仮面ライダーリバイス第40話「家族か世界か…魂の兄弟喧嘩!」
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心配して駆け寄る○○と玲に銃口を向ける渡。
渡:兄ちゃんは人類に大きな危機をもたらす存在だ!兄ちゃんさえいなければ…!
バイス:どうしちまったんだよ…渡!
玲は渡に歩み寄り、渡を平手打ちした。
玲:○兄に何かしたら私、絶対に許さないから!
渡:何で…どいつもこいつも分かんないんだよ!俺の方が…正しいのに…!どうして…
そこへべイルが現れる。
べイル:少し冷静になれ
べイルは渡を連れ、退却した。
玲:○兄…これが現実だなんて思えないよ…
バイス:渡は赤石に操られてるんだ。絶対にそうだ!
○○:渡…
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太助:はっきり言おう。大園渡は倒すべき敵だ
玲:そんなのって…
太助:それは事実だ
あまりのショックで飛び出してしまう玲。
ひかる:玲ちゃん…!
その後をひかるが追った。
○○:分かってます…。でも…時間をください。考えたいんです
バイス:そんな必要ないって!渡と戦うなんてありえないだろ?
太助:情を捨てなければ、ギフには勝てない
ヒカリ:いい加減にしろよ!あんたの考えを押し付けるな!
太助:お前のいる、このウィークエンドの指名はなんだ?
ヒカリ:……それを選ぶ権利があるのはあんたじゃない。○○さん達だ!
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塞ぎ込む玲にそっと歩み寄るひかる。
ひかる:玲ちゃん…大丈夫?
玲:大丈夫じゃないよ…私は渡君と戦った…もう一人にしてよ…!
ひかる:分かった
ひかるは玲にバックハグをした。
玲:ちょっと…離して…何してるのよ…
ひかる:別に?
玲:…ごめん。ひかちゃんに当たって。私、どうかしてる…
ラブコフ:(ラブラブ。玲〜よしよし〜!)
ひかる:話なら何時でも聞くよ?
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赤石:大園○○と戦ったそうじゃないか
渡:あそこまでバカだとは思いませんでした。次は必ず…!
すると赤石は渡にバックハグをした。
赤石:その孤独…誰よりも私が一番よく分かる。私は何千年も一人で生きてきた。誰からも理解されずにね…
渡:俺は…俺は…
涙を流す渡をそっと引き寄せる赤石。
赤石:不思議だよ。こんなの感情がまだ残っていたとはね…
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思い悩む○○とバイスが帰宅すると、元太と明美が喧嘩していた。
明美:パパさん、どうして!あなたは!いつも!いつも!そうなのよ!
ピコピコハンマーで何度も叩きながら言う。
元太:あたーっ!
明美:パパさん。今日はご飯抜きだからねー!
元太:いいもん!ママさんの…分からずやーっ!
バイス:ママさんとパパさんが喧嘩?
○○:珍しいね。何があったの?
明美:しょうもないことよ
元太:しょうもないことないもん!
明美:うーるーさーい!○○こそ、大変だったわね。渡と喧嘩したんだって?
○○:違うよ。喧嘩ってレベルじゃない
明美:ただの兄弟喧嘩よ。あんたたちは昔っからそう
○○:ねぇ。俺と渡ってしょっちゅう喧嘩してたよ…ね?
明美:何言ってんのよ。これでもかって派手にやり合ってたわよ
○○:どうやって仲直りしてたっけ…?
明美:知らない。でも、いつも本気でお互いがぶつかり合って、その後は妙にスッキリした顔で笑いあってたわよ
○○:なんか、見えた気がする。ありがとう、母ちゃん。あ、母ちゃんも父ちゃんと仲直りしなよ
明美:生意気言うな!
○○はバイスと共にしあわせ湯を出ていった。
元太:…上手くいったかな?
明美:パパさん、名演技。役者になったら?
元太:え?朝ドラ出れるかな?
明美:出れるよ。出れる出れる
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ウィークエンドの本部に戻った○○。
玲&ひかる:一人でアララトに乗り込む!?
