仮面ライダーリバイス第49話「戦いの果て…残ったのは悪魔だけ」
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箱の中へ片付けられる大園家の家族写真。全ての写真から○○の姿が消えていた。
バイス:はぁ…
いきなりため息で始まっちゃってごめんよ…○○と俺っちの活躍でギフを倒して、やっと平和にやったんだけどさ…。家族を守るために俺っちと契約した代償で○○は変身する度に、家族との思い出を忘れてしまう。それなのに○○ってやつは、自分を犠牲にして戦い続け…とうとう家族全員の記憶を綺麗さっぱり、忘れちまった…
バイス:世界を守って、めでたしめでたし…ってならないのが、ヒーローの宿命だけどさ…今、俺っちが○○にしてやれることは…これしかない
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リバイ:バイス!どうしてこんなことに!
バイス:全部…全部、俺のせいなんだよ!
バイス:だが!俺はお前が生んだ悪魔だ!つまり、お前のせいでもあるんだよ!
リバイ:だったら…俺が終わらせる!うおおおおおおーーっ!
〜〜〜〜〜〜〜〜数日前〜〜〜〜〜〜〜〜
バイス:ひゃっほーっ!しあわせ湯名物、お笑い悪魔のバイスちゃんですよー!ハハッ!(ミ○キー風)いらっしゃいませーどうもー!
明美:バイスったら、すぐに調子に乗って、危ない真似するんだから。ねぇ○○?
○○:あっ…はい…。
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朝影:ヒロミ
ヒロミ:ん?
朝影:ありがとう。私を止めてくれて
ヒロミ:愛奈さんの墓参り。今度一緒に行こうな
朝影:ああ!
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老父:あれ?家族写真飾ってあったの、やめちまったの?
○○:ああ…そうみたいですね
明美:子供たちも年頃だし、雰囲気も少し変えようかなって…
老婦:仲良し家族が営む、ほら、下町の銭湯って感じがして私は好きなのよ
朝影とヒロミが銭湯から上がってくる。
朝影:○○。すまない。私のせいで…
○○:謝らないでください。俺が納得してやった結果なので!
朝影:力になれることがあったら、なんでも言ってくれ
○○:ありがとうこざいます
ヒロミ:○○。これからも俺たちはお前の仲間だ
バイス:俺っち感動。一生ついていきます!ヒロミの兄貴!仲間最高!仲間フォーエバーだね!
朝影:バイス、Foreverね
バイス:細かっ!
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家族団欒ですき焼きを囲む。
○○:美味しい…
明美:当たり前じゃない。我が家の看板メニューなんだからね
玲:そうなったのも、○兄がきっかけなんだよ?
渡:お祝い事の度に、兄ちゃんが今日はすき焼きだーっ!って
元太:そうそう。で、玲がこう言うんだよ
4人:バカの一つ覚えか!
○○:そ、そうなんだ…
元太:○○、遠慮しないでどんどん食えよ
○○:もちろんです
玲:○兄、敬語使わなくてもいいってば
○○:すいません…あ、ごめん…
渡:兄ちゃん。あんまり焦らなくて大丈夫だからさ
○○:俺…どんな感じだったの?
玲:どんな感じって?
○○:この家族の中で…俺はどうゆう存在だったのかな…って…
明美:そりゃもう、度が過ぎる程のお節介よ?
渡:俺たちが嫌がっても、しつこく世話を焼いてくるんだ
○○:…よし。みんな、どんどん肉食べよう!俺が焼くから!
バイス:(○○…)
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○○:俺…やっぱり、無理かもしれない…
バイス:○○…
○○:全然思い出せないよ…あの人達のこと…
バイス:弱気になるなんて、らしくないぞ?
○○:それだけじゃない。家族と一緒に…何のために戦ってきたか忘れちゃったみたい…哀れだよな…
〜〜〜〜〜〜〜〜翌朝〜〜〜〜〜〜〜〜
玲:なんか暗いけど…どうしたの?
明美:○○が…居なくなっちゃった
玲:えっ!?
