仮面ライダーリバイス第31話「幻想の導き、夢のあとさき」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
玉木:これはラフレシアです。植物のバイスタンプは珍しかったので、覚えています
渡:確か、強烈な香りで昆虫を呼び寄せて、花粉を運ばせる世界最大の花…
玲:○兄は眠ってるの?
渡:これは睡眠じゃない。幻覚を見てるんだと思う
昴:あのデッドマンと戦った時に、攻撃を受けたのかもな
玲:待ってても治るか分からないし、一刻も早くあのデッドマンを倒さないと
玉木:確か○○さんはシーソーって人を疑ってた…
昴:違う!シーソーはそんな奴じゃない!
渡:でも、あの場にいたなら調べる必要があります
渡は宗谷の消息を追っていった。
玉木:皆さん!街でデッドマンが!
玲:後はお願い。デッドマンを倒してくる!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
幻想の中にいる○○はグランドに立っていた。
○○:バイス、気をつけろ。やっぱり何か変だ
バイス:また敵が出てくるかもしれない雰囲気ぷんぷんだな
グランドにジャージ姿の宗谷が入ってくる。
○○:宗谷…?そうか、ここは…
○○(待てよ!宗谷!)
○○の後ろからジャージ姿の○○がすり抜けていった。
○○と宗谷は仲良く準備運動をしていた。
○○:ここは俺の過去だ…!
バイス:○○、何か思い出した?
○○:いや…でも、俺と宗谷には夢があった。必ず叶うはずの大きな夢が…!
練習で○○と宗谷は敵味方に分かれ、練習試合を開始した。
昴:(おい、○○!シーソー!試合だと思って本気でやれ!)
宗谷にボールを奪われた○○は取り返そうと走り出す。
○○:!ダメだ!
スライディングタックルにいった○○の足が、宗谷の足に直撃した。
宗谷:ぐあっ…!あぁぁぁぁ…!
宗谷!大丈夫か!?
宗谷!しっかりしろ!
○○:…
心配し、宗谷に駆け寄る部員たち。○○は声も出せないぐらいにショックを受け立ち尽くすしか出来なかった…
○○:そうだ…俺は宗谷に大怪我をさせたんだった…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『コブラ!』
玲:変身!
『仮面ライダー!蛇!蛇!蛇!ジャンヌ!』
玲はジャンヌに変身し、ラフレシア・デッドマンと応戦する。
?:…
ジャンヌを近くの建物の屋上から見守る人物がいた…
ヒカリ:アギレラ!玲さんに固執するのはやめろ!
アギレラに銃を向ける。
アギレラ:あははは…ウケる。2人とも玲ちゃんのストーカーだ?
ヒカリ:僕は玲さんを守っているだけだ…お前と一緒にするな
アギレラ:私は玲ちゃんに大事な用があるんだ
ヒカリ:…どんなようだ?
アギレラ:私の願いを叶えてもらうの
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
フェニックスベースでジャンヌとデッドマンの戦闘を赤石は見ていた。
赤石:ギフの影響でデッドマンが凶暴化してるようだ。諸君らは街に流出しているバイスタンプの回収を急ぐんだ!
隊員達:はっ!
隊員達が出ていくと赤石の隣に悪魔が姿を現す。
?:ギフが復活したというのに、随分と回りくどいな
赤石:人間社会には手順というのがあるんだよ。それに、君のためでもある。べイル
べイル:ほう?
ひなの:…?
ひなのの目には1人で話している赤石が映っていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○○:(本当にごめん)
宗谷:(治っても今まで通りのプレーか出来るか分からないってさ。ヤブ医者だな笑)
○○:(俺のせいだ…。宗谷がプロになれなかったら…)
宗谷:(もういいから謝るなって!)
○○:(俺…もうサッカーする資格ないよ…)
宗谷:(ダメだ。○○、お前はサッカーを続けろ)
○○:(宗谷…)
宗谷:(俺の分まで頑張ってくれ。約束だからな)
○○:(俺…、絶対プロサッカー選手になるから!約束する)
そう約束し、○○は病室を出る。
宗谷:(うぅぅぅ…くそっ…)
○○:(うぅぅぅ…)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『リバディアップ!』
『Ah~!クジャク!ダダダダーン!』
ラブコフが武器に変化するが…
ギフの覚醒による影響で失敗し、そのまま落ち、ジャンヌが下敷きになった。
ジャンヌ:重い…
ラフレシア:ガァァァァァァァァッ!!
