仮面ライダーギーツ 7話「邂逅Ⅵ:ラスボスと缶けり」
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圭介:デザイアグランプリの過酷な戦いによって、多くの参加者が脱落していく中、勝ち残ったのは4人。理想の世界を叶えられるのはこの中の1人だけ
圭介:デザイアグランプリは命を懸けたゲームって言われてるけど、脱落と退場では意味が違うらしい。脱落した人はゲームの記憶を消されてしまうけれど元の生活に戻れる。でもジャマトにやられて退場すると元の生活には戻れない
海月:ねえねえねえねえねえねえねえ!懐かしいもの見つけた!
圭介:おわっ!?
海月:…はは〜ん!恥ずかしいことじゃないよ。思春期だもんね
圭介:はっ?違うわ!
海月:いいのよ、弟よ
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??:(私のことは忘れて。それが幸せよ)
○○:あなたは今どこに…?
○○:母さん…
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海月:十年後の自分へ 平岡圭介
僕は世界の平和を守れる凄い大人になりたいです…だって。小学生の頃から変わってないね〜
圭介:絶対バカにしてるでしょ?
海月:全然してないよ。むしろ応援してる
圭介:嘘つけ
海月:てかさ、凄い大人って具体的にどんな大人なの?
圭介:…さあ?昔の俺に聞きたいね
海月:もしかして忍者になって世界を守るつもりだったとか?
圭介:かもね
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外で家出配信をするひかる。
ひかる:現在、家出作戦52戦、52敗中。今度こそ絶対成功させるよ!
ひかるは通行中の女性とぶつかってしまう。
ひかる:あっ!すみません!お怪我は無いですか?
ジョン:ツカマエマシタワ。オクサマガシンパイシテイマスヨ。カエリマショウ
ひかる:なんちゅう根性…!?
ひかる:あら、スカートが破けてますわよ
ジョン:エッ…!
すると突如ジャマーエリアが出現した。
ひかる:えっ!?急に始まるとか聞いてないんですけどもーっ!
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ツムリ:ひんひゅうじらいれす。(緊急事態です。)ゴクンッ 仮面ライダーの皆さん、今すぐ街の防衛にあたって下さい!
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ジャマト:ジャッ! ジャッ! ジャッ! ジャッ!
○○:この世界の終わりも近い
『SET』
○○:変身!
『MAGNUM』
『READY FIGHT』
○○はギーツ マグナムフォームに変身し、ジャマトの軍団と戦う。
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ひかる:へ〜んしん!
『ARMED CLAW』
『READY FIGHT』
ひかるはナーゴ アームドクローに変身した。
ひかる:やあっ!
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ツムリ:(事前にお呼び出しできなかったのは、今回のジャマトがラスボスだからです)
圭介:ラスボスって…最後のボスってことか!
圭介はジャマト2体にヘッドショットを決め、撃破した。
『SECRET MISSION CLEAR』
圭介:ブーストバックル!ゲット!
ツムリ:(これより、最終戦、缶蹴りゲームを始めます!)
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サボテンナイトジャマト:ヴォテチャ〜?
一紫:フンッ!あんなチビがラスボスとはな
ナイトジャマト:ジャッ!! ジャジャジャジャジャジャジャジャジャッ!!
一紫:ぐはっ!!
ツムリ:(油断しないでください!世界を滅ぼす力を持つ、強力な相手です。まともに戦ってはいけません!)
ツムリ:(ラスボスは発見した人間を捕まえ、その生命力を使って巨大化します)
ツムリ:(デザグラ至上、大勢の犠牲者を生み出したジャマトですが、一つだけ弱点があります)
ツムリ:(足元にある缶です)
ひかる:缶?
ツムリ:(缶を蹴れば、吸い取られた生命力を取り返し、ラスボスを枯らすことが出来ます)
圭介:つまり、缶を蹴った人間が…!
○○:ゲームの勝者
○○はマグナムシューター40Xをライフルモードにし、圭介、ひかる、一紫は同時に走り出した。
ナイトジャマト:キョトチャケロ〜ア!
ナイトジャマトは缶を飲み干すと巨大化し、ライダー達を蹴散らした。
ナイトジャマト:ロットア〜プ!
