仮面ライダーリバイス第32話「失った居場所、女王のプライド」
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バイス:〜♪
バイスは鼻歌を歌いながら○○が消えた家族写真に○○の絵を描き足していた。
バイス:そっくり。へへ、俺っち天才!
○○:何やってるんだバイス?
バイス:家族の中に一輝がいないと寂しいなっと思ってさ。居場所作ってんのよ
○○:そっか…
バイス:ごめんな、○○。契約を変えられないんだ
○○:分かってる。これが仮面ライダーとしての指名なんだよな
バイス:うん…
明美:晩御飯よ〜玉ちゃんが手伝ってくれちゃった!
玉木:だし巻き玉子、焼きました〜!
伊良部:邪魔するよ
○○:ブーさん…父ちゃんは、いまどこにいるんですか?
伊良部:ウィークエンドだ
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玲:(パパ!)
元太:(玲…ごめんな)
玲:(謝らないでよ)
愛奈:(多分べイルはまだ消滅してへん。動向が判明するまでは、ウィークエンドのサポートで隔離するわ)
伊良部:(よろしく頼む)
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伊良部:元ちゃんのことは、俺とウィークエンドに任せてくれ
明美:ありがとうございます
伊良部:今夜はそれだけ伝えに来たんだ。おやすみ!
バイス:はぁ〜、ほんとにみんなバラバラになっちまったなぁ
明美:バイス!何言ってるの!?離れていても、何があっても、大園家は最強家族なんだから!
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次の日、玲とヒカリは高校から下校していた。
玲:ねえ。光君はどうしてウィークエンドに入ったの?
ヒカリ:ウィークエンドでは互いを詮索しないルールですよ
玲:もうちょっとフランクに行こうよ
そこへ玉木が現れた。
玉木:玲ちゃーん!元気ーっ?いつでもしあわせ湯に、戻ってきてねーっ!
玲:こっちはフランク過ぎる…玉木さんは何してるんですかーっ?
玉木:もちろん、アギレラ様を探してるんだ。アギレラ様は以上に玲ちゃんにこだわってたから、もしかしたらって…!
アギレラ:へ〜珍しく勘がいいじゃん
玉木:アギレラ様〜!会いたかったですっ!
玉木からのハグをするりと躱した。
玲:何しに来たの?
アギレラ:決まってるでしょ?
玲:もう、あなたとは戦いたくないんだけど…
アギレラ:ふ〜ん怖いんだ?
『クイーンビー!』
アギレラは自身にバイスタンプを押印し、クイーンビー・デッドマンに変身した。
アギレラ:私を、倒してみなよ!
『コブラ!』
玲:変身
『リベラルアップ!』
『Ah Going my way!』
『仮面ライダー!蛇!蛇!蛇!ジャンヌ!』
玲は仮面ライダージャンヌへ変身した。
ジャンヌ&アギレラ:ハァァァァ…!
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フェニックスでは、街に流出したバイスタンプを隊員たちが回収し、赤石に渡していた。
赤石:ご苦労だった
そこへ渡が現れる。
渡:赤石長官。アギレラとジャンヌが交戦中との情報が入りました
赤石:放っておけ!
渡:はっ…?
赤石:盛者必衰の理。今や君の妹に付きまとうだけの存在だ。もはや、何の害もなし。ハハハ…!
朝影:赤石長官。随分と張り切っているね~
渡:すべては人類のためだと
朝影:なんだか、言葉以上の意味がありそうだ
ひなの:赤石長官が何かを企んでいるのは間違いないです
赤石:(それに君のためでもある。べイル)
渡:ベイルって言ったんですか!?俺が調べてきます
ひなの:渡君だと警戒されるよ。私が赤石長官の陰謀の証拠をつかむよ
渡:ひなのさん、無茶しないでください。ひなのさんに何かあったら、ヒロミさんに申し訳が立ちません
ひかる:分かってるよ。おとなしくすればいいんでしょ?
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アギレラ:ハアッ!
ジャンヌ:うわっ!?
アギレラの攻撃に押され気味のジャンヌ。
ジャンヌ:ラブちゃん。今日こそはお願いね!
『タートル!』
『リスタイル!』
『ウエポンポンポーン!ポンポン!』
『リバディアップ!』
『Ah~!タートル!ダダダダーン!』
ジャンヌ:ハアッ!
アギレラ:ハァァァァ…ハアッ!
