げて行くために、地域住民同士で話し合う場なのだそうで。第1層が市全体という広い視点で協議するもので、第2層は各コミュニティで具体的活動を展開するもの、らしい。

えんがおのロゴは知り合いから「笑顔が循環する」イメージで作ってもらったそうです。
白と緑を基調として、柔らかオニギリがクルクル回ってるみたいなロゴがカワイイ。

えんがおとは、笑顔と縁側+顔のみえる援助の関係という意味だそうです。
いっぱい掛かってる!

①地域サロン(1階お茶のみスペース)は鍵もかかっておらず、そのフリースペースには、障害者グループホームを利用されている方もみえるという。
さらにサロンの2階には、勉強部屋があり、近所の高校生大学生が勉強をしに来るとのこと。そこへお年寄りが煮物を差し入れするという関係性がある。
そして部屋にハンモックがあるところがポイント!

②地域食堂はまるで、小料理屋の小上がりのような感じ。
濱野さんのチームは、高齢者の孤立を一番解決したくて、そのためにもこうした場所づくりをされている。
孤食って面白くない。しんどい。週に1回は地域のみんなでご飯を食べようよという仕組み。
サンタの帽子をかぶってアロハシャツを着ている独特な風体の方が気になるホストのお二人。

濱野さんは、日常的に関わる場所を作りたいのだそうで、イベントやエリアを区切って様々な属性の人が集まるというのではなく、地域にある普通の場所に集るように、そこに、障害者も認知症の方もごっちゃ混ぜに。

プレゼンのテンポの良さが圧倒的。
こなれてるなぁ、濱野さん!
「Radio現場史上、一番喋るのが速いですね!」と森近さん評。

高齢者の孤立を問題として扱っているのは何故?という吉田さんのマジメな質問。
濱野さん、1週間に1回くらいしか誰とも喋らないおばあちゃんとの出会いがきっかけだ、と答えられた。
濱野さん調べによると、独居高齢者の10人に1人以上が、会話頻度が1週間に1回以下だという。

そんな独居高齢者は、困っても誰にも頼れない状態。
寒い冬にもう1枚布団をかけてくれる人もいないから、寒いまま1週間我慢してたなんてザラ。
こうした問題は病院の中で作業療法していても解決できない問題だ!と濱野さんが滔々と語る。確かに!

もう一点、若者、特に中学生高校生の自殺が過去一多い昨今。
高齢者が幸せじゃなかったら、それより若い社会の構成員が希望を持てないんじゃないか?
綺麗な景色が待っていない、そんな山登りたくないじゃない?という思いがあるそうです。

社会的に“落ちこぼれても”楽しげに生きていける”、セーフティネットが有効な社会の方が生きやすい。そんな社会であってほしい、に共感の嵐。

お年寄りの孤立も中高生の自殺も障害者の生きづらさも、ひいてはSNSのバッシングのあり方も根っこはみな同じで、とことん追い詰めて立ち直らせない社会の風潮。
そこは福祉の問題とも一緒だとの思い。

バッシングについて、奥田民生がマイ・アイドルな吉田さん。奥田民生がベロベロになって怒られたのを擁護したらSNSでプチ炎上したという。
強い言葉が、一番大きく聞こえるのがSNSの特徴で、それにより個人をとことん追い詰めるという風潮がある。

みんな余裕がない、と濱野さん。
「完璧でないといけない」を主題としている教育がベースになっていて、みんなお互いに余白を認められないのではないかと。
できるだけ「だらしない場所を見せよう」とする濱野さん。
お互いに弱みをさらしながら、そういうとこもあってイイじゃん!みたいな関係性。
「しょうがないねぇ」で世話を焼いたり焼かれたりするのって良いですよね。
そんな場所である えんがお。

濱野さんが、作業療法士になったきっかけとは?
やり手営業マン感満載の濱野さん。
元々、社会の教科書で見た「ハゲタカと子どもの写真」ピューリッツァー賞受賞・を見て印象に残っていた。
濱野さんは「人と違うことをしたい欲求」がベースとしてあって、海外で働きたいと思っていたという。

