「木育」ってなに?
こんにちは、「おもちゃの広場」を開きたいモリノウサギです。
「おもちゃの広場」は、全国のおもちゃ美術館に展示されているグッド・トイで遊べる、子育て・地域交流の場。おもちゃコンサルタントは、「おもちゃの広場」を開催することができます。
突然ですが、「木育(もくいく)」についてです。
「おもちゃの広場」に「木育」はかかせません。
とはいえ、「木育」ってなんだ?
「木育(もくいく)」ってなに?
どこから来たことば?
日本は国土の約3分の2を森林が占める、世界でも有数の森林国です。そして、その森林の約4割は、人が木を植えて育てた人工林なのだそうです。
日本の家は木と紙でできている、と言われますが、これは昔から日本人にとって木が身近にあったということなんでしょうね。
身近にあるものを材料に家を建て生活用品を作る、それが当たり前のことだったわけです。
ちなみに私がこの言葉を知ったのは、グッド・トイに出会ってから。9年くらい前の事です。北海道庁が「木育推進事業」を始めたのが2004年だそうですから…まだまだかなぁ。
具体的になにをするの?
「木とふれあい、木に学び、木と生きる」という文言通り、「さわって、知って、使う」ことかな、と私は考えています。
「さわる(ふれる)」とはいっても、わざわざ木の生えているところに行かなくても大丈夫。
無垢の木のおもちゃにふれてみることで、肌ざわりやにおいを感じることが出来ます。つまり触覚と嗅覚。
小さな赤ちゃんは、おもちゃをなめたりしますね。これは味覚。
積み上げたつみきが崩れる音、おもちゃ同士がぶつかる音は、聴覚。
そしてもちろん、その木のおもちゃを見ている、視覚。
木のおもちゃで遊ぶことは、五感を使って木にふれ木を感じていることだと思います。これこそ木育ファーストステップ。
「ウッドスタート」といって、赤ちゃんのファーストトイとして、地元の木を使ったおもちゃをプレゼントする自治体が増えています。
子どもだけのもの?
まず、地産地消のおもちゃで、子どもと一緒に遊んだ大人たちが、木や森林に親しみを感じるようになったり、木を暮らしに取り入れようと関心が高まっていくことも、「木育」のねらいです。
インテリアや食器などにも、木の製品を取り入れるようになるなど、木のファンを増やしていきたい。
林野庁が進める「ウッド・チェンジ」「木づかい運動」などは、身の回りのものを国産木製品に変えてみませんか?という運動です。
ちなみに、こんなものも見つけちゃいました。
こちらは我が家でも使用している消臭・防虫剤。
大人だって、木にふれて木を感じたいですよね。
環境破壊にならないの?
そう、木製品を使う→木を伐採する→森林破壊?!って考えますよね。
でも、先ほども書いたように、日本の森林の4割は、人工林です。これは、「使うために植えた木」なんです。
国産の木材を使うことは、「使って、植えて、育てる」人工林のサイクルの大切な一部です。使うために植えられて使われずにいる杉林から出る、花粉に悩まされているのは、わたしだけではないはず。
この人工林のサイクルをまわすことは、木を切る人、木を売る人、木を加工する人の生活を守り、森を守ることに繋がります。
雨が降り、森の栄養が川や海に流れる、自然のサイクルを守ることに繋がります。
あらためて考えてみると、なんともいえない、すてきなサイクルなんですよね。森を守っておいしい魚を食べよう!(短絡的?)
おまけ:「木育インストラクター」について
こちら、1日(5時間15分)の講座受講で取得できますが、開催場所はほぼ東京おもちゃ美術館です。Eラーニングコースはありません。
ご興味ある方はどうぞ。
ちなみにわたしは、木育インストラクター資格持ってます。
知っていることも、あらためてきちんと教わると、知識が深まるというか、体験と連動して覚えるんだろうなぁ。
さて、木のおもちゃのよさについて、ちょっとは伝わったかな?
では。