アギレラに向けてバズーカを放ったが受け止められ、跳ね返された。
ジャンヌ:うわぁぁぁぁぁっ!!
ラブ:ラブ〜イテッ!
ジャンヌ:ラブちゃん、耐えて!
『クジャク!』
しかしラブコフは変形しなかった…
アギレラ:もっと来いよ!
ジャンヌ:うっ!
アギレラ:まだ終わってないんだけど?
『必殺承認!』
ジャンヌは必殺技を発動するが…
ラブコフ:ラ、ラブ…
ラブコフが消えてしまい…
ジャンヌも強制的に変身解除してしまった…
アギレラ:なにそれ…
アギレラ:がっかり…
ヒカリ:玲さん、大丈夫ですか?
玲:あああああっ!!
〜〜〜〜〜〜〜〜その日の夜〜〜〜〜〜〜〜〜
玲:ラブちゃん。気にしなくてもいいからね
ラブコフ:ラブ…ラブ…ラブ…
○○:やっぱり、ギフの復活が不調を引き起こしてるのかな…
バイス:(いや、話聞いてる限り、玲が無理させすぎた感じじゃない?)
玲:アギレラの様子、なんだか変だった。私をわざと挑発して、それで自ら、倒されるのを望んでいるみたい…
玉木:アギレラ様はもう、終わりにしたいのかもしれません。今のアギレラ様には…居場所がないんです。アギレラ様にとって、デッドマンズは人生のすべてでした。当然、デットマンズの行為は許されるものではありません。でも、アギレラ様は信者に必要とされていました。あの頃は、キラキラ輝いていました
玲:だからって…私に倒して欲しいんですか?
玉木:悪の女王としての最後のプライドなんだと思う
玉木:俺、アギレラ様を捜してきます
○○:玉木、気をつけろよ!
○○:居場所…か
玲:ねぇ。○兄ならアギレラを分離できるんだよね?
○○:あぁ
玲:お願い。アギレラを人間に戻して
○○:アギレラが望んでなくてもか?
玲:…うん。終わらせるなんて出来っこないや…
○○:分かった。兄ちゃんに任せとけ。あっ…!人間に戻ったら玉置と一緒にしあわせ湯で働いてもらうか?
玲:うん…!
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ひなの:…
赤石の部屋のパスワードをハッキングし、侵入した。
懐中電灯で部屋内を探っていく。
ひなの:バイスタンプ…!?回収して廃棄するはずじゃ…
すると突然背後から何者かに殴られた。
ひなの:痛っ…
赤石:そんなに息を潜めて…君が見たいものは一体何なんだい?
赤石は手袋を外す。
すると右掌に瞳のようなものがあった。
瞳が赤く光る。
ひなの:うっ…うわぁぁぁぁぁ…!
ひなのは体の自由を奪われ、身動きが取れなくなった。
赤石:さあ、始めようか
さらに右掌をかざし、ギフが居座っている異空間への道を開く
そこからギフテリアン2体が出てくる。
ひなの:いや…いやぁぁぁぁぁぁっ!!
赤石:ハハ…!ハハハ…!
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愛奈:リベラドライバーを調べてみたけど、特に異常は見られんかったよ
玲:じゃあ、ラブちゃんの不調はやっぱり…ギフ復活の影響…?
愛奈:それも少し違うかな。ラブコブは気の弱さの象徴。つまり、玲ちゃん自身の迷いが、ラブコブに伝染してるんとちゃう?
玲:私の…迷い…?
太助:思い当たる節があるのかな?次は、しっかりとアギレラを仕留めてね?
ヒカリ:玲さんは…それでいいんですか?
太助:ヒカリ、口を慎め
ヒカリ:しかし!
太助:下がるんだ!
玲:私は…アギレラを人間に戻したいです
太助:は…?は…?戻したい?戻してどうするの?うん?命を救った途端、今後彼女が普通の、普通の生活を送れると思うか?
愛奈:どの道を選んだとしても、必ず悔やむやろうな…正義はあっても、正解はないんやで
玲:…
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渡:タカセさん、ひなのさんを見ませんでしたか?一昨日から見当たらなくて…
朝影:昨日は来てなかったが…バットな予感がするね…
朝影はパソコンを操作し、監視カメラのデータを出した。
渡:赤石の部屋に…!
ひなのが部屋に入った直後に赤石が部屋に入る。
渡:まさか…
渡は赤石のもとへ急いだ。
……
……
渡:ひなのさんはどこですか?
