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ストリップを観た!!!

人生で初めてストリップ劇場へ行ってきました!
忘年会で友人の話を聞いて俄然興味が湧き、年明け早々に連れていってもらいました。まさか新年1発目の集まりがストリップになるとは。景気がいいね~

まずストリップというと、踊り子である女性たちが音楽に合わせ服を脱いでいくショーを指します。カテゴリ的には性風俗にあたる、らしい。が、今回行ってみて、私は極上のエンターテインメントだと思いました。
人生でそうそうない刺激的でウルトラハッピーな体験だったので、この気持ちを残すべくいまこの記事を書いています。
というか、年内にまた誰か誘ってリピートしたい。それくらい魅了されてしまいました!

劇場へ

友人2人と合流して腹ごしらえをした後、その日最後の公演を目当てに入りました。向かったのは浅草ロック座。ストリップ劇場の中ではかなり歴史が古く、人気のある劇場だそうです。

劇場、交番の斜め前にあってびびった

受付で静かにお金を渡して、静かにチケットを受け取り、いざ劇場内へ・・・

ちなみにこの日の公演は、一般6,000円でしたが女性は割引されて4,000円でした。さらに20:15以降に入場すると最終回割というのがあり、男性も同じ4,000円で入れました。
チケットは公演ごとではなく入場券なので、早い時間から入れば1日に4公演観続けるなんてことも出来るみたいです。

劇場内の座席は100席ほど。前にメインステージがあり中央に花道が伸びていて、先端に円形のステージ(これを盆と呼ぶらしい)があります。アイドルのオタクなのでまずステージ構成を見がち。
人入りはまばらだったものの、平日夜でも30人くらいは入ってました。観客のほとんどが男性でしたが一人で来ている女性もちらほら。
我々3人は盆ステージ前3~4列目あたりを確保しました。メインステージからは若干距離があるものの、位置的にはドセンで良いところに座れました。

ステージの様子はこちらの記事がわかりやすかったです。劇場内は撮影禁止なので写真が載っているのはかなりレアな気がする。
※2015年の記事なので料金等は若干変わってます

レポ的なもの

ショーは一人12分程の持ち時間があり、前半はステージ全体を使ってダンスや殺陣などのパフォーマンス、後半は盆へ移動してストリップ、という構成になっています。これを踊り子さんの人数分繰り返すわけです。この一人ひとりのショーの単位を「景」と呼ぶそうです。
私が行った公演は7景まであって、4景と5景の間に休憩がありました。

(1/18追記しました)
どうやらストリップファンの方が読んでくださっているようで・・・!
レポは鑑賞から1週間以上経ってから書いているので、所々記憶違いがあるかもしれません。暖かく読み流してもらえたら幸いです。

・イントロ
OverTure的な、最初に数人のダンスコーナーがありました。ただ後々の個人ショーが楽しすぎて正直ここの記憶があまりなくて。白鳥さん、花井さん、永澤さんの3人が出ていた気がする・・・
ただステージとか照明の凝り具合に驚いて、この時点で期待感がすごかった。

・1景 白鳥すわんさん
この日見た踊り子さんの中で一番好き!
目力が強くて、ダンスにキレがあって表情豊かで、とにかく目が合う、合う!
あまつさえウインクまでいただいてしまった。ストリップショーってレスいただけるんですか・・・!?ちょろいので好きになってしまいました。女性の私をも遠慮なく誘惑してくれるところに痺れた。
(後々同行した友人に聞くと、全員自分へのレスだと思ってました。私だと思うんだけどな~???)

撃ち抜かれて惚けてしまい実はショーの記憶がないです。黒の衣装でパワフルなステージでした。ストリップ中もすごく目が合った、気がする。人生初のストリップで、顔を見て目を合わせるか、肉体を見るべきか迷う瞬間がありました。
客席に目線を投げて積極的にコミュニケーションをとるのって、パフォーマンスに余裕がある人だからこそ出来る芸当だと思っていて。王道ど真ん中プロアイドルのライブに来たような感覚になりました。まあ盆の上で全部脱いでるんですが。めっっっちゃ美しかったです!

・2景 沙羅さん
儚くて美しいお姉さま。言語化するのが難しいんですが、プリズムスタァで例えると太刀花ユキノジョウみたいな・・・女神のような妖精のようなコンセプトの衣装が綺麗で、見入ってしまいました。

もうこの1景→2景の時点でコンセプトの幅広さに打ちのめされて、これはプリズムショー(*)なんだな、と思うようになりました。1景は【洋】【動】【陽】【楽】だったのが2景では【和】【静】【陰】【哀】で、振り幅が半端ないんです。
盆の上でそろりそろりと脱ぎが始まってから、決めのところで美しいポージングをしてくれるんですが、これももうプリズムジャンプに見えてきて・・・
ポージングが決まると客席から拍手が起こり、ステージ横からリボンが飛びます。良いジャンプ決まったなー!とか、3連続来るか!?みたいな高揚感。どんどん世界が輝いて見えてきます。

(*)プリズムショーの概念がちょっとだけわかる動画

・3景 花井しずくさん
任○堂の某有名ゲームのコンセプトで、アゲアゲポップなショーでした。めちゃくちゃ華奢なのにアクロバティックな動きをされていて、身体能力がエグい・・・!
脱ぎはイケイケ洋楽とギラギラ衣装+露出で、こんなん嫌いなやつおらんやろ!と。完全にストリート系でした。あと洋楽ゾーンで私の好きなK-POPグループの曲がリミックスされてて、人知れず気付いてしまった時の興奮がすごかったです。花井さんの推しが誰か気になってしまいました。(選曲は踊り子さんがされるのかな・・・?)