そこで大学は英語科を受けてみた。受験後に何をやりたいのかちゃんと考える。充実した毎日を送りたい!
受験中、英語を話しても何の役にも立たないことに気づいたという。
即ち、人を助けたいという思いを達成することができない。
結局、海外で喜ばれるのは、医療系の知識であることがわかったそうで。
そこで親に頼み込んで、一般後期試験(すべりこみ)で作業療法学科を受けた。
医療系で自分に合ってそうなものを選んだという。

そして大学1年の終わりに311が起こる。
濱野さんの住まいは、福島のすぐ近く(栃木県大田原市)であり、東北からたくさんの方が避難されてきたという

支援活動を濱野さんがされているとき、「家が流されちゃって」とおばあちゃんに言われた。
傾聴とはいうけれど「そうだね、わかるよ」とは絶対言えない。濱野さんも私も家流されたことないから。
俺は、人助けをしたいと思っていても、頷くことすらできない人間なんだ」という無力感。
「わかるわけねぇじゃん」
どういうことか分からないので教えてください、何が困るんですか?と聞いてくる福祉の者の態度に好感を持つ吉田さん。
分かった顔をしないって大事

森近さんのことを知りたい濱野さん。
そして、レモン搾りながらラジオに出演するチャレンジをしようとしている濱野さん。その挑戦、前人未到。

森近さんは介護して10年ちょい。
濱野さんと森近さんは同世代。

クソッタレのおっさんを自称する吉田さん。「全然大人になれなくて」と。
何にも変わらないんだね、と同窓会で言われる始末。
や、吉田さんは若いよ。

介護を再定義しようという講演だとか、研修の講師がご縁で一緒にRadioを始めた吉田さんと森近さん。
吉田さんと森近さんに共通する“闇の部分”とは、果てしない自己承認欲求を持っていることらしい。

「わかる〜」が口癖っぽい濱野さん。

ホストのお二人は、自分達の娯楽と満足のためにラジオを始めた。これがRadio現場スタートのきっかけ。

「ひとつ大事にしていることがあって、それは介護を変えようとする喋りたい人に、現場なうの人がほぼいないので、紹介していきたいということ。そうした人たちが現場でどんなことを感じているか、困っているかを話してもらいたい」
37回目にして、Radio現場の趣旨をちゃんと話したと明かす吉田さん。
介護職が聴きたい話をしようじゃないか、と。

ここで濱野さんからそんな二つのトピックを発信!
まず、レモンサワーには凍らせたレモンを使うといい。
もう一つは、ズームミーティングなら、コップに入れたものがお酒でもOK!
以上、介護現場で役に立つお話しでした!

いい人すぎて怪しいといわれる濱野さんの第一印象。
それを壊したいという。
配信の後半戦で、だいぶこなれてきたらしい濱野さん。21時38分頃。まるで酔拳のようだ。

濱野さんの無茶ブリターンが発生し、森近さんからも介護職に役立つお話しがというフリ。

それを受け、ごちゃまぜという観点から森近さんが語る。
森近さんの働くデイサービスはカフェを併設しているのだが、日常的にジムに通っているおばちゃんたちがふらっとやってくる。そういう第三者の目がいつもある環境を作っておくのって、緊張感があってよろしいなと感じているそうです。
閉鎖した職場環境では、虐待や拘束がやられ放題になってしまうことでしょう。
エブリデイ・第三者委員会!

介護職って人手不足。地域ボランティアを入れていこうという取り組みって、接遇改善や虐待防止などに効果的、と濱野さん。
私の働いている施設でも6月から面会がzoomからリアルに変わったので、自分達の接遇や利用者さんの整容などにコロナ前よりも気を遣うようになりました。

話題は「ロックってずるいよね得だよね!」という説にシフト。
ロックって、法に引っ掛からなければなんでもありの概念。
吉田さんには13歳から気づいたことがあって、それは“ロック”って言っておけば大概のことが許されるということ。
そして、「福祉とロックは似てる説」がさらに語られる。
「まつろわぬ者が受け入れられる場を作る」ということ。
ロックが教典で、ライブハウスが教会だ!
ルールを逸脱したり、だらしないような大人が、受け入れられてる光景が、今の社会には足りていないのではないか、と濱野さん。「みんながちゃんとしなきゃいけない、みたいな」息苦しさを感じる社会。
「しょうがねぇな〜 どうしようもねぇな〜」と言われてしまう大人の存在が認められる。
落語における業の肯定にも通じると感じております。

