2021年に日本で流行る韓国スイーツは”進化系ワッフル”?
最近「日本で流行りそうな韓国スイーツは?」という質問を受け、まず思い浮かんだのが「クロッフル」。クロワッサン+ワッフルからなる造語で、韓国語では「크로플(クロプル)」と書きます。
市販の冷凍クロワッサン生地をワッフルメーカーで加熱するだけで簡単に作れるので、ホームカフェのメニューとしても大人気。アレンジレシピもたくさんあります。
近頃は新大久保から関西のカフェまで、クロッフルが食べられるお店が日本各地に続々登場し「トゥンカロンの次に来るブームフードはクロッフルかな〜」と思っていたのですが、リサーチしてみたところ、クロッフルとはまた別に「韓国ワッフル」と称したスイーツを売りにするお店もいくつかできていました。
ワッフルにもベルギー式やアメリカ式などさまざまありますが、韓国式のワッフルといえば「길거리 와플(キルコリワプル)」と呼ばれる屋台で売っているワッフル。しっとりふんわりというより、生地が薄くサクッ軽い食感がポイントで、価格は1個70〜100円前後。庶民のおやつとして昔から親しまれています。
韓国屋台おやつの定番「길거리 와플(キルコリワプル)」。生クリームやリンゴジャムをはさむのが定番。
日本で「韓国ワッフル」と呼ばれているものは、この韓国屋台式に近いワッフルや、アメリカ式のベーキングパウダーでふっくらさせるタイプのワッフルに、生クリームやトッピングたっぷりはさんでインスタグラマブルに進化させたもの。
韓国でも2020年からクリームトッピングをてんこ盛りにできる「ワッフル大学( 와플대학)」や「COFFEE MAMA QUEEN(커피마마퀸)」というお店を中心に、「カフェ天国(카페천국)」、「モトンイワッフル(모통이와플)」などなど、生クリームをたっぷりはさんだ”進化系屋台ワッフル”が話題に。このブームが早くも日本にも上陸したようです。
2020年6月、ソウル・ソンヌン駅にオープンした「COFFEE MAMA QUEEN」のワッフル。アズキ+きなこ、チョコレートスプレッド+クッキークランブル、サツマイモソース+サツマイモチップスなど種類豊富。クロップルも販売しています。
こうした生クリームたっぷりの”進化系屋台ワッフル”は「トゥンワッフル(뚱와플) 」と呼ばれることも。韓国では「뚱플(トゥンプル)」と名付けているお店もありました。”トゥン”は、日本でもおなじみ「トゥンカロン」 の”トゥン”と同じ「뚱뚱하다(トゥントゥンハダ)」=「ぽっちゃり」からきています。
「トゥンワッフル」のほかに「生クリームワッフル」という意味の「생크림와플(センクリムワプル)」とも呼ばれます。ホームカフェで楽しむ上級者も。
インスタで #トゥンワッフル と検索すると投稿数は 95件、 #韓国ワッフル は650件程度(2021年4月7日時点)ですが、食べられるお店じたいもまだそこまで多くはないようなので、今後の動向に注目です。
対する #クロッフル は9331件と、1万件に迫る勢い。2021年に入ってオープンしたお店や新たなメニューとして扱うようになった店も増え、美しくプレーティングされたものから、アイスクリームバーのような形状まで、日本で食べられるクロッフルのスタイルも多様化してきました。
イートイン、テイクアウト、手作りしておうちカフェ…といろんな楽しみ方ができるのもいいですよね。韓国発の進化系ワッフル、ますます人気が高まりそうです。