○○:ああ。渡に会ってくる
朝影:それは随分と思い切ったミッションだね
太助:大園渡は敵だと言ったはずだ。今の彼に話が通じるとは思えない
○○:話し合いじゃありません。これは、兄弟喧嘩です
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赤石:君の兄は随分と面白いことを考えるね
渡のガンデフォンに○○から連絡が入っていた。
赤石:応じるのかい?
渡:もちろんです。人類の脅威を取り除くチャンスです
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○○:一度…お互いの思いを本気でぶつけ合おうと思います
玲:○兄、私の分もお願い
愛奈:○○君がシェルターを離れれば、必ず赤石がその隙を突いて仕掛けてくるはずや
ひかる:私と玲ちゃんが入れば怖いもんなしだね!
ヒカリ:僕もいます。○○さんは心配せず、家族のことだけを考えてください
ヒカリ:…それでいいですよね?
太助:それぞれ準備にかかれ
○○:みんな…ありがとう
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アララトのゲート前までやってきた○○とバイス。
バイス:○○。本当に大丈夫か?
○○:えっ…な、何が?
バイス:誤魔化すなよ。手、震えてんじゃん
○○:正直言うと…すげえ怖い…本気で喧嘩して、もしそれでも分かり合えなかったらって考えるとさ…
バイス:はぁ〜超無理してんじゃん!やっぱやめよう。な?
○○:でも…俺が決めたことだから…!
バイス:…ったく、分かったよ
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シェルターにギフジュニアとギフテリアンの大軍が押し寄せる。
太助:(敵は大勢力だ。守りきれないとなれば、市民の避難を優先する)
玲:了解です
ひかる:了解
ヒカリ:…
公子:(ヒカリ……行きなさい…)
ヒカリ:僕は自分の判断で動きます
玲:絶対に食い止めるよ
ヒカリ:行きましょう
3人:変身!
『仮面ライダー!蛇!蛇!蛇!ジャンヌ!』
『仮面ライダー Ah! アギレラ!』
『仮面ライダーオーバーデモンズ!』
3人は仮面ライダーに変身し、ギフテリアン達に立ち向かう。
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アララトに到着し、渡と対峙する。
渡:どうして俺と戦う気になったんだ?
○○:俺たち、今までもそうしてきただろ?兄弟喧嘩して、言いたいこと言って、最後は一緒に笑い合えた
渡:人類の危機に兄弟喧嘩?笑わせんな!
○○:人類も大事だけど、俺には家族の危機の方が大問題だ!
渡:兄ちゃんのそういう所、ほんとイライラする
べイル:俺がバイスを引き受けてやる
バイス:は〜ん…
○○&渡:変身!
『ギファー!「ギファー!」ギファードレックス!』
『ホーリー!ホーリー!ホーリー!ホーリー!ホーリーライブ!』
リバイ&ライブ:ハァァァァァァ…!
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3人:フッ!ハアッ!
ジャンヌ:私達を舐めないで!
『ハシビロコウ!リベラルスマッシュ!』
『クイーンビー!スタンピングデストロイ!』
『デモンズフィニッシュ!』
3人:ハアァァァァッ!!
必殺技でギフジュニアとギフテリアンを一掃する。
爆炎が鎮火し始めると、その後方からゆっくりと歩みを進みてくる赤石の姿が。
赤石:出る杭は打たれる。世の常だ
手袋を外し、掌を空へ掲げるとギフのいる異空間を開ける。
異空間からギフの手を模したエネルギーが赤石を包み込むとギフデモスに変化した。
3人:ハアァァァァーッ!
ギフデモス:疾き事…風の如く
向かってくるジャンヌ達を高速移動で吹き飛ばし、アギレラを攻撃した。
ジャンヌ:ハアァァァッ!
ギフデモス:侵略する事…火の如く!
鎌を掴むと紫炎で発火し、ジャンヌも炎に包まれる。
デモンズ:ハアッ!
ギフデモス:知りがたき事、影の如く
ギフデモスに圧倒される。
ギフデモス:動く事、雷霆の如し!