ナイトジャマトは姿を消した。
ツムリ:(ただし、1箇所へは留まらず、人間を探して移動します。もし誰も缶を蹴れずに捕まってしまったら…ゲームオーバーです)
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サロンに戻った一同は傷の手当をしていく。
圭介:捕まった人って、また救えるんですよね?
ギロリ:ゲームを攻略出来れば
ひかる:ゲームが終われば全部元通りになるんだよね?
○○:ライダーが全滅すればゲームオーバー。犠牲になった人達は救えない
○○:かつて、ライダーが一人残らず倒され、幕を閉じたデザイアグランプリがあった。そのゲームのラスボスはジャマーエリアに存在する人々を根絶やしにして、姿を消した
ひかる:それってもしかして…
ギロリ:はい、今回と同じ缶蹴りゲームのジャマトです
○○:その悲劇は人々の記憶から消された。全てを忘れ、幸せに生きられるように…
圭介:そんなことが…
○○:まあ、まだ俺が参加し始める前の話だけどな
圭介:○○君って、デザグラのこといろいろ詳しいみたいだけど、いつから参加してるの?
○○:西暦元年
圭介:真面目に聞いてるんだけど…
○○:信じないなら聞くな
一紫:そもそも願いを叶えてスターになったのに何でまた参加してる?デザイアカードになんて書いた?今度はどんなふざけた世界を望んでるんだ?
○○:一つ言えるのは、世界平和でもなければ、愛でもない。ましてや、仮面ライダーをぶっ潰すことでも…答えは叶えてからのお楽しみだ!
一紫:チッ! おい。お前のブーストバックルよこせ。ブーストバックルのスピードならラスボスに見つかる前に缶を蹴れる。それ以外に方法はない!
圭介:渡さないよ
一紫:はあ?
圭介:今度こそ、俺が使うから
一紫:しくじれば大勢の人間が犠牲になる。世界を守る覚悟がお前にあるのか!?
圭介:あるに決まってるだろ!
ギロリ:そこまでです。今日はもうご帰宅なされては?ラスボスが現れたら、お呼び出しがありますので
ひかる:○○様!
○○:?
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ひかるは○○を連れ、蕎麦屋に来た。
○○:こういう所、よく来るのか?
ひかる:全然!ただ、ここのお蕎麦が美味しいって評判でいつか来てみたいと思ってたんだ!
大将:嬉しいこと言ってくれるね!
○○:で?話ってなんだ?
ひかる:私…どうすればいいか、わかんなくなっちゃって。世界が危ないって時に、自分の願いで戦っていいのかなって…
○○:なんだ、そんなことが
ひかる:そんなことって…!
○○:俺たちは世界を守るために命を賭けている。その分の報酬は貰って当然だ
ひかる:…そうなのかな…
○○:同期はどうであれ、逃げずに戦っていることを誇るべきだ
??:こんばんは
大将:いらっしゃい。おお、圭介!海月ちゃんも!久しぶり!
圭介:久しぶりです
ひかる:あっ!
圭介:ん?あっ!
○○:よっ!
海月:○○様にひかるちゃん!?
圭介:大将、たぬきそば2つ
大将:あいよ!
大将:はい。お待ちどう!
圭介:ありがとう
圭介:(二度と、あんなことは起こさせない…)
海月:ねね圭介!どういうこと?なんで知り合いなの?
圭介:えっ…え〜っと…
海月:あっ、最新話もみました〜!
ひかる:いつも見てくれてありがとうごさいます
圭介:恥ずかしいから止めてよ
海月:なんで?私の推しでしょ?
圭介:いや俺の知り合いだから
海月:いや関係ないから!
○○:仲良いんだな。姉弟で…
海月:私達、両親を事故で亡くして、姉弟二人暮しなんです
ひかる:えっ?ご両親とも?
海月:そう。だから2人でやっていくしかなくて
○○:それは大変だな…
海月:いえいえ、お2人とご飯食べられて今人生で1番幸せです!
圭介:大袈裟なんだって
圭介:ズルズル…うんまっ!たぬきそばが世界一!
海月:圭介にだけは言われたくない!
圭介:え?これ普通でしょ?
海月:えっ?普通だと思ってたの?
圭介:だって、俺姉ちゃんの弟だよ?
