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仮面ライダーギーツ 3話「邂逅Ⅱ:ゾンビ狩り」

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圭介:デザイアグランプリ。それは正体不明の怪物、ジャマトから世界を守るため、仮面ライダーになって戦うゲーム。最後まで勝ち抜いたものは理想の世界を叶えられる。だけど…

圭介:早くもジャマトにやられた退場者が出てしまった

ツムリ:デザイアグランプリのことを公にするのは禁止ですよ

圭介:びっくりしたぁ…

ツムリ:違反すれば、即脱落となってしまいます

圭介:言ってない、言ってない。思い出を記録してるだけ

ツムリ:…他人に公開しなければセーフです

圭介:あの…!ゲームに勝ち残ればジャマトにやられた人も復活させられるって言ってましたけど…平さんは今どこに?

ツムリ:それは…ジャマトにしか分かりません

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森田伊留美:はしたない配信チャンネルはもう辞めなさい

ひかる:でも、チャンネル登録者数1000万人超えてるし、毎日見てるよってコメントしてくれる方、いっぱいしますし…

伊留美:どこの馬の骨かも分からない、好奇の目に晒されるだなんて、耐えられません。あなたは世界一、幸せになるために生まれてきたのです。お願いですから、ママの言う通りにしてください

ひかる:…はい

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「世界よ。俺がスター・オブ・ザ・スターズ・オブ・ザ・スターズだ!的野○○!!」

○○:俺はここにいる。例え、あなたが気づかなくても…。必ず見つけてみせる

○○はコインを見つめ呟くのだった。

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翌朝、圭介は平の会社へ赴き、部下と話をしていた。

部下:平部長が無断欠勤なんて、一度もなかったんですが、行方不明になり、ご家族も警察に届けを出したらしくて…

圭介:そうですか…今日はありがとうございます

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ひかる:現在、家出作戦49戦49敗中。50回目の今回こそ成功させるよー!

ひかるは家出配信を行い、ダンスを踊っていた。

??:こんなとこで何やってんだ?

ひかる:ちょ、ちょ、ちょ、ちょ!え…?

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女子高生1:えっ…!?えっ!?ひかるちゃんと○○様がコラボ!?

女子高生2:絵面が豪華すぎてエグい!!

墨田:…

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○○:家出の生配信?

ひかる:そう。ひかるのノンフィクション生配信

○○:なんでそんなことやってんだ?

ひかる:自己表現だよ。運命の人に私を見つけてもらいたいの

○○:…ふ〜ん

SP:オジョウサマ、オウチニカエリマショウ

ひかる:えっ!?なんでここに居るってバレたの!?

○○:そりゃあ、生配信してるからな

ひかる:あ、そっか

SP1:○○サマ!

SP2:サインクダサイ。ソシテ、オジョウサマ八コチラへ

○○:いいぜ

ひかる:それどっち!?サインが?私が?

すると○○のスパイダーフォンに連絡が入る。

○○:デザイアグランプリからのお呼び出しか

○○はSP達にサインをし、ひかると一緒にカフェを出た。

SP1:オジョウサマー!

SP2:オマチクダサーイ!

○○:あっちだ!

○○とひかるは物陰に隠れ、ドライバーを装着した。

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ツムリ:新たなジャマトが現れました。これより、デザイアグランプリ、第二回戦、ゾンビサバイバルゲームを始めます

小金屋:ゾンビ?

ツムリ:現在、ゾンビジャマトの集団が郊外へと近付いています。過去の傾向から、ゾンビの群れが出現するのが3回

ツムリ:つまり、第3ウェーブまでに市街地へ到達されたら、大勢の市民がゾンビに感染。大惨事になるでしょう

墨田:じゃあ、第3ウェーブまでゾンビを全滅させ続けろってこと?

ツムリ:はい。そしてこのゲームはスコア対決になります。ゲーム終了時、スコアが最下位だった1名は強制的にリタイアとなります

圭介:あの…ゾンビに感染ってまさか…

ツムリ:いずれゾンビになりますのでご注意を

一紫:ハズレバックルしかなくて、怖気付いたか?

○○:ハッ…まさか。俺と勝負するか?

○○:もし俺の方がスコアが上なら、お前のバックルをいただく

一紫:いいだろう。俺が上なら、お前が持ってるバックルを全部貰う

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一同はジャマーエリアにワープした。

一同:変身!

一紫:はあっ!

一紫はゾンビブレイカーを使い、次々とゾンビジャマトを倒していく。

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圭介:あっ!今のうちに!