元太:○○…
渡:どこに行ったんだよ…兄ちゃん…
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ヒロミ:元々、フェニックスの寮だった場所だ、好きに使っていい
○○:ヒロミさん。ありがとうございます
ヒロミ:いくらでも甘えてこい。明美さん達には俺から連絡しておくよ
朝影:バイス、ちょっとこっちに来てくれ
バイス:こんなところに呼び出してどうしたの…まさかっ!?愛の告白…!?
朝影:そんな訳無いだろ。君にも辛い思いをさせてすまないね
バイス:いや…俺っちの契約のせいでもあるから
朝影:その話なんだが、以前、君が言っていた事を思い出してね
バイス:(実はよう、リバイスとして戦う代償で、○○は家族との思い出を忘れてしまうんだ。タカちゃん。何とかならないかな?)
朝影:(君達が結んだ契約だろう?悪いが私には介入できない)
朝影:○○が家族の思い出を全て無くしたら、契約は終了するはずだ。もう、忘れるものが無いからね。だが、まだ君との契約が継続しているのは何故だ?
バイス:うーん…そんな難しいこと言われてもな…
朝影:せめて○○の記憶を取り戻すヒントになればいいと思ったが…
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買い出しにスーパーへと来た○○とバイス。
バイスの手にはシャチのビーチフロートがあった。
○○:ほんとにそれ使うんだな?
バイス:使う使う。絶対に使う。お風呂場で一緒に遊ぶんだもん
○○:子供か!
……
バイス:メロン、バナナ、オレンジ、ぶどうも入れちゃうもんね!
……
○○:目が…!痛い…!
バイス:ふへへーん!俺っちゴーグルしてるから大丈夫でーす!
……
バイス:カレー、お上がりよ!
カレーを一口食べる○○。
○○:辛っ!辛い辛い…!
バイス:ありゃ?辛かった!?
……
○○:まさか…自分の悪魔と2人で暮らす日が来るだなんてなぁ…
バイス:俺っちはめっちゃ、満喫してっけどよ
○○:お前ははしゃぎすぎだ
バイス:○○、約束する。俺っち、○○を絶対に幸せにするって
○○:な、なんだよそれ…こっちが恥ずかしくなるだろ…
バイス:なあ○○。俺っちたちは永遠に相棒だよな?
○○:いや…お前は相棒じゃない、家族だ
バイス:家族?ああ…!そうだよな…!
○○:だからずっと一緒だ。お休み、バイス
バイス:お休み、○○
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翌日、スーツに身を包む○○。
バイス:似合ってるじゃん。○○、かっこいい!
○○:バイトの面接だからな。気合い入れなきゃ
バイス:○○。俺っちがいなくても1人で平気か?
○○:当たり前だろ?いまさら、何言ってんだよ
バイス:へへへへーっ!ですよねー!気をつけてな!
○○:ああ!行ってきます!
バイス:行ってらっしゃい!
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○○:一生懸命働きますので、よろしくお願いします!
店主:君、実家が銭湯なんだ?
○○:はい
店主:この後さ、バイト入ってくれないかな?人手不足でさ
○○:合格ですか!?
店主:うん。屋台の頃からいうと30年ラーメン屋やってるけど、面接でスーツ着てきたの、あんたが初めてだよ!気に入った!
○○:ありがとうございます!
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その頃朝影とヒロミはパフェを食べていた。
朝影:う〜ん…最高のパルフェだ
ヒロミ:パフェだろ
朝影:パルフェさ
ヒロミ:パフェ!
朝影:パルフェ!
ヒロミ:パフェだ!
朝影:パルフェだ!
そこへバイスがやってくる。
ヒロミ:おお。バイス、遅いぞ
朝影:君も食べるかい?この…
朝影&ヒロミ:パルフェ(パフェ)を
ダンッ!
バイス:俺は…元の悪魔に戻る時が来た
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その日の夜、○○が帰宅するとバイスの姿は無かった。
『カレーあるから食えよ!』
○○:どこに行ったんだよ。せっかくケーキ買ってきたのに…
……
……
prrrrr…
○○:んっ…
○○:ぶーさん…おはようございます
ぶー📞:大変だ。今すぐしあわせ湯に来てくれ!
