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おひさまのためのスーパーフォーミュラ現地観戦ガイド

2022年から、日向坂46の富田鈴花さん(すーじー)がスーパーフォーミュラの現場でのお仕事をされています。2024年はABEMAモータースポーツアンバサダーへの就任が発表されたので、今年も継続してサーキットで会える機会があることを願っています。そしてその際にはおひさまの中で実際にスーパーフォーミュラが開催されるサーキットに行ってみようかなと思う方がいらっしゃると思います。

ただ、サーキットに行くのは、初めてだとわからないことがたくさんあって不安に思うことも多いと思います。そこで、おひさまでありモータースポーツファンでもある私が、サーキット現地観戦についての情報をまとめ、行ってみたいけどどうしようかなと迷っている方がもしいらっしゃれば後押しになればいいなと思ってこの記事を書きたいと思います。

ちなみに私が行ったことがあるのは「鈴鹿サーキット」と「富士スピードウェイ」だけなので、その2つのサーキットに基づいた説明になっています。また私は年に1回現地観戦に行くかどうかとそこまで頻繁にサーキットに通っているわけではないので、より詳しい方から訂正や補足等があればぜひお願いしたいと思います。

チケット

サーキットに行ってみようと思ってチケットについて調べると、まず色々な種類があってよくわからない…というのが最初に当たるハードルかと思います。

まず前提として、レースは土日の2日間開催されますが、チケットは基本的に2日間通しのものでどちらか1日の券というのはありません。そして各チケットの価格は開催されるサーキットによって変わります。価格の参考に、今年3月に鈴鹿で開催される2024年第1戦と、昨年7月に富士で開催された2023年第6戦のチケット販売サイトのリンクを付けておきます。

入場券(=観戦券、自由席券)

最低限これさえあればレース観戦ができます。スーパーフォーミュラの場合はメインスタンドに自由席が設定されていて、個人的にはそこである程度満足する観戦体験ができると思うので、指定席券は不要だと思います。前売の価格で、鈴鹿の場合は5,500円、富士の場合は6,600円となっています。

パドックパス

少し値段は張りますが、すーじーをきっかけにサーキットに行き、すーじーとより近くで会いたい!という方は購入することを強くおすすめします。

サーキットでマシンの整備をしたりするエリアのことを「ピット」と呼びますが、そのピットの裏の関係者の控室(実際には「モーターホーム」と呼ばれる大型キャンピングカーのようなもの)等がある「パドック」エリアに入ることができます。パドックでは、ドライバー、監督、レースクイーン等のチーム関係者の皆さんが普通にピットとの間を行き来したりトイレに行ったりしています。このエリアにチケットを買えばファンが入ることができるというのは、他のスポーツと比べて特殊だなあと思います。タイミングを見てお願いすれば気軽にサインをもらったりできます。

KONDO RACING(マッチさんのチーム)のモーターホーム前

すーじーがサーキットに訪れるときはこのエリア内にいることが多いと思われるので、間近で会うことが出来るチャンスが多いと思います。

実際に私が観戦に行った2023年10月の鈴鹿では、パドックパスでしか入れないエリアであるピットの建物の上階の座席付近でブログ等用の写真だったりABEMAの動画だったりを撮影していたので、その様子を数mの距離で見ることができました。(ただし、適切な距離は守り過度な声掛けはしない等、マナーを守る必要があります。またすーじーの周りではスタッフの方が「撮影禁止」の札を示しているのでそちらもしっかり守りましょう。)

レース前、座席に座って待っていたら突然後方にすーじーが現れ上の動画を撮っていました。
また写真撮影をしている時はすーじーの正面側でサーキットで会いましょうグッズのタオルを掲げて見ていて、撮影が終わった後に「ありがとうございます!」と手を振ってくれました。

さらに、パドックパスがあるとレース後のピットレーンに入れるので表彰式を表彰台の真下で見ることができます。すーじーがそこに登場する場合は「公」の場なので撮影可(なはず)となります。また表彰台に登場しなくても、ピットレーンでレース後のレポートをしていることが多いので間近で見られるチャンスとなります。

ルーキーオブザイヤーのリアム・ローソン選手にトロフィー贈呈
年間チャンピオンの宮田莉朋選手にインタビュー
中継終了後に観衆に手を振るすーじー

さらにさらに、パドックパスがあれば次にお話しするピットウォークの参加権も付いてきます。

以上、とってもおすすめのパドックパスは、鈴鹿は入場券と別売で11,000円、富士は入場券とセットで17,800円(=差額11,200円)となっています。

ピットウォーク

ピットウォークとは、土日各日の昼頃にピットレーンにファンが入場でき、各チームごとにピットの前でドライバーや監督(に加えモリゾウさん=トヨタの豊田章男元社長もよくいる)のサイン会や撮影会、レースクイーンの撮影会が開かれているようなイベントです。

