灰と雪 (2007/06/20)
先日行って参りました。
グレゴリー・コルベール作品展「Ashes and Snow」
ノマディック美術館
http://www.ashesandsnow.org/jp/index.php?page=/home.php
建築家 坂茂 氏の建築作品でもあるこの美術館
貨物コンテナで出来ています。
入り口はウッドデッキ。
内部は至ってシンプル。
木製の通路の両脇に
等間隔で紙製の円柱状の柱が立っており
その柱と柱の間に
写真がケーブルのようなもので吊り下げてあります。
照明の使い方がとてもステキでした。
グレゴリーさんの作品は
スチールとムービーカメラで撮影されています。
大型スチール写真作品は
何の説明もなく、ただ吊るされているので
変な先入観などを持たずに見入ることができました。
ただ
個人的にムービーは 微妙 でした。
10分くらいの俳句映画2本と
60分くらいの映像作品1本の
計3本が上映されていましたが
写真だけを観て自分なりに膨らませていた世界観が
映像を観ることで少し崩れてしまったような。
セピア色で時間がゆったり流れるメロウな映像で
とっても眠くなりました。
周りのこの作品展に行った人は
「映像も良かった」と言っていました。
なので、あくまで個人的な見解です。
写真作品は良かったです。
作品が伝えたいメッセージ云々よりも
その 見せ方 が良かった。
建築作品 と 写真作品 は
それぞれ他の人物が造ったものであって
でも、それらが同じ世界観でうまく融合しており
独特の雰囲気を醸し出していました。
セピア色で表現された写真が
手漉きの和紙に焼き付けてあり
照明の当て方や館内の暗さ
配置の仕方も計算されつくしていました。
ですが
写真にしても映像にしても
自然や動物と一緒に映っている 人間 が
どことなく 不自然 で
演技をしているように見えて仕方なかったです。
あくまで ドキュメンタリー ではなく
美術作品 として捉えると良いかと。
24日までやってるらしいので
気になる人は行ってみたらいいですよ。
ただ
冷房がないので
とても暑いです。