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○○がしあわせ湯に駆けつけると荒れた店内に玉木が倒れていた。
○○:ぶーさん!何があったんですか!?
ぶー:分からない。久しぶりに顔を出しに来たら、この有様だ
○○:玉木!しっかりしろ!
玉木:バイスだ…
○○:バイス…?
ヒロミ:○○、見てくれ
○○:これは…
○○:なにかの間違いですよね…?
朝影:昨日、バイスは私とヒロミの前に現れ、元の悪魔に戻ると…
ヒロミ:その時は冗談だと思ったが、まさかこんな…!
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元太:やめろ!バイス!
現場へ駆けつけた○○。
○○:バイス…。何やってんだよ!?
バイス:ハアッ!
元太:よくも俺の大切な家族を…!
『ヘラクレス!』
『Contract!』
元太:変身!
『仮面ライダーデストリーム!』
デストリーム:ハアッ!
バイス:フッ!ハアッ!
○○:バイス!俺たちの家に帰ろう!ほら、ケーキもあるから!
バイスはバイスタンプをアヒルのおもちゃに押印する。
バイス:フハハハ…!
『コモドドラゴン!ネオバースト!』
デストリーム:ハアッ!
バイス:アムアムアム…お返しだ!
バイス:いただきまーす!
元太:ぐわぁぁぁぁぁぁぁっ!!
元太:バイス…!
バイス:よう、相棒。お前も変身しろ
○○はバイスに歩み寄る。
元太:○○…!
○○:バイス…自分のしてることが分かってるのか?
バイス:もちろん!これが最初から俺が望んでいた形だ!ずーっと待ってたんだよ!お前の記憶が消えるのをな!
○○:俺の家族は…?みんなは…?
バイス:ウハハハハ…!ご馳走様!思った通り、超美味かったぜ!
○○:…
バイス:別にいいだろ!?どうせ覚えてねぇんだからよ。これでお前との契約は終わり。俺は自由になる!
○○:ずっと…騙してたのか…?
バイス:アハハ…悔しいよなぁ?
○○:覚悟しろ!
バイス:かかってこいよ
○○&バイス:変身!
○○はアルティメットリバイに、バイスはアルティメットバイスに変身した。
リバイ:ハアッ!
バイス:ハッハッ…どうした?世界を守った力はそんなもんかーっ!
リバイ:バイス!どうしてこんなことに…!
バイス:全部…全部、俺のせいなんだよ!だが、俺はお前が生んだ悪魔だ!つまり、お前のせいでもあるんだよ!
リバイ:だったら…俺が終わらせる!
リバイ:うおおおおおおーーっ!
元太:始まってしまった…
玉木:これで…よかったんですよね…?
ラブコフ:バイス…これしかないの…?
玲:やっぱり…こんなの無理…!
ひかる:玲ちゃん、バイスの気持ちを…無駄にしないであげて…
リバイ:ハアッ!
バイス:まだだろ!?もっと来いよ!
朝影:家族の思い出を全て忘れた○○とバイスの契約が終わらない理由。それは家族がまだ1人、残っているからだ
ヒロミ:○○が、バイスの事を本気で家族だと思っている
朝影:この戦いによって、○○は家族であるバイスを忘れ、バイスを忘れると言うことは、契約自体が存在しなかったことになる。それが2人の契約満了となる
ヒロミ:契約満了となれば、○○の記憶は戻るかもしれないが…
玉木:バイスは…
元太:俺たちはただ祈ろう。○○とバイスのために
リバイ&バイス:ハッ!
バイス:これでお前との家族ごっこも終わりだ
リバイ:悪魔は嘘つかないんじゃなかったのかよ!?
バイス:俺はな!やっと自由になるんだよ!!お前とは永遠におさらばだーっ!
リバイ:グハッ!
バイス:もっとだ!○○!もっと!もっと本気で来い!
リバイ:バイス…!俺は、お前を信じてたのに!
リバイ:うわああああああーーっ!
To be continued...