ラフレシアは異臭攻撃を放つ。
ジャンヌ:うわっ!
ラブコフ:うぇぇぇぇぇぇ〜!!!!
ラブコフは吐きながら走り回り、電柱に激突した。
ラブコフ:臭ぇ… チーン
ジャンヌ:ラブちゃあああああーーん!!
ジャンヌ:よくもラブちゃんをーっ!ハアッ!
飛び込んでくるジャンヌを大きな花弁で捕まえた。
プゥゥー
ジャンヌはガスを直接浴び、動かなくなった。
ジャンヌ:はっ…!お花畑は?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
渡が宗谷の住んでいるマンションへ行くと、宗谷が倒れていた。
渡:宗谷さんも被害者なのか…
prrrrr…
渡:はい
朝影📞:カラテガールがピンチだ。フォローに回ってくれ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○○:(はっ!)
宗谷と「プロサッカー選手になる」という約束を守るため、必死に練習に励む○○。
○○:(あぁぁぁぁっ!!くそっ!!)
宗谷:(……)
松葉杖を付きながら影で見守る。
○○:宗谷を怪我させてしまった罪悪感に耐えられなくなった俺は、ただ練習に没頭した
バイス:正直、見てられなかったぜ。あのころの○○は…
○○:宗谷の夢を背負った俺は次第にそのプレッシャーに押しつぶされ、そして…サッカーを辞めたんだ
○○:なんで忘れてたんだ…こんな大事なこと…!
○○:バイス。記憶が消えていたのは契約が原因なんだろ?
バイス:あの時は、俺も○○の力になりたくて…ごめん!
○○:違う…本当は俺が願ったんだ…何もかも忘れたいって…!
バイス:○○…!
その時、幻想の中に宗谷が○○の前に現れた。
○○:宗谷…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ジャンヌ:ハッ!ハアッ!
ジャンヌは○○と同じように幻想の世界に囚われており、壁を殴っていた。
渡:玲…!
『ホーリーウイング!』
『Wihg to fly! Whig to fly!』
『ウイングアップ!』
渡:変身!
『ホーリーアップ!』
『Wind! Whig! winning!』
『ホーリー!ホーリー!ホーリー!ホーリー!ホーリーライブ!』
渡はホーリーライブに変身し、ラフレシア・デッドマンに立ち向かう。
ライブ:ハッ!ハアッ!
ラフレシア:ガァァァァァァァァッ!!
苦戦するラフレシアは自信を強化した。
ライブ:なに!?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○○:宗谷…すまなかった。俺は現実から目を背けて、逃げたんだ
宗谷:本当に覚えてなかったんだな
○○:でも…どんなに辛くても、これだけは逃げちゃ…忘れちゃダメだったんだ…宗谷…本当にごめん…!
宗谷:じゃあ、俺も謝らなきゃな。俺の言葉がお前を十字架に縛り付けてたんだ。その事に、全然気付いてなかった。俺の方こそ、ごめん
宗谷:なぁ○○。ストライカーに取って一番必要な能力が何か知ってるか?エゴイストである事だ。チャンスを逃さずに絶対に自分が決めるという覚悟だ
○○:宗谷…!
宗谷:仮面ライダー…頑張れよ!どっちが先にテッペン取るか勝負だな
○○に向け拳を突き出す。
○○:おう!
向けられた拳を合わせる。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○○:…
○○は現実世界で目を覚ました。
昴:○○。終わったか?
○○:はい
昴:スッキリしたか?
○○:はい!
○○:昴先輩…貴方が犯人だったんですね
昴:…ああ
ラフレシアプロトバイスタンプを取り出す。
昴:このバイスタンプを使えば、幻覚の中で過去の記憶を掘り起こす事が出来るんだ。同窓会で一輝がジーコを怪我させた理由を覚えてない理由は分からなかったが、一輝は嘘をつくような奴じゃない
○○:でも、バイスタンプを使ってまでどうして…?