・4景 原美織さん
からくり人形コンセプト。原さんがお人形役でダンサーさんが人形を操作する黒子という役だったんですが、序盤お人形がマジで瞬きしないし人工的な動きしかしないのでビビりました。役者としてのスキルが高すぎる。

着物をしっかり着付けられていて、黒子が人形を少しずつ脱がしていくのが良かったです。帯を引っ張ってくるくる回るやつも見られました。古き良き浪漫・・・

・休憩
ここで10分程休憩。休憩中はメインステージの幕に踊り子さんたちの寸劇(?)映像が流れてました。
ロビーにその日のショーの構成が書かれた紙(香盤表というらしい)が置かれていたのでもらってきて、友人たちと推し誰~?みたいな会話をしたり。

入場券と香盤表

・5景 鈴木ミントさん
メンズアイドルコンセプト!ご本人青髪ウィッグ+他のダンサーさんも男装して某男性アイドルグループの曲を踊るという、アカデミー系ど真ん中。手拍子を煽ったり投げキスしたり、アイドルライブ感があってとにかく楽しかった!無限ハグ跳んでくれそう!

ミントさんは背が高くて中性的でスタイルの良い方で、脱ぎコーナーはいちばん変な気持ち(?)になりました。ネクタイ+丈短めのジャケット+ロングブーツ、でも中には何も纏っていない、という・・・脚がすらりと長かったなあ・・・
ここまで来るとショーの完成度だけでお腹いっぱいになってきていて、もうストリップなしでも十分満足よ・・・という気持ちも芽生えてきてました。
でも出されたらしっかり見る。見ないと失礼なので。脚、長かったなあ。

・6景 永澤ゆきのさん
武士コンセプト。ロングポニテに白い着物に黒の袴だったかな?色うろ覚えだけど、黒い紐を口にくわえてたすき掛けをするシーンが刺さった。
太刀と小さい刀で殺陣をしていて、もしかすると刀剣のゲームをモチーフにされてるのかも、と。曲も特定は出来なかったんですが2.5ミュージカルっぽいものを使われてました。

あと、肉体が一番すきでした。ショーでは武士なんですが、脱ぐと肌が白くてふわふわしていそうで、なんだかルノワールの絵にありそうな質感だなあと思ったりしました。
今回は切ない雰囲気だったので、きゅるきゅるかわいい系のショーをする永澤さんも見てみたいです。

・7景 南まゆさん
スタイル抜群!腕も脚もすんごい細いのに筋肉がついていて、K-POPアイドルみたい・・・となりました。赤い衣装とヒールがばっちり似合っていて、脱ぐまでのじらす動きとか視線誘導?もうまくて。あらゆる所作が画になる・・・プロを感じる方でした。フィナーレでのうさ耳が似合いすぎてて終盤はずっとうさぎに見えてました。

・フィナーレ
最後に全踊り子、バックダンサーさんが出てきてフィナーレです。
新春1発目の公演だからか衣装がギラギラバニーガールで、見ごたえしかない。
途中金ピカのバズーカみたいな小道具を持ってきて踊りだし、なんだろうと思って見ていたら、杵(きね)でした。なんと、その杵で、餅ではなくお互いの尻をついていました。演出が天才のそれでした。楽しすぎるやろ。

所感

そんな感じで、初ストリップ体験はとっっっても楽しかったです。
行く前は多少のやらしさとか、俗っぽい雰囲気はあるだろうと構えて行ったのですが、全くそんなことはなかったです
ストリップ中にポージングが決まった時は、ヨーロッパの彫像を鑑賞するみたいな感覚でした。綺麗だから邪な気持ちが生まれないんです、たぶん。

何より踊り子さんたちにやらされている感・消費されている感が全くなくて、ステージ上で自分の輝きを最大限に表現されているのが本当にかっこよかった。総合芸術でした。

文化的背景や元々の目的は違っているかもしれないけれど、アイドルライブに行った時に似た満足感と高揚感がありました。
帰路は『KING OF PRISM by PrettyRhythm』で初めてプリズムショーを観た帰りの一条シンくんぐらいテンション高かったです。

しかし、ライブに始まり劇団四季、宝塚歌劇、シルクドソレイユ等々、舞台で行われる身体表現は等しく好きだったのですが、こんなどエンタメがまだ世に残っていたとは・・・自分の知らない世界がまだまだ広がってるんだなあ・・・新年早々楽しい現場初めになりました。

次は、別の劇場にも足を運んでみたいと思います!

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