サーキットで会いましょうでもお馴染み野尻選手
ROOKIE Racing大嶋選手とモリゾウさんのサイン会

ピットウォークにすーじーが登場するかどうかはその日次第ですが、2023年10月の鈴鹿では土曜日のピットウォーク中に、サーキットで会いましょう#8 で放送された「スーパーフォーミュラアワード」の「無線で名言!賞」の平川亮選手へのインタビュー撮影が行われていました。

なおピットウォークについては2日通し券ではなく、各日ごとの販売となります。鈴鹿でも富士でも1日3,000円ですが、前記のパドックパスがあれば2日とも参加できます。

その他

その他のチケットはサーキットごとに指定席だったりボックス席だったりVIPルームだったりというものが設定されています。私は購入したことがないので説明できませんが、基本的には不要かなと思います。(券によってスタート前にマシンが並ぶメインストレート上に入場できる「グリッドウォーク」参加権がついてきますが、さらに高額です…)

交通手段

サーキットは広大な土地が必要で音の問題もあるので、大抵は住んでいる人が少ない場所にあります。(地元の方が読んでいらっしゃったらすみません…)なので現地に行くまでが不便なことも、現地観戦のハードルになりがちだと思います。

車の場合

私の場合は100%自分の車で行きますが、その場合に注意すべきは駐車場と周辺の渋滞です。

駐車場は観戦券と同様に自由エリアと指定エリアがありますが、スーパーフォーミュラの場合は自由エリアがすぐに埋まるということはなくそこで十分なのかな?と思います。

またサーキット周辺道路は、開門時間前後は酷く渋滞することが多いようです。駐車場のゲートは深夜から開いていることが多いので、私の場合はいつも早朝夜明け前に到着するくらいで向かい、眠ければ着いてから車中で寝るようにしています。ちなみに2日間観戦する場合はホテルは取らずにサーキット駐車場で車中泊をしてしまいます。

公共交通機関の場合

学生時代には鈴鹿にも富士にも公共交通機関で行ったことがあります。

鈴鹿の場合は近鉄の白子駅からバスまたはタクシーで向かうか、JR四日市駅で伊勢鉄道に乗り換えて鈴鹿サーキット稲生駅から徒歩25分となります。こちらは比較的交通の便は良いと思います。(ちなみに昔、近鉄で帰る際に白子駅のホームで星野一義さんと一緒になったことがあります。)

また富士の場合は、JR/小田急の御殿場駅からバスかタクシーで向かうことになります。こちらは昔、帰りに全然バスが来ず、本数が多い路線まで友人と数km歩いた苦い思い出があります。20年ほど前の話なので何とも言えませんが、公共交通機関をご利用の場合はしっかりと調べてから向かうことをおすすめします。

以上、公共交通機関の場合は私があまり解説できませんが、可能な限り車で行く、場合によってはレンタカー等の手段も検討することが私のおすすめとなります。

持ち物・服装

  • チケット、チケットホルダー
     チケットは絶対に忘れずに、チケットホルダーがあると指定エリアの入場の際などにより便利です

  • スマートフォン、充電器、バッテリー

  • 歩きやすい靴
     歩く距離は長くなるので、それに適した靴がおすすめです

  • 日焼け対策
     日焼け止め、帽子、サングラス、また夏でもコンプレッションの長袖インナーがおすすめです

  • 防寒対策
     サーキットは1日の気温差が激しいので、夏でも冬でも重ね着で温度調節できるように準備するのが良いです

  • 熱中症対策
     夏の場合は飲み物やタブレット、冷感アイテム、ポータブル扇風機などを準備し気をつけましょう

  • タオル、汗拭きシート等

  • 食料
     サーキット内にも色々なグルメがありますが、混んでいたりするので、おにぎりやパン、お菓子など少しあると便利です

  • 雨具
     折りたたみ傘、レインコート

  • 推しメンタオル等のグッズ
     おひさま写真撮影の企画があったり、すーじーに見せたらレスがもらえるかもしれません

  • カメラ(必要なら)
     あると観戦の楽しみが増えます

  • レジャーシート(必要なら)
     観戦エリアが芝生の場合はあった方が良いです

  • サインペン(必要なら)
     ドライバーにサインをもらいたければサインしてもらうものと共に。ちなみにすーじーはサインNGです

  • トートバッグ(必要なら)
     ピットウォークで各チームがステッカーなどのノベルティを配っていたりするので、あると便利です

開催日のスケジュール

ざっくりしたスケジュールは以下のような感じです。

土曜
午前:練習走行
昼:ピットウォーク
午後:予選

日曜
午前:練習走行
昼:ピットウォーク
午後:決勝

ABEMAの放送は決勝のみなので、すーじーは日曜に現地にいることが多いと思います。(1週で2戦が組まれている場合もあり、例えば2023年10月の鈴鹿は土日2日間ともいました。)