赤石:なぜ私に聞く。神隠しにでもあったんじゃないか?
渡:人質にでもとったつもりですか?
赤石:何のことやら?
隊員:長官。塚裏市にギフテリアンが出現しました。
赤石:急ぎたまえ。市民に犠牲が出てもいいのか?
渡:くそっ…!
渡は苦虫を噛みながら現場へ向かった。
赤石:ふっ
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アギレラ:…
アギレラは屋上で黄昏ていた。
玉木:やっと見つけましたよ
アギレラ:何よ?
玉木:僕は…ずっと貴女の側で仕えてきました。だから、この宇宙のなによりも貴女が一番大切です
アギレラ:あはははははっ!宇宙って広すぎじゃない?笑
玉木:一度でいいんです。僕のお願いを聞いてもらえませんか?
アギレラ:私に指図する気?
玉木:いえ!もちろん、アギレラ様の意思は尊重します
玉木:でもその前に…
そこへ玲とヒカリが現れた。
アギレラ:連れてきたの?
玉木:いえ…そんな…違います
アギレラ:まあいいや。今度は期待を裏切らないでよね…
そこへ○○が駆けつける。
○○:間に合ったか?
玲:うん
アギレラ:どうゆうつもり?
玲:○兄なら…アギレラの悪魔を分離できる
○○:アギレラ。人間に戻ったら、しあわせ湯に来ないか?
アギレラ:何それ…?玲…見損なった!
バイス:(おーい、ありゃ、アギレラがぐつぐつ沸騰しちゃってるぞ)
アギレラはクイーンビー・デッドマンに変身すると、即座に火炎弾を放ってきた。
○○&玲:変身!
『「仮面ライダー!リバイス!」』
『仮面ライダー!蛇!蛇!蛇!ジャンヌ!』
2人は仮面ライダーに変身し、難を逃れた。
ラブコフ:ラブ。ラブラブ…ラブ
ジャンヌ:ラブちゃん。安全な所に隠れてて
アギレラ:ハアーッ!
アギレラが飛びかかってくる。
ジャンヌはアギレラを羽交い締めにする。
アギレラ:離せ!
ジャンヌ:○兄!今!
アギレラは拘束を振りほどいた。
アギレラ:どうして分かってくれないの!
2人:クッ…
アギレラ:ハアッ!
2人:うわぁぁぁぁぁっ!!
リバイス:玲、なんとか分離するための隙を作れないか?
ジャンヌ:やってみる!
アギレラ:ふざけんな!
ジャンヌ:ハッ!
後頭部のしっぽを伸ばし、捕まえるが…
アギレラが回転し、振りほどいた。
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ライブ:ハッ!ハアッ!
ギフテリアン:ガァァァァァァァァッ!!
ライブ:フッ!
『必殺承認!』
『Wihg to fly! Whig to fly!』
『ホーリー!ジャスティスフィニッシュ!』
ライブ:お前たちに構ってる暇はない!
ライブ:大事に…決めようか!
『ウインドチャージ!』
『Wihg to fly! Whig to fly!』
『フライングアップ!』
『ウイング!ジャスティスフィナーレ!』
ライブ:ハアァァァァーッ!!
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ジャンヌ:うわっ!
リバイス:ハアッ!
『サンダーゲイル!』
「エナジー!」
『ペインティングフィニッシュ!』
リバイス:ハアァァァァァァァッ!!
ジャンヌ:○兄…アギレラを救って!
リバイス:…分かった
『爆風爆雷GO! 爆風爆雷GO!』
玉木:それは…アギレラ様が望んでいることじゃないんだ…
ラブコフ:ラブラブ!
ジャンヌ:えっ…?なんで?
ラブコフ:ううう…ラブゥゥゥゥーーッ!
ラブコフが消滅した。
ジャンヌ:ラブちゃん!?
リベラドライバーが腰から弾け飛ぶ。
玲:はぁ…はぁ…どうして…?
愛奈:(玲ちゃん自身の迷いが、ラブコブに伝染してるんとちゃう?)
『爆爆リバイストライク!』
リバイス:ハアァァァァーッ!!
玲:アギレラ!
玲は走り出し、アギレラを庇った。
リバイス:玲!
リバイスは体を捻り、方向を変えた。
○○:…
アギレラ:触らないで!
○○:玲…
バイス:(ちょっと…何やってんだよ!?)
玲:ごめん……やっぱり、私がやらなきゃ
アギレラ:…
To be continued...