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仮面ライダーギーツ 36話「慕情IV:かりそめの共闘」

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ツキメ:大至急、撤収の準備に取り掛かる

ウィン:俺の記憶も消す気か?

ツキメ:いや。スポンサー関係者は記憶を残すことも可能だ。その代わり、君にやってもらいたい仕事がある

ウィン:もう運営の駒にはならねぇぞ

ツキメ:的野○○のことだとしたら…?

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一紫:死に損ないが…目障りだ!

アルキメデル:死に損ないはお前の方だろ!

アルキメデルはダンクルオステウスジャマトに変身し、バッファに襲いかかる。

ダンクルオステウス:己の力を過信したか?お前が手に入れたのは仮面ライダーをぶっ潰す力だけだ!ジャマトの私には通用しないんだよ!

ダンクルオステウスは巨大古代魚を召喚し、バッファを攻撃した。

ダンクルオステウス:ふんっ!

一紫:ぐわぁぁぁぁぁーっ…!

アルキメデルはバッファから落ちたIDコアを拾い集める。

アルキメデル:ウハハハハッ!ジャマトの貴重な肥料、渡すもんかぁ!

ナギ:ウフフフ…元気?アルキメデル

ケケラ:ちょいと話があるぜ

アルキメデル:次から次へと…今度はなんだぁーっ!?

ナギ:……

ケケラ:元気だな…

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ひかる:私のサポーターから聞いたんだけど、私たちのことを囮にしようとして、一紫にやられたみたい

海月:危なかったね

ひかる:自業自得だよね。他人の不幸なんて望むから、自分の身に跳ねかかってきたんだよ。現に私もそうだったし…

海月:ひかるちゃんはさ、どんな世界を叶えたいって思ってるの?

ひかる:私は…

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ユウト:○○、君が戦おうとしてるのはやっぱり、運営だけなのか…

ユウトの前にツキメが現れた。

ユウト:ツキメ!復活したのか…!

ツキメ:ああ。運営として手を打つべきことがあるからね。もうすぐ、グランドエンドを迎える

ユウト:ついに来てほしくない時が…

ツキメ:悪質なサポーターへの対応だが、ユウト、君に協力を要請したい

ユウト:俺に?

ツキメ:交渉役にうってつけだからね

ユウト:別に構わないけど、一つだけ条件がある。ギーツの母親、ミツメに何があったのか教えてくれ

ツキメ:その件については、こちらでも調査中だ

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○○:アルキメデルが…?

一紫:しぶとくジャマトを育ててるらしい。用心しとけ

○○:優しいな、ツンデレか?

一紫:うるさい

一紫は○○と別れた。

??:おらっ!

○○の背後から何者かが攻撃を仕掛けてきた。

○○は難なく防いだ。

○○:復活してたのか、パンクジャック

ウィン:イエーイ!しっかし、穏やかじゃねぇな○○。事情はツムリから聞いてる。ミツメさんのことは俺が探っといてやるよ、兄弟

○○:いいのか?お前、運営のスタッフだろ

ウィン:プロデューサー直々の指令でもあるからな

○○:ツキメが…?

ウィン:運営はこの世界から撤収する気らしい。お前ら、みんなデザグラに関する記憶を忘れちまう。時間がねぇぞ

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ケケラ:そいつを仕留めろ。そしたら、今まで倒されたジャマトを全員復活させてやる。女神の力でな

ナギ:永遠の別れって、いつだってゾクゾクするじゃない?

ケケラ:平岡圭介を本物の仮面ライダーにするためには、悲劇が必要なんだよ

アルキメデル:…ったく。おたくらオーディエンスが一番のワルだよ!

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ひかるは海月に自身が創世の女神によって創られた存在だと打ち明ける。

海月:そんな…信じられないよ。ひかるちゃんが存在しない人間だなんて…

ひかる:ごめんね。ヒカルンTVを見てくれたみんなを、騙すつもりは無かったんだけど…だから、「世界中が森田ひかるを忘れた世界」を叶えなくちゃって…

海月:嫌だよ!私、ひかるちゃんの事を忘れたくない

ひかる:だけど、元々存在しない人間だし…私のことを忘れても、海月さんなら他の推しを見つけられるよ

海月:ごめん…まだちょっと気持ちの整理がつかない…

海月はサロンから出ていった。

圭介:みんなから忘れられて、それから先、どうするの?