昴:あの日、コーチをしていたのは俺だ。2人の若者の未来を潰してしまった責任は俺にある
○○:だからって…!昴先輩が罪を背負う必要はないじゃないですか!
昴:分かってるさ。でも…逃げちゃいけないと思った
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
写真を見つめる宗谷に昴から着信が入る。
昴📞:おう。すまないシーソー。今日の仕事なんだけどさぁ、俺、急に行けなくなっちゃってさ。俺の役、代わりにやってくれないか?
宗谷:…分かりました
昴📞:プロデューサーには俺から伝えとくからさ
宗谷:昴さん…。ありがとうございます
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
昴:思いっきりシュート決めてこいよ
昴:○○、ラフレシア・デッドマンを止めてくれ。そこまで凶暴なやつじゃなかったのに…!
○○:任せてください!
昴:全部カタがついたら…またサッカーしようぜ!
フェニックス隊員に連行されていった。
○○:ありがとうございましたーーっ!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
昴の代わりにカオスメサイアというアニメのアフレコにやってきた宗谷。
お願いヒイロ。早く来て!
人間のもっとも愚かなところは、諦めの悪いことだ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ライブ:ハッ!
(どいつもこいつも簡単に奇跡が起きると信じている。まったくのおめでたい連中だぜ)
(おめでたいのはアンタよ!私たち人間が簡単にあきらめない理由、それはね、いつもヒイロが遅れてやってくるからよ!)
2人の声優の視線が宗谷に向く。
○○&宗谷:待たせたな!(待たせたな!)
○○はリバイスドライバーを装着した。
『サンダーゲイル!』
『Come on! サンダーゲイル! GO!』
『Come on! サンダーゲイル! GO!』
○○:変身!
『一心同体!居心地どうだい?』
「超ヤバイっす!豪雷と嵐でニュースタイル!」
『「仮面ライダー!リバイス!」』
○○は仮面ライダーリバイスに変身し、ラフレシア・デッドマンと対決する。
宗谷:(たとえ過ちを犯しても、俺はもう逃げない!)
リバイス:ハッ!ハアッ!
宗谷:(どんな困難が訪れても、俺は絶対に諦めない。誰かのヒーローでいるために!)
リバイス&ライブ:ハアァァァァッ!!
ライブはローリングバイスタンプで描かれた属性を通過しながら攻撃する。
ライブ:ハアァァァァッ!!
リバイス:オラァァァァァァァッ!!
ライブの銃撃に吹き飛ばされたラフレシア・デッドマンをリバイスは真上からパンチを浴びせる。
『サンダーゲイル!』
「エナジー!」
○○&宗谷:一気に行くぜ!(一気に行くぜ!)
『ペインティングフィニッシュ!』
リバイス:ハアァァァァーッ!!
ラフレシア・デッドマンを撃破した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
堀川:大型新人現るって感じだな
伊藤:堀川さんもうかうかしてられないですよ
伊藤美来
堀川りょう
堀川:おおー!相変わらず毒舌だなぁ!
伊藤:そうですか?
堀川:じゃあ、頑張って
伊藤:よろしくね
2人は去っていく
宗谷:ありがとうございました
プロデューサー:宗谷君。良かったよ!最高!
宗谷:なんだか、親友がすぐ側で応援してくれた気がして
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
宗谷:…
1人、サッカーグラウンドに立つ宗谷の足元にサッカーボールが転がってくる
○○:よっ!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
その日の夜、○○は家族写真の中から自分の姿だけが変えていることに気づく。
○○:なあ、バイス…説明してくれないか?
バイス:18年前のあの日に、俺は○○と契約した
バイス:(俺っちと契約すれば、お前の代わりの家族を守ってやる。その代わり、記憶から無くなっちゃうけど、いいよな)
○○:つまり…写真から俺の姿が消えてるのは…
バイス:俺が力を貸すと、その代償として、記憶や思い出が消えるって事になる
○○:じゃあこのまま戦い続けたら…
バイス:大好きな家族の事を…忘れちまうかもな
Fin.