海月:えっ…
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蕎麦屋から出て、一緒に帰宅する○○達。
海月:これからも応援してるからね。私、一生ひかるちゃんのファンだから
ひかる:私も、圭介と海月さんのファンになりそう
海月:えっ!?なんで!?
ひかる:家族愛、最強!って感じ、羨ましいなって
海月:そんな大したものじゃないよ〜!
ひかる:痛っ
圭介:ちょっと姉ちゃん!
○○:お前が世界平和を望む理由、分かった気がするよ。家族を失う痛みを知るからこそ、同じ思いをする人が増えて欲しくないもんな
圭介:○○君は?家族どうしてるの?
○○:忘れたよ
圭介:忘れた?
○○:さて、美味いそばも食べたし、後は世界を救うだけだな!
○○:じゃあな
圭介:…おやすみ
海月:あれ?○○様も帰っちゃったの?
圭介:○○様もってことはひかるちゃんも?
海月:SPに見つかる前に逃げるってさ。あ〜!これで最後の晩餐はおしまいか〜!
圭介:最後?
海月:そりゃそうだよ。だって、あの2人とご飯食べられるなんてそうないんだよ!?
圭介:出来るよ。世界が平和でさえあればね
海月:あ…あんたって子は…
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ツムリ:(ラスボスは絶えず成長しています。皆さん、十分に気をつけてください。ミッション…スタートです)
圭介:危ないからみんなは下がってて!
ひかる:ほんとにやるの?大丈夫?
一紫:もしラスボスに見つかれば終わりだぞ!
○○:世界平和を願ってるんだろ?
圭介:…ああ!
圭介:だから俺が守る!
『SET』
圭介:トントンッ変身!
『BOOST』
『READY FIGHT』
圭介はタイクーン ブーストフォームに変身した。
圭介は走ってナイトジャマトの攻撃を躱し、ブーストライカーをぶつけた。
『REVOLVE ON』
圭介:いって…けど、大成功!
高速で走り、ナイトジャマトの背後に回る。
圭介:いける!
ナイトジャマト:ジャッ!!
圭介:ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!
ナイトジャマトの攻撃をくらい、変身解除してしまう。
生身でナイトジャマトの攻撃を躱していく。
○○:…変身!
『MAGNUM』
一紫:何をする気だ?
圭介:ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!
圭介:ぐっ…
満身創痍の圭介にナイトジャマトの攻撃が迫る。
○○:はあっ!
圭介からナイトジャマトの攻撃を守った。
『SECRET MISSION CLEAR』
一紫:はあ?
ひかる:ええ?
圭介:どういうこと…?
○○:このゲームの攻略に本当に必要なアイテムだ
○○:ラスボスに見つかってくれて、サンキュー!
圭介:俺をその気にさせたのは…そのアイテムを手に入れるためか?
○○:また、化かされたな
圭介:そんなにゲームが楽しいか!?世界がピンチになってるこんな時に!!
○○:世界は俺が守る。理想の世界を叶えるついでにな!
『SET』
『NINJA』
『READY FIGHT』
○○はギーツ ニンジャフォームに姿を変える。
○○:さあ、ハイライトだ!
○○は手で印を結び、空中でサボテンジャマトを囲むように分身した。
『ROUND 1・2・3』
『FEVER』
『TACTICAL FINISH』
○○:はあぁぁぁぁぁぁぁっ!!
『REVOLVE ON』
○○:終わりだ!
『NINJA STRIKE』
○○:はっ!
ひかる:蹴った!
蹴られた缶をナイトジャマトはキャッチし、ナイトジャマトは姿を消した。
ひかる:これで終わり?
一紫:いや、まだだ
○○:ああ。まだジャマーエリアが解除されていない
ツムリ:その通り。ゲームは終わっていません。ジャマーエリアの外まで缶を飛ばさなければ、ラスボスに缶を回収されて何度でもゲームが続きます
一紫:おい、何でニンジャバックルなんてものがあるって知ってた?
○○:お前らとはゲームの経験も知識も違うからな
圭介:…
○○:そんな顔すんな。世界は俺が守ってやるよ
○○:(後は世界を救うだけだな)
○○:(また、化かされたな)
圭介:もう…信じない…君のことは…
圭介は気を失った。
ひかる:圭介!?
To be continued...
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