圭介は森にいた3人の一般人が逃げるのを手助けした。

『SECRET MISSION CLEAR』

圭介の頭の上にボックスが現れた。

圭介:ブーストバックル!

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墨田:ふっ!はっ!

墨田は建物の屋上からゾンビジャマトを狙撃していく。

ひかる:にゃぁぁ〜〜〜!!

ひかるはレイズハンマーでゾンビジャマトを叩いていくも直ぐに立ち上がってくる。

ひかる:何で倒れないの!?助けてパンダさん!

墨田:ライバルを助けるバカが何処にいる?

○○:貸してみな

○○が現れ、ひかるの持っているレイズハンマーでゾンビジャマトの頭を殴った。

するとゾンビジャマトを撃破できた。

○○:ゾンビの弱点は頭って、昔から相場が決まってる

ひかる:なるほど。だから倒れなかったんだ

墨田:…チッ

その時、墨田の背後にはゾンビジャマトが近付いていた…

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○○:これは使えるな

○○はレイズウォーターをドアに突き刺し、水を放射した。

ひかる:助けて〜!!

ゾンビジャマトがロッカーから現れる。

○○:そろそろか

○○はレイズウォーターを引き抜き、飛び上がった。

○○達が戦っていた工場内に大量の水が流れ込み、ゾンビジャマトを一掃した。

○○:ゾンビ、大量

ツムリ:(第1ウェーブ、終了です!!)

ひかる:先に言ってよ…

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ギロリ:皆様、お疲れまさでした。第2ウェーブが訪れるまで、ご自由にお過ごしください

一紫:この俺が…負けた…

○○:約束だ。これは貰う

○○:返して欲しければ、これで俺のスコアを抜いてみせろ

ゾンビバックルを取り上げ、ウォーターバックルを渡す。

小金屋:なあ、青年、ハズレ武器でどう戦ったんだ?

圭介:ゾンビは一体も倒してませんよ。襲われてる人達を助けただけです

小金屋:その手があったか!憎いね〜好青年!

ひかる:ああ…最下位とかヤバいんですけども!ねぇ!ガチャとか課金とかないの?

ギロリ:ゲームでの活動時間に応じて配られるデザイアマネーでコスチューム等をお楽しみいただけます。が、バックルなどの装備品は実装されていません

ひかる:えぇーーーっ!?

墨田:金持ちの道楽かよ。欲しいものならなんでも手に入るくせに。なんでこのゲームにいるんだよ

ひかる:う〜ん…お金じゃ、手に入らないモノがあるから?

小金屋:なになに、デザイアカードになんて書いたの?

ひかる:私は、「運命の人に出会える世界」!

圭介:運命の人?

ひかる:白馬に乗って、私を連れて行ってくれる王子様!

墨田:そんなことのために命懸けるか?普通…

ひかる:恋はいつだって、命懸けでしょ!

墨田:ウザッ!

サロンを出ていく。

圭介:そんなギスギスしないで仲良くしましょうよ!

○○:その必要は無い。全員ライバルだからな

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墨田は通路に一人でいる一紫に声をかける。

墨田:ねぇ、的野○○ってヤツに何か恨みでもあるの?やけに対抗心燃やしてたけど

一紫:仮面ライダーは全員、俺の敵だ

墨田:ふ〜ん…なんか訳ありみたいだね

一紫:他人の詮索より、自分の心配したらどうだ?

墨田:そっちこそ、ギーツに装備取られてたみたいだけど

一紫:黙れ。時期に取り返す

墨田:僕と手を組まない?これ、貸してあげてもいいけど

一紫:何が望みだ?

墨田:…

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ひかる:うわああーーっ!?

ひかるはデザイアマネーを使い、コスチュームチェンジを楽しんでいた。

ひかる:楽しいーっ!

○○:ナーゴ、お前が望んでいるのは本当に恋か?それとも…

ひかる:それは秘密

圭介:ひかるちゃんの家、死ぬほど掟厳しいらしいよ

海月:(ひかるちゃんの家ってさ、森田財閥っていう大金持ちで、家の掟が厳しいらしいの)

海月:(噂だと、友達と遊ぶのも、外食も、恋愛も禁止だって。あんなに可愛いのに自由に恋愛も出来ないなんて可哀想だと思わない?)

圭介:(…そうだね)

海月:(ちょっと!真面目に聞いてるの?)

圭介:(聞いてないよ。その話するの何回目だよ!)