3人:うわぁぁぁぁぁぁぁっ!!
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ライブは飛行能力でリバイと揉み合いながら、アララトのビル窓へ激突する。
リバイ:どうしてギフに服従するしかないと思うんだ!?
ライブ:兄ちゃんだって見てたはずだ!ギフの力を!戦うだけ無駄だ。その先に人類の未来はない!
リバイ:どうしてそう言い切れるんだ?俺はそう思わない!父ちゃん、みんなの力を借りて、俺たちはギフを倒す力を手に入れた!
ライブ:うるさい!
リバイ:フッ!ハアッ!
リバイ:それが俺たちなら出来るんだ!皆がくれたこの力を、俺とバイスを信じてくれ!
バイス:ハアッ!
バイスはべイルを圧倒していく。
バイス:これが今の俺っちの力だー!
ライブ:口だけなら何とでも言える!
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赤石ギフデモスに圧倒される3人の仮面ライダー。
司令室から太助が駆けつける。
太助:撤退だーっ!
デモンズ:ここは僕が食い止めます
ジャンヌ:一人じゃ無理だよ!
デモンズ:お願いです!みんなを守ってください!
アギレラ:…分かった!
ジャンヌ:ヒカリ君!絶対に戻るって約束して!
デモンズ:もちろんです。すぐに追いかけますから!
アギレラに続き、ジャンヌも撤退する。
太助:お前も戻れーっ!
ギフデモス:私から逃げられると思うか?
デモンズ:思ってないさ!
ギフデモス:ハアッ!
デモンズ:グハッ…でも僕はやるべきことをやるだけだ!
ギフデモス:その意気やよし…
太助:戻れ!戻れ!命令だーーっ!
ギフデモス:ハアッ!
ヒカリ:うわぁぁぁぁぁぁぁっ!
ヒカリの髪を掴みあげる。
ギフデモス:逝け
ヒカリ:くっ…
ヒカリは目を瞑り、死を覚悟するも攻撃が来ない。
目を開けると太助が庇い、血を流していた。
ヒカリ:父さん…どう…して…?
太助:オーバーデモンズはウィークエンドの貴重な戦力だ。失う訳にはいかない…!行け!
ヒカリ:…
太助:命令だ!行けーーっ!
涙ながらにヒカリは撤退した。
太助の懐から一枚の紙が落ちる。
赤石が拾い上げる。
赤石:これが君の本当の家族か。亡くなったのかね?
太助:ああ。デッドマンズの汚い手にかかってな
赤石:さぞ…辛かったろう…
太助:気にするな…。過去のことだ……俺は…俺はな……俺は未来しか見ない…。自由無き平和などなんの意味もない…それを…必ず…証明してくれる…。私の…息子がな…
赤石:愛してたか?
太助:もちろん…あいし…
太助は息を引き取った…。
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ライブ:どうして!どうして!どうして!ギフに従えば、平和が手に入るってことが分からないのか!?どうして犠牲を出してまで自由を選ぶんだ!?
リバイ:俺はどっちも選ばない。自由無き平和にも、平和無き自由にも、笑顔が無い。人々が笑って暮らせない平和や自由なんて必要ない。俺は…みんなの笑顔を守る!
ライブ:黙れよ…
リバイ:帰ろう渡。みんなが待つ家に!
ライブ:いいから黙ってろよ…兄ちゃんとは背負ってる物が違うんだよ!!
『ホーリー!ジャスティスフィナーレ!』
ライブ:ハアァァァァーッ!!
ライブの必殺技を至近距離で受け止めるリバイ。
『リバイ!ギファードフィニッシュ!』
リバイ:ハアァァァァッ!!
リバイは必殺技を放ち、ライブを変身解除に追い込む。
○○:渡!
渡へと駆け寄る○○。
赤石:近寄るな!
○○の前に赤石が立ちはだかる。
赤石:私の大事な家族に手を出すな…!
渡を連れ姿を消した。
○○:そんな…
残された○○はその場で膝から崩れ落ちた。
To be continued...