えんがおってコロナ禍どうしてたの?という話。
若者と高齢者の交流がなくなればいい=えんがお無くなればいいくらいの国からのメッセージ。挫けそうな権威からのプレッシャー。
だが、すごく色んな人たちからお電話をいただいて思いが奮い立ったご様子。
ゲートボール教室が無くなったおじいさんが2週間話していないとか。
【高齢者 さみしい】でググると、えんがおが出てくるから電話してきたおばあちゃんがいたりとか。

どうやらコロナで要介護申請がめちゃ増えたようだ、と濱野さん。
コロナ拡散を下げつつ、繋がりを増やす・維持するようにしていくという課題に気づいた濱野さん。どうやら、コロナに罹らなければイイだけじゃない複合的な問題。
濱野さんは葛藤しながらも、コロナだから何もやらない(つながりゼロになる)、だけはしなかった。超しんどかったけど、なんとかなったという。

新型コロナには命のリスクがある、だから三密を避けましょう、となることで誰とも遊ばない、食事中何も喋らない子どもがたくさん生産されているという現実の方が余程リスキーである、とは吉田さんの弁である。

小3の息子さん、学校で鬼ごっこもドッチボールもやらしてもらってない。黙食だし。小学校の現実の方がよほど深刻。
同調圧力が異常。

福祉は最近ヤバくなってきた訳じゃなくて、コロナ禍で問題が炙り出されてきたんだ、と吉田さん。

濱野さん曰く、コロナで、人との繋がりの希薄化から、問題が次々出てきた。貧困もそう。繋がりがないことが貧困を作っている。
社会課題が、人との繋がりと関連する。

繋がりで社会課題が全て解決できる仮説を唱えて実践中である濱野さんとその仲間たち。

情報量が多過ぎて、タイピングが追いつきませんでした。手首痛い。

これから濱野さんは、学童保育を作ろうとしている。全ての社会課題を解決する足がかりとするために。
しかし、その壁は高い。
建物が特殊過ぎて1億かかるとか、
屋根に登れる学童を作ろうと画策したが、耐震構造が弱過ぎて挫折。
現在考え中とのこと。
大丈夫、濱野さんならきっと成し遂げる。

孤立ってなんだろう?と吉田さんは考えていた。
孤立とはズバリ!助けてくれる友達がいないこと であると。

全然わかんねーよ!ごちゃまぜ!と思ったんだけど、色んな世代の友達がいるってことがすごく生きるうえで糧になるってこと。そう理解するようにした吉田さん。

高齢者の居場所って役割のことだと思っている濱野さん。
高齢者の役割って、下の世代に継承すること。
高齢者が役割を持つには、多世代との関わりが必須。それを国の提唱する考え方で表したのが“ごちゃまぜ”なのだろうと。

ごちゃまぜた結果何ができるのか?がぼんやりしていたけど、それは友達だったんだな。

役割を持てない人にとってはどうなんだ? 何かするというのは、生産主義的。
存在そのものが役割である。いまる&ぬらりひょん的な発想だ!
お金稼ぐこと第一主義になると、そうした“ただ居ることが役割”が社会から消えてしまう。

ガチの議論が好きな吉田さん。
福祉って人(利用者)を選ばない。
本当に選ばないようにするにはどうしたらいいんだろうか?を目指すのが福祉。

一生懸命ふざけようとする人ほどクソ真面目。

濱野さんは、バガボンドの29巻と32巻がオススメだそうで。あと濱野さんの本『ごちゃまぜで社会は変えられるか?』もオススメ!

今回の濱野さんが、これまでの“ゲスト・マイルド路線”から一線を画す尖りっぷりを見せたことで、頑張って尖っていく決意を新たにする吉田さん。俺も尖っていこう!

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