圭介:大丈夫。諦めなければ、君の願いはいつか叶うよ

ひかる:気持ちだけでなんとかなるって本気で思ってるの?

圭介:えぇ…?それは…

○○:だから命だって賭ける。理想の世界を叶えるために

ひかる:…

サロンに電話が鳴り響く。

ギロリ:第2ウェーブのジャマトが来ました

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小金屋:誰かぁ!ゾンビに襲われてる人居ませんかぁ!?

圭介:スコアが欲しいからって、不謹慎なこと言わないでください!

ひかる:うわぁぁぁぁぁぁっ!!

ひかるにゾンビジャマトが襲いかかる。

墨田:ふっ!

ひかるに襲いかかるゾンビジャマトを銃撃した。

墨田:大丈夫?さっきは言い過ぎたよ。実は君のファンでさ

ひかる:え?いきなりツンデレ?

墨田:僕が君のSPになるから、一緒にスコアを稼ごう

○○:…

一紫:よそ見してる場合か?

一紫:何がスターだ。チャラチャラした世界を叶えやがって

○○:何を叶えるかは勝者の特権だ

『SET』

パチンッ!

○○:変身!

『ZOMBIE』

『READY FIGHT』

○○はギーツ ゾンビフォームに変身した。

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ひかる:ダパーン君!全力で行くよ!

墨田:あぁ…そうだねぇ…

墨田はひかるを背後から銃撃した。

ひかる:うわっ!?

『参加者への攻撃は違反行為です。スコアを減点します。』

ひかる:ちょっと、なんで!?

墨田:世間知らずのお嬢様だな。世の中の人間が、皆、お前のために存在してると思ったら大間違いだ。このまま噛まれて、スーパーセレブゾンビにでもなってろ!

○○:はあっ!

墨田の銃撃をひかるから守った。

○○:目には目を。ゾンビにはゾンビを…ってな

○○:見逃すなよ。このサプライズムーブ

○○:ふっ!はっ!はあっ!

『POISON CHARGE』

『TACTICAL BREAK』

○○:はあっ!!

墨田:いいとこだったのに…邪魔するな!

墨田は○○に向けて銃撃するも○○は顔を傾けて躱した。

『参加者への攻撃は違反行為です。スコアを減点します。』

○○:そっちがその気なら、手加減はしない

墨田は○○に銃撃を放っていく。

○○は墨田の銃撃を躱す。

『REVOLVE ON』

○○:さあ、ハイライトだ!

○○は走り出し、墨田に回し蹴りを叩き込む。

『ZOMBIE STRIKE』

○○:はあっ!!

墨田は吹き飛びながら変身解除した。

一紫:血迷ったか?参加者を攻撃したら減点だぞ

○○:フッ…それはどうかな?

○○はスパイダーフォンを見せる。

一紫:減点になってない…何でだ?

○○:あいつはゾンビに噛まれてる

一紫:なぜ分かった?

○○:ゾンビの集団がナーゴだけを狙って、ダパーンを襲わなかった

○○:ゾンビだと認識されてたからだ

墨田:くっそ…

○○:自分が襲われないと分かってて、ナーゴを道連れにしようとしたんだろ?

墨田:人生なんて…不公平だ…!

墨田:どんなに努力しても、ある日突然…!

墨田:不幸が向こうからやってくる…

墨田:その日を境に、俺の世界は終わった…

墨田:どいつもこいつも無茶苦茶にしてやりたかった

墨田:(みんな滅べばいい…)

ひかる:だったら、大好きなバスケが思いっきり出来る世界って、デザイアカードに書けばよかったのに

墨田:もうどうだっていいんだよっ!!

圭介:そんなこと言うなよ。より良い世界にするためのデザイアグランプリだろ?

○○:いや、どんな世界を願おうが自由だ。かつてこの国も、争いの末に天下統一が果たされた。このゲームで正しいのは生きて勝ち抜くこと…それだけだ

ツムリ:皆様、第2ウェーブ、お疲れ様でした。今回も街の人々は救われました。しばらくゆっくりお過ごしください

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サロンに戻り、休息をとる参加者たち。

ひかる:はぁ…はぁ…

バタッ

ひかるが突然倒れた。

圭介:大丈夫!?…えっ…

小金屋:この子も噛まれてる!

墨田:フッ…ご愁傷サマ

一紫:むしろここまで、よく残れた方だ

サロンを出る一紫に着いていく墨田。

ひかる:私…ここで退場かな…

○○:いや。まだゲームは終わっていない

To be continued...

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