ひかる:キューンからは、未来に行こうって言われてるけど…

圭介:それが、ひかるちゃんの本当の望みなの?

ひかる:分からない…

圭介:だったら行くなよ!帰るとこがなかったら、うちに来ればいいし、姉ちゃんだって、きっとそう言うよ

ひかる:けど…!私、赤の他人だから…

圭介:関係ないよ!俺たち、一緒に戦ってきた仲間…っていうか、俺は勝手に友達だと思ってるから

ひかる:友達…

圭介:みんなが幸せになれる世界が、きっとあるはずだから

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ツキメ:もうお察しかと思われますが、残された時間はあと僅かです。デザイアロワイヤルの終了と同時に我々はこの世界から引き上げます

光國:断じて認めんぞ

ツキメ:そう言われましても、上の意向なので。ご自身の記憶を消すか残すか、どちらをご希望で?

光國:フフフフッ…。結局お前ら未来人にとって、我々の世界はただの使い捨てだ。また別の時代に飛んで、新しいシリーズを開幕して、人の幸せと不幸を弄んで!

ツキメ:森田さん、幸せとは、何なんでしょうか?長年デザイアグランプリを見守りながら、そのリアルを感じてきました。例えば、寒空の中、屋台で1杯のラーメンを食べたり…きっと存在するはずです。あなたの本当の幸せもね

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一紫:あと4人。次に消すのは…

○○:なんだ?その絵

一紫:見りゃわかんだろ。残ったライダーのメンツだ

○○:キツネ

○○:タヌキ

○○:ネコ

○○:ハクビシン

○○:あともう一人…

○○はチョークを取り、絵を書いた。

○○:パンクジャックに会ったよ

一紫:(上手い…!)

○○:今、上手いと思ったろ!

一紫:いや…。余計な手間が増えるなと思っただけだ

……

○○と一紫は仲良くすき焼きを囲む。

○○:なあ、バッファ。これ以上ライダーを狩る意味なんて無いんじゃないのか?お節介はその辺にしとけよ

一紫:お節介?この俺が?

○○:もしジャマトに倒されたら蘇らない。でもライダーが倒せば、記憶を消して元の世界に戻れる。お前はライダーを救おうとしてるんだろ?

一紫:救ってるわけじゃない。バカなヤツらへの戒めだ

○○:じゃあ、もし、ライダーの誰かがジャマトに殺されかけたら、お前はどうする?ライダーを見殺しにするか?

一紫:…知るか

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正午になり、ひかると海月は転送される。

ひかる:ごめんなさい!

海月:ううん。謝るのはこっちの方だよ。ひかるちゃんの幸せはひかるちゃんが決めることだから。私の幸せのために、ひかるちゃんを縛る権利なんて無いしね。でも、これだけは言わせて。たとえひかるちゃんのこと忘れても、私は、絶対に思い出すから!私は一生、ひかるちゃん推しだから!

ひかる:ありがとう、海月さん

海月:さっ、行こ!

ひかる:うん!

……

海月:ほんとにこっちで合ってるの?

ひかる:きっと大智くんが向かっていったエリアにIDコアがあるはずだから

ひかると海月の後ろを圭介が着いていく。

ひかる達は荒野に出る。

遠くから○○と一紫が見ている。

一紫:ライダーは狩る

○○:待て

海月にダンクルオステウスジャマトが襲いかかり、ドライバーが転がり落ちた。

ダンクルオステウス:いたいた、お姉ちゃん…へへへへっ…!

ひかる:海月さん!

『BEAT』

『READY FIGHT』

ひかるはナーゴ ビートフォームに変身し、海月を助けようとするもポーンジャマトに阻まれる。

ダンクルオステウス:愛する息子たちのためだ。死んでもらうよ

ダンクルオステウスジャマトは海月を何度も踏みつけた。

圭介:くそ…

『NINJA』

『READY FIGHT』

圭介はタイクーン ニンジャフォームに変身し、海月を助けた。

圭介:逃げて。早く!

海月:圭介…!?

圭介は海月を抱え、撤退した。

○○:どうする?ライダーを見殺しにするか?

一紫:…

ナーゴは海月のドライバーを回収し、タイクーンの後を追う。

ナーゴの後を追おうとするダンクルオステウスジャマトを何者かが銃撃した。

ダンクルオステウス:ギーツ…!

