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【人事評価の未来(第11回)】サッカー監督の人事評価・KPI(日本五輪代表スペシャル)

南米の競合相手に5-0の圧勝。サッカー日本五輪代表、いわゆる大岩ジャパンが好スタートを切った。
 
俺がサッカーにはまるきっかけになった1人の大岩剛さん。静岡市(旧清水市)の三保出身。史上最強チームで名が高い清水商業サッカー部で活躍、その後も、プロで左サイドバックやCBとして活躍した。パワフルかつ知的なプレーヤーとして好きな選手でもあった。その彼が、今パリ五輪サッカー日本代表の監督をしている。
 日本サッカー五輪代表応援の意味で、監督の人事評価とは何かを考えてみたい。

サッカーチームの監督の人事評価:目標達成度

筆者撮影

前提として、「人事評価」をする場合、批評価者は監督。評価者は協会となるだろう。そうなると代表の場合は協会目線、プロクラブの場合はオーナーや強化部門で考えないといけない。ここは、サポーター目線と大きく異なる。ある意味、業績・結果で図られるのは当然なことになる、そうなると組織としての目標達成度が一番重要になってくる。
 
まずはなんといっても、
・目標達成度(見込み含)
・チームとしての勝利数
・勝ち点
・順位
・勝率
が重要になってくる。それがすべてともいえる。目標を設定し、その目標が達成できるか「結果」で判断される。目標達成度を構成するのはもちろん、勝利数/試合数、勝利数、勝ち点数などがKPIになるだろう。

監督の「仕事」

仕事としての業務の流れをまとめると以下のようになる。

筆者作成

基本は、シーズンが入るまでは準備、試合に向けて準備・練習・試合の繰り返しが進んでいく。チームマネジメントは、それぞれの計画と実施、評価を繰り返す。ヘッドコーチ、アナリスト部門、健康管理部門との情報共有、指示命令・報告連絡相談などをうまく進めていく。もちろん、選手のケアや育成も考えなくてはいけない。

チーム関係者に要望したり、依頼したり、逆のパターンもあったりもする。広報対応、ファンサービス、スカウト部門との情報共有などなど仕事は多方にわたる。

サッカーチームの監督の人事評価

監督は結果がすべてであるが、資源・リソース次第では、勝利優先よりも中長期的なビジョンのもとに比較的結果以外の部分も重視されているケースもあるだろう。サブどころのKPIとしては、
 
・チーム幹部の期待度、期待充足度
・チームマネジメント度合、求心力・選手からの信頼度合
・チームの状況(雰囲気、改善見込み、改善期待度など)
・ファン、サポーターからの信頼感
・特定要素達成度・充実度
こういった要素がプラスして加味され、総合的に評価されるのであろう。次回はコンピテンシーについて考えていきたい。

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