観戦場所

鈴鹿と富士のコースマップをもとに、レース中はどこで観戦するのがおすすめかをお話していきます。

https://www.suzukacircuit.jp/course_s/pdf/suzuka_courseguide.pdf
https://www.fsw.tv/guide/

グランドスタンド

初めて現地観戦する方は、レース中はグランドスタンドで観戦するのが一番良いと思います。というのも、グランドスタンド以外の席だと基本的にはモニターが無く競技の状況がわかりません。モニターを見ながら、メインストレートで最高速に近いマシンのスピードと音を体感でき、ピットでの素早いタイヤ交換作業なども見ることができます。

またレース前にはメインスタンド前にマシンが並び、ABEMAの中継でスタート前にレポートやドライバーへのインタビューをするすーじーが見れると思います。

サーキット内では、観戦券を持っていれば制限エリア以外であればどこで観戦しても自由です。ここから先は、すーじーをきっかけに興味を持ってもらった方にさらに現地でしか味わえないモータースポーツの魅力を感じられると思う観戦場所を紹介したいと思います。(興味がなければ読み飛ばしてもらっても大丈夫な部分です。)

グランドスタンドから見えるのはメインストレートをまっすぐ走るマシンなので、最高速の300km/hに近いスピードを体感することができますが、東海道新幹線ののぞみ通過駅がある都市に住んでいる私にとっては、言ってしまえば駅を通過するのぞみ号とスピード感は変わりません。さらなる現地観戦の魅力は、「バトル」と「高速コーナー」だと思います。

バトルが楽しめる場所 ~決勝中~

レース中に後の車が前の車を追い越す「バトル」。コースの中でもバトルが発生する頻度が高い場所は決まってきます。私が好きなのは鈴鹿の「1~2コーナー」と富士の「コカ・コーラコーナー」で、ぶつかってしまうのではないかというほど接近しながら高速でバトルをするシーンを見ることができ、決勝中はこの辺りで見ることが多いです。

ちなみに鈴鹿の1~2コーナーはスタンドがあるので席に座ってみられますが、富士のコカ・コーラコーナーは座席はなく芝生エリアでの観戦となります。

鈴鹿の1~2コーナーを並んで駆け抜けていく2台

富士コカ・コーラコーナーでのバトル(SUPERGT)

他にも鈴鹿だと「日立Astemoシケイン」、富士だと「TGRコーナー」「アドバンコーナー」「ダンロップコーナー」もバトルが発生やすいコーナーと言えます。

高速コーナー ~練習走行、予選中~

レーシングカーの普通の車と違いは、「速いスピードが出る」ということだけで無く「速いスピードのまま曲がる」という性能も大きな差があります。高速コーナーは普通では考えられないスピードで曲がっていく車を間近で見ることができます。

そして数十周走って速くゴールすることを目指す決勝と比べて1周するタイムの速さを競う予選はより特に、ギリギリを攻めてコーナーを曲がっていくところが見れます。

またコーナーの入口側は出口側と比べて比較的安全なため緩衝エリアが小さくよりコースに近い場所で観戦することができます。ここでも鈴鹿の1コーナーと富士のコカ・コーラコーナーの入口が私の好きな観戦ポイントで、予選中はこの辺りで見ることが多いです。

鈴鹿1コーナー入口
富士コカ・コーラコーナー入口

写真スポット ~富士山とレーシングカー~

番外編として写真映えするスポットの紹介です。富士のダンロップコーナーからパナソニックコーナーまでのグネグネとした区間は、富士山の登山道をイメージして設計されたコースで、ダンロップコーナー内側の観戦エリアからは富士山をバックに坂を登っていくレーシングカーを見ることができ、おすすめの写真スポットです。

富士山が雲で隠れていますが…(SUPERGT)

おわりに

冒頭でも書きましたが、すーじーをきっかけに初めてサーキットに行ってみたいと思っている方の後押しや参考になればいいなと思っていますので、何か質問などあればぜひコメントやXのリプでも良いのでお寄せください。私が可能な範囲で答えるようにします。

すーじーがスーパーフォーミュラの仕事に起用されているのは、それをきっかけに興味を持ってもらいたい、そして「サーキットで会いましょう」という番組名の通りさらに多くの人にサーキットに足を運んでもらいたいという起用する側の思いがあるはずです。なので少しでも興味を持ってもらえたらぜひ現地観戦をしてみてほしいと、私も一モータースポーツファンとして思いますし、そういう人が増えれば、起用した側にとってもすーじーにとってもおひさまにとっても望ましいことだと感じています。

それではぜひ、サーキットで会いましょう!

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