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海月:圭介…なんでライダーになってるの?

圭介:あっ…いや…姉ちゃんを守りたかったから…

海月:もう!なんのために私がライダーになったと思ってるの!?

圭介:そんなこと言ったってほっとけるわけないでしょ!

ひかる:はいはい。2人ともやめて!お互い想いあってる、素敵な姉弟だこと

海月:っていうか、もう私たちだけの問題じゃないから

圭介:え?

海月:ひかるちゃんのためにも負けられない戦いなの。圭介なんかに守ってもらってる場合じゃないし!

海月:推しのためなら、命だってかけたるわー!

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ダンクルオステウス:お前には、散々私の息子達がやられた恨みがある。後でゆっくり相手してやるからそこをどけ!

○○:なぜタイクーンの姉だけを狙っているのか知らないが、ジャマトを野放しには出来ない

横から一紫が現れ、○○と肩を並べた。

○○:本当に戦うべきなのは俺たちライダー同士じゃない。この世界を玩具にしてきた未来の連中…アルキメデルもそのうちの1人だ。仮面ライダーをぶっ潰したいんだろ?バッファ

一紫:ああ、そうだ。だから、お前が集めたIDコアをよこせ

○○:素直じゃないな

一紫:黙れ

『SET』

『SET』

『SET FEVER』

2人:変身!

『BOOST MARK Ⅱ』

『READY FIGHT』

『ZOMBIE』

『ZOMBIE』

『HIT』

『FEVER ZOMBIE』

○○はギーツ ブーストマークⅡに変身し、一紫はバッファ フィーバーゾンビフォーム(ジャマ神)に変身した。

2人はポーンジャマトを蹴散らし、ダンクルオステウスジャマトに戦いを挑む。

○○:ふっ!

一紫:はあっ!

○○:くっ…

ダンクルオステウス:進化した私を舐めるなよーっ!

武器を振り回し、○○を一紫にぶつけた。

『SET UP』

『HYPER LIMK』

『LASER BOOST』

『『READY FIGHT』』

ギーツ レーザーブーストフォームとなり、バッファと共に突撃する。

○○:ふっ!はっ!

一紫:おい、なんで蹴ってんだよ

○○:お前、最強なんだろ?バーン!

一紫:あぁ…?

ダンクルオステウスジャマトは巨大古代魚を召喚し、攻撃してきた。

一紫は躱して突っ込んでいく。

○○:戦え…己の理想のために…!

バッファはフィバーレイズバックルのレバーを回す。

『MONSTER』

『HIT FEVER MONSTER』

バッファ モンスターゾンビフォーム(ジャマ神)に姿を変える。

一紫:ただ目の前の敵を、ぶっ潰すだけだ!

巨大古代魚を撃破した。

『『FINISH MODE』』

『LASER BOOST VICTORY』

○○:はあぁぁぁぁっ!!

ダンクルオステウスジャマトを撃破した。

一紫:これは貰っていくぞ

○○:好きにしろ

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アルキメデル:はぁ…はぁ…私が朽ち果てようとも…ジャマトは…私の息子たちは生きている…

ジャマト:ポズポズ…!

アルキメデル:愛すべき…愛すべき息子たちよ…いつか、お前たちが…幸せになれる世界に…

ジャマト:ポズポズーッ!

ナギ:チッ!使えないわね

ケケラ:まったく…笑えねぇな

ナギ:フフフッ…。おもちゃ、見っけ。フフフフ…

ユウト:相変わらず悪趣味なことしてるみたいだね

ナギ:なんか用?

ユウト:ヴィジョンドライバーを渡して欲しい

ケケラ:丸腰のお前が、勝てるとでも思ってんのか?

ユウト:戦いに来たわけじゃない。交渉に来たんだ

ナギ:ウフフ…交渉?

ユウト:グランドエンドが近い

ケケラ:おいおい…これから面白くなるってのに、それはねぇだろ!

ユウト:君たちが悪さしなきゃ、打ち切られずに済んだかもしれないのに

ナギ:それならそれで、最後までこの世界の不幸を味わい尽くすだけよ

ユウト:ヒガメに楯突いていいのか?ゲートを通れずにこの世界に取り残されたら、グランドエンドと同時に俺たちは消滅する


「デザイアロワイヤル ルール」
「オーディエンスは四次元ゲートを通じて、
様々な時代を旅している」

To be continued...

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